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異世界ヤドカリ物語  作者: 村吏
15/161

2-6

すがすがしい朝。おはようお馬さん。


今日から私の土木建築道が始まるんだよ?



っふっふ。


かまないで、かまないでください。


よだれが、よだれが絡んでくる。


まぁこんな待遇も数日の我慢。


お給金もらったらちゃんとした宿に行こう。


ヤドカリでも止まれる宿へ。


あれ?何か矛盾を感じる。


私そもそもこの宿殻の中でいいんじゃないか?


どこにいようと結局この中で寝てるし。


ぜんぜん快適だし。


まぁいいか、とにかく仕事に行こう。



現場に行ってしばらく。


あの一番えらいおっさんが現れる。



「おう!昨日のスライムとヤドカリ!」



おはようございます。おっさん。



「今日はすまねぇ。昨日仕事が進みすぎてな。

壁にするための石材が届きそうにねぇんだ。」



なんと!?


確かに恐ろしいペースで作業してしまったが、

それほどまでとは。



「さらにすまねぇことにおめぇらに渡す

作業分の賃金が割けそうになくてな。」



!!!



まさかのただ働きの可能性が!?



「悪いと思ったんでこれをもってきた!」



目の前に私と同じぐらいの大きさの

鉱石のようなものを置いた。



「これはな土精岩っつってな。

彫刻なんかに使われる高級素材だ。

知り合いの借金のかたにもらったものなんだが、

おめぇさんにやるよ。」



お?


そういった物品のパターンって

あまりいいイメージないんですが?



「品質は保証する。

ただ品質が良すぎて並のやつじゃ加工出来ねぇ。

だからここいらで売っても銀貨数枚ってとこだろ」



えー。


昨日の仕事量ならおっさんの言ってた

金貨1枚分の仕事はしてたと思うのに。


大分値切られてる?



「だがな?昨日のおめぇの腕ならちょちょっと

彫刻にできちまうんじゃねえか?

うめぇ作品が作れればそれこそ金貨5枚なんて

もんじゃねぇ。」



おぉ!?


これはビックチャンス!


まぁ、もともと働けただけで、ラッキーだったし。


新しいスキルも手に入れられたんだからいいか。


おっさんの申し出を受け入れ。


その石をもらうことにする。




しかし何に加工すればいいだろうか?


そこらへんで売ってる宙吊り人形

あたりなら無難に売れそうな気が・・・。


そのあたりの版権的なものって

大丈夫なのだろうか?


いや、そもそも金貨数枚の値段のお土産なんて

誰が買うのだろうか?



んー駄目だ。


こんなのじゃいけない気がする。


芸術作品・・・そう、それはお金じゃない。


それはほとばしる情熱の塊。


私の思いの代弁者でなくては!


そうとなれば!!!




~~数時間後~~




出来た・・・。


完成してしまった。


私の持てるすべての技術と情熱を注ぎ込んだ作品。


『スーパー人型最終決戦機動戦士君』が。


安定性を持たせながらも躍動感あふれるポーズ。


間接駆動や各パーツの細部までこだわった作り。


比較対象として足元には私とスラ子を付属。


そしてこの細かな作りを石材で成してしまった。


恐るべし私。そしてスキル。



・・・これは国宝級や!国宝級やで!!!


みてスラ子!?すごいでしょ!?


っふっふっふ。


あまりの驚きに気が散ってちょうちょを

追いかけはじめおった。



恐るべし『スーパー人型最終決戦機動戦士君』。


どうしようこれは金貨数十、いや数百・・・。


っくそ持っている手が震えてしまう。


恐ろしい価値が出てしまうかもしれない。


でも、いいんだ、お嬢のためだもん。


さあ、いっちょ伝説を作りに行こうか。


『スーパー人型最終決戦機動戦士君』!!!


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