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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
46/161

4-10

新たに感想も含め評価ありがとうございます!


※改稿してこの章で学校編は締めにします。

お嬢がクラスに編入してから年の暮れを

迎えようとしていた。


お嬢も学校で友達を作り、

一般常識を学び、大分丸くなった。


笑顔が眩しいです。


また、カニ太郎ズのみんなも元気です。


いや、元気すぎるのかな?


全体的に成長した彼等。


身体が成長して驚くべき事実が判明した。



スラ子・・・オスだった。


胴体が形成出来るようになったスラ子。

嬉々として私にみせに来たスラ子の体には


ついてた。ちゃんとしたのがついてた。


お嬢が『子』なんてつけるから

てっきりメスだと思ったらオスだった。



不意打ち過ぎて驚いている私。



「レガ君スラ子がオスだって知ってた!?」


「・・・うん。」


「なんで?なんで言わないの?」


「・・・大事?」



あー、そっか別にオスだろうがメスだろうが

スラ子はスラ子だもんね。



「驚いちゃってごめんね?スラ子。」


「な!」



どうやら胴体が出来て発音が出来るように

なったらしい。


今発音出来るのは『な』らしい。



「言葉はレガお兄ちゃんに教えてもらおうな。」


「なー。」



ふふ。なんだか可愛いな。


しゃべらずにこのままでも良い気がする。



「・・・いや。」


「ええ!?」



レガ君のまさかの反抗期!?


ちょっと驚き。



「・・・私、・・・おねいちゃん。」


「な、な、なんで!?なんで言わないの!?」


「・・・聞かれてない。」


「なんな!なんな!」



っくっそ!完全に失念していた。


レガ君は私が作った『戦士君彫刻』を

媒介にした土の精霊。


宿殻内では等身大の戦士君の格好をして

動いている。


そしてその元ネタの戦士君が男だから

レガ君もそのまま男だと思い込んでいた。


これは私が悪い。


ちょっと反省していると。



(ッガチャ)



何かが外れた音がした。


戦士君の装飾が外れてゆく。


中から茶色を主体とした女体が現れる。



「・・・ほら。」



体を見せつけてくるレガ君。


彫刻のようだが体だが不思議な

エロさを感じる。


ごめんなさい!


わかったのでそういうアピールは

許してください。


ピュアな私には刺激が強いです。


おもしろがってよってくるレガ君を

押しのけて二人の為に洋服を探す。


ひとまずレガ君には押し入れにあった

白いワンピースを、

スラ子には布製品は湿るため、

海パンとレインコートを着用してもらった。


あと念の為にレガ君に確認したところ、

マッキーは両性?で

フーシェはメスと言う事だった。


数ヶ月過ごしてきた仲間の性別が

ここに来て判明するというサプライズ。


だがレガ君の指摘通り何かかわる訳では

ないんだけどね。


みんな仲良くしています。



こうしてちょっとした発見もありつつ

私も学校生活を楽しんでいた。


そんな最中。



「あ!お兄様!!!」



学園に来た際にもめ事を治めてくれた

お嬢の思い人、フリッツさんがやってきた。


お嬢がフリッツさんに駆け寄ってゆく。



「リサちゃん。学校生活は順調そうだね。」


「はい!とっても楽しいです。」



嬉しそうに返事をするお嬢に

少し苦々しい顔をするフリッツさん。



「・・・お兄様?」


「実は良くない知らせが届いてね。

落ち着いて聞いてほしい。」



お嬢がフリッツさんの服を掴んだまま

固まっている。



「オイゲン師匠が戦死された。」



フリッツさんの言葉でお嬢が固まった。



「冗談なんてお兄様らしくないですよ?」



フリッツさんが苦しい表情で首を横に振る。



「うそ・・・うそよ!!!」



足から力が抜けたようにへたり込み、

フリッツさんの服をつかんだ手で

体勢を保っている。


そんなお嬢を抱きしめるフリッツさん。



「『ガ・ゴルバル』の伝令兵がオイゲン師匠の

遺髪と杖を持ってグラインバルムに宣戦布告を

してきたんだ。」


「お爺さまがあいつらに遅れを取るなんて

あり得ないわ!」


「あぁ、もしかしたらもあり得るが

送られてきた物が物だけに楽観が出来ない。」


「そんな・・・。」


「新しい情報もグラインバルムが厳戒体勢に

なった為に情報がこなくなっている。」



お嬢は黙って聞いている。



「正直この話自体も箝口令で伝えては

いけない事になっているんだ、

でもオイゲン師匠は君の唯一の肉親だ。

正直黙っていられなくて。」


「お兄様・・・。わ、私、お爺さまに会いに。」


「あぁ、そうであればこちらの心配はいらない

大丈夫な用に処理はしておくよ。」



懐から一枚の証書をお嬢に手渡す。


どうやら国境を際の通行許可書のようだ。



「ありがとう!お兄様!」


「今回の件で僕はしばらく動けそうにない、

代わりに誰か護衛につけようか?」


「いえ、単独の方が動きやすいわ。」


「そうか、君を危険にさらすようそそのかして

おきながら言うのも変だが、

くれぐれも気をつけてくれ。

君の安全が第一だよ?」


「はい!」





こうしてお嬢と私は急遽グラインバル王国へ

急行する事となる。


移動手段にはスラ子プター。


監視塔から一番近い町、ミネアへ向けて

最短距離を飛び続ける事となる。


正直今までにない距離の飛行。


スラ子とフーシェに大丈夫か聞いてみるが

スラ子プターに時間や距離の制限はないらしい。


何それすごくない?


よくお話とかにある魔力切れとかないの?


いろいろ聞いてみるがスラ子とフーシェは

『大丈夫』としか答えてくれない。


そうして諸々の準備ができたのはその日の夕暮れ

となった。



「カニ太郎、頼むわよ。」



お嬢の顔が学校に来る前に戻っている。


いや、前より険しくなっている。


最近よく実感するが、

お嬢は家族に強い思い入れを持っている。


それが血を分けた唯一の肉親の

お爺さんの安否に関わる緊急事態である。


必死になるのもわかる。


私に何が出来るかわからないが

なんとか力になってあげたい。


ひとまず今はスラ子とフーシェに

頼ってグラインバルムに向かうしかない。

今までは不殺でほんわかして来ましたが、

幾分それが揺らぎます。

血みどろにはならないはず、ほんわか路線に戻す予定。


次回から『ガ・ゴルバル』対戦編。

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