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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
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2-14

毎度閲覧ありがとうございます。

良ければお楽しみください。

レガ君との遭遇により慌ただしかった朝。


もう一つ事件が起きた。


ちびっ子たちの髪の毛である。


昨日カットしたちびっ子たちの髪の毛が

すでに伸び始めている!


何これ?


元通りとまではいかなくても

見た目にわかるほどには髪の毛が伸びていた。


スキルで切った物にはそういう効果があるのか?


ともかくこれでは散髪による金策は難しくなった。


切った髪の毛が数日後にはもとより伸びてしまった。


みたいなことになったら詐欺である。


切らなくても髪の毛が生えるなら

育毛としてがっぽがっぽ稼げそうだけど、


発動条件がスキルによるカットなら

ない髪の毛を切らなければならないのかな?


とんちかですか?


そんなこと出来るのか?


無を切る・・・。


わからない。実験している時間もないし。


悩んでもしょうがない。


またちびっ子たちと遊びつつ仕事探し。


合間を見つけて不思議空間の探検をする。


そう、つまり今日の稼ぎもゼロでした!


明日か、明後日にはお嬢がかえってくるのに!


・・・。


いや、私は何を焦っているのだろうか?


私はお嬢に宿で待っていろと言われただけだ。


何も私が金貨5枚を用意する必要はない。


それより成長した私をみてもらおう。


きっと喜んでくれるはずだ。



「カニ太郎!少し見ない間にこんなに立派に!」



みたいな感じで喜んでくれるに違いない。


男子三日あわざれば刮目してみよ。


というやつだ。


倍の六日間がんばった私!


原型とどめてないからね!


・・・。


お嬢はちゃんと私だとわかってくれるだろうか。


私だとわかったとしても。


小さい頃はかわいかったけど大きくなると

みたいなパターンが脳裏をよぎる。


・・・あ、大丈夫だ。


別に小さいときもかわいがってもらった記憶がない。


底辺っていいよね!下がりようがないもの!!!


まぁ、とにかくお嬢を迎えるにあたって


教会のみんなには別れの挨拶しないとな。


伝わるようにざっくり単語を並べた看板を作り。


みんなに挨拶して回る。


ちびっ子たちは泣き始めてしまう。


短い間だったけど一緒に遊んで私もかなり

情が移ってしまった。


うぅ、これほどつらいとは。


また会いにくるから元気にしているんだぞ?


ちびっ子たちとの交流をしつつ。


こうして教会での最後の夜が更けてゆく。




翌朝、みんなに見送られながら教会を出る。


ひとまずお嬢がダンジョンへ向かった門で

帰りを待つ予定だ。


主人の帰りを健気に待つカニ太郎。


これはポイント高いな。


忠魔カニ太郎。


ふふ、石像が建ってしまう。


しかしただ待つのも忍びない。


不思議空間に入ると土鍋と具材を持って表に出る。


そう、確認したところ不思議空間の道具は

持ち出すことが出来ると判明!


そしてあの部屋にあった生もの。


冷蔵庫が使えなくなっていたため、

根野菜等は試しに丘に植え。


残りは消費することにした。


今日はおでんである。


スラ子に水を出してもらい、

たき火で鍋を煮る。


具は卵多めのおでん。


昼間の、しかも外で食べるおでんとは新鮮だ。


スラ子これはおでんっていうんだぞ?


おいしいか?


笑顔を作るスラ子。


だいぶ様になってきている。


・・・あ。


スラ子がおでん色になってゆく。


だ、大丈夫?


何か成分的にまずかったのだろうか?


あたふたしていると目の前をお嬢達が通り過ぎる。


え!?あぁ!!!お嬢!


颯爽と過ぎ去ってゆくお嬢はぼろぼろながらも

やり遂げた顔をしている。


急いで料理をかたすとお嬢を追いかける。


お嬢に追いつくと腕の刻印を見せる。



「うそ・・・あんたカニ太郎?」



イェスアイアム。



「数日で何をやったらこうなるの?」



お嬢もそう思う?


私もそう思う。


体験した私ですらわからないからね。


説明のしようがない。


いや、でも無事そうで良かった!


お嬢とダンジョンに向かった四人も

五体満足だ。


こうしてギルドで冒険の成果を換金する。


お値段なんと金貨140枚!


一人あたり金貨28枚!


恐ろしい稼ぎである。


何でもお嬢が怒りの丈をダンジョンモンスターに

ぶつけたらしく。


死屍累々だったらしい。


さすがお嬢。


これでお嬢は占い師に払う金貨を得た上に、

旅の路銀も補充できたことになる。


たくましい、お嬢たくましいです。


そしてお嬢と私は占い師と相見える

こととなるのであった。


後2話ぐらいで町編終了

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