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間が空きすぎるのもあれかと思ったのでちらっと投稿。
良ければお楽しみにください。
この国の王都へはあの町から歩いて1ヶ月強
ほどの行程である。
その長い道中に強大なモンスターが出現したり、
大きなトラブルが発生するようなことはなかった。
ちょっと平和すぎるかな?
って思ったけど悪いことじゃない。
むしろ国の中央に向かうにつれて
凶暴なモンスターが出現し始めたら
国の行く末を心配するレベルである。
これも国がダンジョンをちゃんと管理している
おかげなのだろう。
ちなみにお爺さん情報によると・・・。
『ダンジョン』
ゲームに欠かせないモンスターの巣窟、
強くなるための経験値稼ぎの場だと
思っていたがこの世界では違うらしい。
魔素によって生成される魔法生物や
影響を受けて凶暴化する生物、
ダンジョンはそういった物を引き寄せる
性質を持っているらしい。
言うなればモンスターホイホイである。
魔法全盛期の遺物であるダンジョンコアにより
周辺一帯の魔素を制御しモンスターの発生箇所
を固定、また付近のモンスターを誘導し
付近を人間が生活できる環境にしているらしい。
ただ、その分ダンジョン内のモンスターは
強力な個体になりやすい。
また、まれに生態系が突然変化したりして
ダンジョンコアが制御しきれなくなると
ダンジョンボスが現れたり、モンスターが
大発生して溢れ出たりするらしい。
そしてそのような事態にならないようにするのが
冒険者と・・・。
なんか冒険者って言うより施設管理者っぽいな。
でも命がけの仕事には違いなく、
お嬢はそんなお仕事で特別枠を除けば
トップの分類になる猛者らしい。
もう、ダンジョンが近い町によれば
探索や採取依頼がばんばんくるからね。
さすがお嬢です。
そしてそんなお嬢が依頼をこなしてる間、
私カニ太郎はというと・・・。
お留守番!!!
もうね、この物置小屋の大きさだと
洞窟内で邪魔になることがあるらしい。
もちろん大型、中型クラスのダンジョンも
あるらしいがそんなダンジョンが王都周辺に
あるわけがない。
そうやって暇を持て余した私は宿殻内の空間に
家庭菜園を生成し自給自足生活をスタート。
そう、宿殻空間にあった元の世界の野菜育成に
成功したのである。
また旅すがら気に入った植物も追加し
かなりの種類を取り揃えている。
すごい・・・。
私いったい異世界で何やってるんだろう。
幽霊体の状態で畑を耕しながらふと思う。
普通は剣と魔法にいそしんでるよ?
普通は冒険とかしてレベルアップしてるよ?
まぁ所詮現実とは期待にそぐわない物である。
こんな生活もたのしいもんねー。
ねー、スラ子ー。
近くを歩いていたスラ子を抱きかかえる。
あ、ちなみに町を出てからスラ子も
個性に磨きがかかっています。
まず見た目、宿殻内だけだけど足を生やして
移動するようになりました。
這いずるより早いみたいです。
でもなんかバランスが気持ち悪い。
抱きかかえるようなクッションの大きさの
体なのだけれども。
その体から小学生ぐらいの足が二本生えており、
それを使って動いている。
ちょっと納得がいかない。
なぜ足だけなのか?
美少女に変身してもらっても私は一向にかまわない。
まぁこのままいけば胴体や腕が生えてくるのだろう。
ちょっと楽しみ。
また、おでんを食べたときの変色。
あれを皮切りにスラ子は味付きの液体成分を覚え
再現することが出来るようになりました。
醤油を再現したりお鍋の汁を再現したり、
極めつけが漬け物である。
スラ子汁によってつけられた私のお野菜達は
今や食卓に欠かせない一品である。
マジおいしい。
ちょっと汁を出すときに人頭になって
口から吐き出すように生成するけど。
マジすごいから。
絵図らも合わせていろいろすごいから!
もう一家に1スラ子の時代きてるから!!!
あ、あとマッキーとレガ君はずっと部屋で
見つめ合ってます。
相変わらず動じないです。
このお二人?は。
なのでごくまれに動いていたりポーズが
違ったりしているとちょっと得した気分になる。
不思議!
まぁ、そんなこんなしながら王都まできました。




