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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
28/161

3-3

閲覧ありがとうございます。

良ければお楽しみください。

帰ってきたお嬢のお話によると。


また、依頼やら何やらで数日はここに

とどまるとのこと。


通行許可書は申請してくれてきたらしいが、

許可がおりるまでに結構かかるらしい。


ということでカニ太郎は王都を目の前に

お外で待機ということになりました。


王都の中みたかったなぁ。


哀愁に浸るカニ太郎。


そんな私の気持ちに追い討ちをかけるように。


ピリカラ達はがんばっているご様子。


ちょっとイラッとした。



ちなみにそのピリカラと対面し

その踊りをみたお嬢の反応は。



「ダッサ・・・。」



と一言。


殴り合いが始まりそうで怖かった。


まぁそんなこんなで王都到着一日目は終わった。



そして翌朝お嬢を送り出すと私は

秘めていた計画を発表することにした。



『第一回ちゃぶ台会議』



宿殻空間の一室にてそう書かれた紙を背に

私は立っている。



「本日は記念すべき第一回ちゃぶ台会議に

ご参加いただきありがとうございます!」



メンバーはスラ子、マッキー、レガ君、ピリカラ。



「せっかく王都にきたのに入れず

皆さん憤りのことでしょう!」



スラ子はうにょうにょしており、

マッキー、レガ君は動じず

ピリカラに至ってはいちゃついている。


なに?私だけ?


この憤りは私だけ?



「し、しかしこれをチャンスとしてみよう!」



こうして私はヤドカリ商店の構想を発表した。


王都を観光できずに余った時間。


駐留所の大型モンスターを見るのも楽しいが、


せっかくだから今まで作りまくった漬け物。


これをこの駐留所の人たちに売ってみよう

という計画だ。


いやー本当ね。


なんか野菜がどんどん出来るので余っちゃって。


この豊富なストックを使ってムーブメントを

起こしてしまおうというね。


そしてせっかくなので他のみんなにも

何かアイディアがないか聞いてみた。


スラ子はー・・・なんかうにょうにょしている。


レガ君は動じない。


マッキーは・・・。


ん?


マッキーの顔の近くから枝と葉っぱが生えてきた。



「・・・葉っぱ・・・うる。」



レガ君がしゃべり始めた!


どうやらこの二人は意思疎通が出来るらしい。


さすがいつも見つめ合っているだけある。



「マッキー!ありがとう!!!」



いつもかわらない表情のマッキーがそれとなく

微笑んだ気がしないでもない。



「ピリカラ達はぁ・・・。」



2羽をみるとシュタッ!


っとポーズをとる。


どうやら踊って客引きをするらしい。




こうして何となく体制が整い記念すべき

ヤドカリ商店が開店することとなった。


場所は駐留所の邪魔にならない端っこ。


板で看板を作り、その付近でピリカラ達が踊る。


商品のラインナップはスラ子漬けをメインに

数種類の漬け物とマッキーの葉っぱ。


マッキーの葉っぱは何なのかよくわからない。


安値で売るとそこら辺の葉っぱをふざけて

売っていると思われるかも知れない。


ひとまず銀貨1枚で『幸せになれる葉っぱ』と

して置いておく。


なんか危ない物を売っている用な気が

しないでもないがまぁ試しである。


こうして露天ながらもヤドカリ商店が

開店することになりました。


ちょっとドキドキしてしまう。


この緊張感。


プライスレス。


そんなこんなしているともう

人がこちらに近づいてきている。


さすがピリカラ、色だけでも目立つからな。


いかにも商人なおっさん。


もの珍しそうに漬け物を見ている。


試しに一口分小皿に盛って差し出してみる。



「これは?」



試食やで、食うてみ。


訝し気に口に運ぶおっさん。



「おぉ、これはなかなか。」



せやろ?せやろ!?


その後注意説明板を読むと試しとして

少し買っていってくれた!


やはりこの味、この世界でも通用する!!!


スラ子漬けは道中で食べた保存食の中では

類似する物がない部類の味である。


やはりスラ子が覚えた味が和テイスト

なのが起因なのかな?


そして保存も効くとなれば需要はある!


訪れる人たちは試しに程度の量で

ちょいちょい買っていってくれる。


ヤドカリ商店の滑りだしとしては完璧である。



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