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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
30/161

3-5

閲覧ありがとうございます。

良ければお楽しみください。

昨日は余剰在庫完売記念で

スラ子生成ではなくほんまもんのお鍋の汁を使い

野菜メインのお鍋をみんなで食べました。


ちなみにレガ君は生ものは食べられないので

セラミック包丁をあげてます。


ぺろぺろキャンディーのごとくセラミック包丁

をなめるレガ君は元ネタである戦士君が

怪人を見つけた時の挙動と瓜二つで

いろんな意味でドキッとしてしまった。


そうして今朝は昨日の空きペットボトルを利用し

風車を作ってスラ子にプレゼント!


もうはしゃいじゃってはしゃいじゃって。


人頭で頭の上にペットボトル風車を立てて

嬉々とした顔で駆け回るスラ子は

マジで何の生物かわからなくなりそうだった。


そうして駐留所で朝の散歩を楽しんでいると。



「いたぞ!!!」



大きな声が聞こえた。


声の方を振り向くとこの二日間で漬け物を

買いにきていた商人やらが集まっている。


話を聞くに売った漬け物の評判がすこぶる

いいらしく追加を受注したいとのこと。


取引内容もすごくいいのだけれども

ここにずっととどまるわけではないのでお断りする。



が、相手も引いてくれない。


もう目が金になっている。


困った・・・。


ひとまず詐欺にあった時の露天のおっちゃんに

話を聞いてみた。


話によると商業ギルドに加入していれば

その辺りのごたごたはある程度面倒見てくれる。


とのことだった。


だが、私カニ太郎は詐欺にあってから公式の

商業ギルドにも怖くていけていない。


「そいつはまずいぞ。もめ事がおきてから

商業ギルドに頼ると足下見られるからな。」



え?



「かといって放置していると最悪命狙われるぞ。

気をつけろよ。」



えぇ!!!?


何やら事態はまずいことになっているらしい。


商人達の数もどんどん増えてきている。


そんな一斉にしゃべられてもわかりませんから!


私ヤドカリなんで!


私ヤドカリなんで!!!


うーどうしたらいいんだ?



狼狽しているその時!!!



「クェーーーーー!!!」


ピリカラが強烈な一鳴きで視線を集める。


そう、ピリカラお得意のダンスで

みんなを注意をそらそうとしているらしい。



あの不思議なダンスを踊る2羽。



「「・・・」」



(ひゅーー・・・コロン)



「だっせー踊りなんてお呼びじゃねーんだよ。」



ちょ、やめてください。


石をなげないで!



「ぐ、ぐえぇーーーー。」



割とマジ泣きなピリカラ。


どうやら私よりダメージをおったらしい。


っく!おのれ商人!!!


ひとまずショックで倒れてるピリカラと

この状況下でも風車に夢中なスラ子を背中に

のせると走り出す。


混乱した状況下では手のうちようがない!


一時撤退だ!!!


異世界に来て結構経つが初めての戦闘らしい行動が

VS商人でしかも逃げの一手とは・・・!


ちなみに私はがんばれば人間より早く走れる。


だが、すかさず距離を離せるわけでもなく

どこからともなくわいて出る商人達に

町の方へと誘導されていっている節がある。


おのれ、地の利も数も敵が有利か・・・!



こんな逼迫した状況でスラ子は風を感じている。


私が必死に走っているおかげで風車大回転。


喜んでくれるのはありがたいがTPOをTPOを!


そんな突っ込みを入れようとしたそのとき。


(ぎゅーーーーん!!!)


スラ子の頭で回転していた風車が異様な回転速度で

廻り始めた。


それに合わせて強烈な突風が吹き荒れる。


うわぁ!何だこれ!!!


一瞬目を伏せたその時!


(ぶっわ!)


体が浮かび上がる。


え?え!?


何この状況!?


何その風車!?


私その風車にそんな未来道具みたいな機能

つけてないからね!?


あ、でもスラ子プターみたいな?


ちょっと笑ってしまった。




こうして突風に運ばれた私は商人達を振り切り


近場の森の中へ逃げ込むことが出来たのであった。

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