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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
43/161

4-7

髪型オールバックの彼の名前はデニス君。


何でも調教師の家系らしく

使い魔にはうるさいらしい。


そして任務遂行能力とはなんぞ?



「っで、何するのよ?」


「我が家では二者の使い魔を比べる際

三番勝負をおこなって決める事になっている。」



へー。


なんかありがちな決闘とかになるのかと

思ったが少し違うのかな?



「使い魔同士を戦わせるんじゃないの?」


「っば!リサ君!!!君は自分の使い魔を

傷つけてまで己の自尊心を

満たそうと言うのか!?」



うぉ!突っかかってきた割にはかなり正論。


お嬢もちょっと言い返せない。



「やはり君には真の使い魔を見せてやらねば!」



デニス君は懐から小さな笛を取り出し吹く。


音がしない所を見ると犬笛?


そうしてしばらくするとどこからともなく

犬が現れた。


おっきな、青と白い毛並みの

凛々しい顔をしたわんちゃん。



「紹介しよう。北方の青い風

ブリザードウルフの『ヒューレ』だ。」


「っばう!」



みんなの注目を一身に集めるこのわんちゃん。


どうやら珍しくて強い人気の使い魔らしい。


私の周りに集まっていた子供達が

一斉にあのわんちゃんの周りに集まった。


そう、私のブームはこの瞬間終わったらしい。


短かった。


一時間持たなかった・・・。



「では!勝負の内容はお互いに一つを決め、

それで勝負がつかなければ・・・

そうだな、先生に勝負の内容を決めてもらう

というのはどうだろうか?」


「えぇ、別にそれでかまわないわ。」


「では私が使い魔の何たるかを教えるため

最初の勝負を決めさせてもらおうか?」


「はいはい、どうぞ。」


「では最初の勝負は『癒し』でいこう!」




「・・・はい?」


ちょっと周りの人たちも何を言っているのか

分からないご様子。


「使い魔とは常に側に控えるもの

そんな使い魔の重要な要素は何だと思う?

それは側に居て負担にならない、

むしろ主人を癒す事にある!!!」



この子聞いといて自分で即答してるよ。


でも、まぁ完全に的外れではないきが

しないでもないかもしれない。



「さぁおいで!ヒューレ!!!」



デニス君のかけ声と共に主人に

戯れ付くヒューレ。


その姿はさながらホームドラマでも見ている

ような絵になる物だ。


おなかを見せてしっぽを振る姿なんて

先ほどの登場時の凛々しさをなかった事に。


いや、あれはギャップ萌と呼ぶべきか。


お嬢も見習ってほしい。


ギャラリー達もヒューレの愛らしさに

完全に心奪われている。


わんちゃんブームがとどまるところを知らない。





・・・お嬢。


私たちの主従愛!見せてやりましょう!!!


私は負けじと両手を広げる。


さぁ、お嬢私の包容力で癒されて!!!


お嬢を抱きしめる姿勢で待ち構える。



「・・・。」



恥ずかしがらなくて良いんだよ?



「・・・。」



あ、あれ?


一歩前に出てみると、お嬢が一歩下がる。


あれ?


し、しかたないな・・・!


ゆっくりにじり寄りながら距離をつめる。


怖くない、お嬢怖くないからねー。


お嬢が何か言おうと、

デニス君に向いた隙を私は見逃さなかった。


もらった!!!


一気に距離をつめお嬢を抱きしめようとする。


私の挙動に気がついたお嬢が即座に反応する。



「ッシャ!!!」



お嬢のグーパンが私の顔面に決まる。


数メートルほどノックバックする私。


良いパンチだ。


男子達もお嬢の華麗な一撃に感心している。



「こちらの負けよ!!!」


「これだから低俗なモンスターは。

これでわかったかな?

多少頭が回ったところで使い魔の何たるかを

見失ってもらっては困るのだよ!」



デニス君の誇らし気な顔に

お嬢が少しキレ始めた。


あまり良い予感がしない。


「次の勝負は私が決めていいのよね?」


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