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初評価頂きました。ありがとうございます。
めちゃくちゃうれしいです。
これからもお楽しみ頂けるよう頑張ります。
使い魔対決の後
私に対するクラスメートの評価がかわったため、
この機に乗じて窓の外から
魔法学校の授業を聴いてみた。
今は魔法の授業のようだ。
「回復魔法と呼ばれる魔法は一般的に
自己強化魔法の延長線上に存在しています。
では他者を回復させる魔法が存在しないのは
なぜだかわかるかな?」
「はい!魔法の影響範囲分類が
レベル3になるからです。」
「そうね。ではおさらいとして
魔法影響範囲の三段階を確認しましょう。
黒板に魔法影響範囲についての説明が書かれる。
レベル1:自己の体内、自己表面の魔素操作。
レベル2:非生物、非精霊、空間の魔素操作。
レベル3:生物、精霊に対する魔素操作。
「魔法とは魔素を練り上げて発生させる
現象ですが、その発現に必要な魔素操作の
難易度は主にこの三段階に分類されます。」
先生が黒板に注釈を加えて説明する。
「難易度としては、
一般人でも使用可能な魔法はレベル1、
魔法使いが行使する
攻撃に使用される魔法がレベル2、
圧倒的力量差の間でのみ
発現する魔法がレベル3となっています。」
へー、そうなっているんだ。
お爺さんの説明はすべて擬音だったので
全然伝わらなかったから助かる。
「故に回復魔法はレベル1かレベル3のとなり、
人に回復魔法をかけようとした場合、
この自己回復魔法を使用者が対象者に
かける形となります。」
「では理論上は他者を癒す回復魔法は
存在するのですね?」
「理論上だけですけどね。いろいろな実験も
されていますが成功例の報告はありません。」
ゲームと違って回復魔法って結構不便なんだ。
「続いて魔法を発現させる為の術式について
確認をとりましょう。」
「レベル1の魔法であれば術式を
使用せずに行使が可能な物がほとんどです。
これは安定した体内の魔素を使用する為です。
この魔素は自分が無意識に集め保持しており
制御に関しても上手くその魔素を認識出来れば
体を動かす要領で使えるからです。」
と、言う事は私にも使えるのかな?
「しかしながらレベル2に関する魔法は
難易度が格段にあがります。」
先生がまた黒板に文字を書く。
1:使用する為の魔素を収集。
2:魔素を術式に組み込む。
3:自己の魔素を使用し術式を発動させる。
「おおまかな分類はこの三つとされていますが、
それぞれの行程内でも細かい行程が存在し、
この細かい手段があるが故、魔法にはいくつもの
流派が存在することになっています。」
おぉ、なんだか面白そうだな!
「小さい頃からこの魔法学校にいる方は
だいたい星神教派の魔法術式を修めている
はずだけど違う流派の人はいるかな?」
お嬢だけが手を挙げる。
「あら、リサさんだけ?
じゃあみんなの習った流派との違いを
見てみたいのだけど大丈夫かしら?」
先生がそういうとお嬢が黒板に
お嬢お得意のフレイムタワーの術式を
書き始める。
うわー。何を書いているのか全くわからない。
みんな書いている事がわかるのかな?
クラスメイトの表情を見ると
っはぁ?
見たいな顔をしている。
「り、リサさん?この術式はどの流派の?」
「我が家のオリジナルです。」
「えぇ、なかなか斬新な。でもこれはちょっと
術式として成り立つのかしら?」
「使ってみましょうか?」
「えぇ、ちょっと見てみたいわ。」
先生がお願いするとお嬢が数秒呪文を唱え、
窓の外に居た私のすぐ隣に魔法が炸裂する。
っちょ!!!危ないから!
「「!!!」」
みんな唖然としている。
「た、確かに発動するようね。
先生驚いちゃったわ。」
なんでもお嬢が使っているフレイムタワー、
あれは星神教派で発現させるなら分単位の
時間が必要な物らしい。
何それ?すごくない?
術式の解説に入るお嬢。
解説によるとお嬢は魔法術式の無駄を
省く事で今のスピードを実現させているという。
「さ、才能って怖いわね。」
続いて先生が同じく星神教派の術式説明を
おこなう。
あ、・・・そういう事。
先生の説明を受けてわかってしまった。
お嬢の言っている無駄の正体が。
魔法の発現を目的地
魔法術式を車に例えてまとめてみよう。
星神教派の魔法発動手順を例えるなら。
1:車庫に行き車に乗る。
2:エンジンをかける。
3:アクセルをふみ速度を出す。
4:ブレーキをかけて速度を落とす。
5:目的地点でとまる。
ざっくりまとめるとこんな感じだ。
対しましてお嬢の魔法発動手順は。
1:スイッチを押し車を目的地に向け最大速度で
射出する。
2:車に飛び移る。
3:スイッチを切り目的地でぴたりと車を止める。
こちらもざっくりまとめるとこんな感じだ。
あれ?なんかおかしくない?
お嬢の魔法おかしくない?
クラスメイトの表情の意味が分かった。
こんな魔法はなった時点で使用者本人が
無事であるはずがない。
ただ、今無事にこの魔法を放った人物が
目の前に平然とたっている。
なんだかお嬢が幼少期から
周囲に同年代の友達が居なかった理由が
境遇だけではないきがしてきた。
これは怖いわ。
子供の頃からこんな感じじゃ親からストップ
かかるレベルですもん。
「まぁ、世界は広いと言う事で。
皆さんはこの術式を使用しちゃ駄目ですよ。
危ないので口外も禁止ます。
リサさんはこの学校でちゃんと魔法について
学んでいってくださいね?」
気持ちの切り替えがすばらしいこの先生。
さくっとまとめてこの話を終わらした。
お嬢も頭にはてなマークを浮かべながらも
うなずき席に着く。
うん。お嬢にとって学ぶ事が多そうな
学校生活になりそうだ。




