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魔法学校編開始。
ピリカラを犠牲に無事に始まった旅路。
次はついに魔法学校のある
『聖セントリア共和国』が目的地。
本来歩いて一ヶ月ほどの道のりだが
スラ子プターを人目につかないところで
使用するなどショートカットを使い、
一週間ほどで到着する事が出来た。
これにはお嬢も。
「すごいわ!スラ子!フーシェちゃん!」
とご満悦。
あれ?私は?
とも思ったが気にしない。
私は土台、私は土台、考えちゃ駄目。
さて、
今回お嬢が通う事になった魔法学校
について整理しておこうと思う。
この世界で魔法学校といえばセントリアという
ほど有名な国と学校。
これはこの国発祥の星神教に端を発し、
全国に布教をおこなう過程で魔法知識を
収集した事によるものだとか。
ちなみに私が最初の町でお世話になった教会も
その星神教の教会のようで、
かなりメジャーな宗教のようだ。
そしてそうやって全国から集めた魔術書を
活用した結果世界一の学校が出来上がり、
それを管理運用しているのが
『聖セントリア共和国』という国らしい。
しかし、今更ながら疑問に思う。
あれだけ魔法を使いこなして強いお嬢が
今更学校で勉強する必要があるの?
と思わないでもない。
あの孫大好きなお爺さんなら自分で
全部教えそうだけどな。
そんな事を考えているとお嬢が
察して答えてくれる。
「魔法学校の件はお爺さまがすすめたのよ。」
苦笑いしながら言うお嬢可愛い!!!
ってか私の考えている事がわかるのか?
すごいな・・・ヤドカリの表情読めるって。
っと、それは置いといて。
何やら訳ありのご様子。
「学校で優秀な成績をおさめた者は
秘蔵書の閲覧権利を得るの、
私はそこで探し物があるのよ。」
なるほど、そういう事か。
「だからカニ太郎?
前みたいに騒ぎ起こしたりしないでね?」
他責、自責は置いといて、
確かにいろいろ前科のある私。
お嬢の為にもただのヤドカリに徹しますよ!
意気込んでみせるとお嬢も笑ってくれる。
守りたいこの笑顔。
私がんばります!!!
まぁ、そんな話をしていると目的の魔法学校が
見えてくる。
学校と言うけれども大きさが大学レベルだ。
少し高台の場所から見ているのに
敷地であろう範囲が視界に収まらない。
学校の正門らしき場所には大きな字で
『グロリアス魔法学校』と書かれている。
その正門をくぐると少し小さめの
事務所らしきところに『受付』
の文字を見つけた。
「ようこそ、グロリアス魔法学校へ。
入学希望の方ですか?」
「えぇ、編入希望の者です。」
「かしこまりました。
何か紹介状はございますでしょうか?」
「はい、これを。」
お嬢が何枚かの便箋を渡す。
「では、確認いたしますので
少々お待ちください。」
そういうと受付の人が奥へと去ってゆく。
・・・。
一時間ぐらいかな?
長くない?
少々って人それぞれだけど1時間を
さすがに少々とは言わないよね?
ってか事務の人たち慌ただしくなってるし。
お嬢もいらついているし。
すると先ほどの受付の人が現れる。
「大変お待たせいたしました。
リサ・ベルクヴァイン様でよろしいですね?」
「少々あちらでお話を伺いたいのですが
よろしいでしょうか?」
何だろうか?
騒ぎを起こさないように決意した矢先、
騒ぎの方からやってきたようなこの感じ。
なんだかもめ事の雰囲気がぱないです。




