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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
41/161

4-5

良ければお楽しみください。

お嬢の編入初日の授業はつつがなく終了。


窓際だと子供に攻撃される為、

遠方の木陰から見守っていた私。


なんだかストーカーになった気分。


ちょっとどんよりしていると

お嬢がこちらにやってきた。


お嬢の席の隣の子も一緒だ。



「改めて紹介するわ。

コイツが私の使い魔のカニ太郎よ!」



軽く頭を下げる私。



「初めまして。私コリンナって言います。

よろしくね。か、か、カニ太郎ちゃん!」



ちゃんと挨拶出来るとは偉いな。


ただね?


気持ちはわからなくないんだけども、

私の名前笑いながら言うのはちょっと。



「リサちゃん、ごめんね。

どうにも慣れなくて・・・。」


「いいわ、私も初めてカニ太郎を見たときは

お爺さまがボケてゴミを拾ってきたかと

思ったもの。」



え?え?


いきなりディスられているのは何?



二人の話している内容から

私の姿であるこの『岩ヤドカリ』は

かなり駄目なモンスターらしい。


使い魔にするような物好きはほとんどおらず。


使い魔にしても命令を正しく実行出来ず。


物を運ばせれば行方不明になり。


戦闘に使おうとすると主人を置いて逃げるか

安全な殻の中に閉じこもるという使えなさ。


そもそもモンスターとして分類されているのは

二段階上のランクに『要塞ヤドカリ』という

災害指定モンスターがいるが故に

小さいうちから狩る為のモンスター認定。


こんな一般常識があっては

第一印象であの評価を受けるのは

しかたないっちゃしかたないのかな?



「でも、リサちゃんの話だと

全然そんなことないんだよね?」


「そうよ。お爺さまが用意してくださった、

特別なヤドカリですもの。」



お嬢が私を自慢してくれている。


いや、お爺さまの自慢だが間接的に

ほめられている気がする!



「カニ太郎ちゃん!1たす1は?」



ん?なんかコリンナちゃんが問いを出してくる。


私はこの前宿殻空間で見つけた

ホワイトボードとマジックペンを取り出し。


『2』と書き込んでコリンナちゃんに見せる。




「・・・え?」




ん?・・・あれ?


コリンナちゃんの反応がおかしい。


ちょっと固まっている。


お嬢もちょっと気まずい表情をしている。




・・・っは!


やってしまった。


手のハサミを使って『2』とかやれば

良かったのか?


お嬢とのいつものやり取りで対応してしまった。


どうしよう?


文字が書けるのがばれるとまずいのか!?



「す、すごいよ!!!リサちゃん!!!

リサちゃんの使い魔頭いいんだね!!!」


「そ、そうでしょ!?すごいんだから!」



ほめられて気分を良くしたお嬢。


このぐらいの対応はセーフのようだ。


ちょっとヒヤヒヤしてしまった。



「カニ太郎ちゃん!もっと何か見せて!」



えー、見せちゃう?


もーしょうがないなー。


先ほどのホワイトボードに書かれた

『2』の後に『の8乗は?』


と書き込んでみせる。



「え?え?」



混乱しているコリンナちゃん。


ふふ、ちょっと難しかったかな?


『256』と書き込んで再び見せる。



「え???」



コリンナちゃんの反応がおかしいのに

気がついたお嬢が文字の書き込まれた

ホワイトボードを見る。


コリンナちゃんにわからないように

すかさず私にローキックが入る。


いった!


痛みによろめいた私の触覚を鷲掴みにするお嬢。


私がお嬢の想定外の事をしたり、

使用としている場合は触手を掴む傾向にある。



「あ!ごめんなさい!!!

『2』って見せたらそうするように

芸を仕込んでるの!」


「そうなんだ!知らない事書かれたから

もうびっくりしちゃったよぉ。」



その後、私の出題した問題の意味を

コリンナちゃんに教えるお嬢。



「リサちゃんって頭すごくいいんだね!!!」



コリンナちゃんから

尊敬の眼差しを向けられるお嬢。


この場はなんとか収まりそうだ。


いや、お嬢ホントごめんね!


調子のってすみませんでした!



こうして後ほどお嬢がから注意を受け。


また、今後のカニ太郎の行動について指示が

出る事になる。

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