8-12
閲覧ありがとうございます。
記念すべき100話目。だが何もない!
また、評価とブックマークありがとうございます。
どんどん行動をあげてゆくハングライダーを眺める私。
あんな簡単な構造であんなに早く上昇出来るのは
やっぱりファンタジーだなぁ。
そう私が物思いにふけっているうちに、
私たちが女王様と会った樹よりも高い高度に到達する。
でもあの時のハングライダーって
確かセリの攻撃で打ち落とされてなかったっけ?
あ。
私の不安をわかりやすく再現してくる現実。
樹の上からハングライダーめがけて何やら射出され、
ハングライダーの上昇軌道を遮ってゆく。
ヤバい。スラ子と揚勝さんが!!!
私がそう思った次の瞬間には羽の骨組みに当たったのだろう。
急激に軌道を変化させてハングライダーが
樹の上へと落ちてゆく。
助けに行かないと!
だが、揚勝さんの話では目印を設置して
タイミングを見て遠隔で射出してくれるという話で
投石器の操作については聞いていなかった。
でも見た目は結構単純な構成だし、
なんかレバーか何かを引けばいけるかも!
そう思って改めて周囲を見渡すと、
それらしき操作パネルがある。
数本のレバーと数種類のボタン・・・。
え?なんでただの投石器なのにこんなに
操作部品ついてるの?
レバーとか一つでいいやん。
こんなにボタン付けて何をする気ですか?
単純に考えればこの引くだけのレバーを下げれば
上手いこと射出してくれそうなんだが。
揚勝さんの目印に向かって飛ぶという話が脳裏をよぎる。
もし。
もしもこのレバーがただ単に発射するだけのもので
引いた瞬間射出されてしまうのなら、
私は明後日の方向へと飛んでいくこととなる。
かといって台ごと動かせるかといったら
そうでもなさそうだ。
・・・と、なるとこっちのボタンかな?
大小さまざまなボタンがある。
だが、全体的に色に違いがない。
何この不親切設計。
普通射出するボタンとかわかりやすい色にしません?
よくロケットの射出ボタンとか赤いじゃないですか?
全部グレーって。
微妙に違うけど全部グレーって。
・・・でも作ったのが匠さんだから色彩的に
認識できないとかあるのかな?
私がひたすらに悩み続ける中、
時間は刻一刻と進んでゆく。
ここは男カニ太郎。
失敗を恐れず踏み切ってみたいと思います!!!
操作パネルに手を伸ばし、一番大きなボタンを叩く。
(ガコン!)
何やら投石器がゆっくりと動き出す。
お?
おおぉ!?
これは正解かな!?
徐々にハングライダーが落ちた気に向けて
その方向と角度を調整して行く。
来た!
私のさえわたる直観!!!
これは導かれてますわ!
ピンチに駆けつけるヒーローの運命に!!!
そんな手ごたえにガッツポーズをとる中、
射出されるであろう方向に魔法陣が展開される。
あれ?
この魔法陣って?
この世界に来てから魔術関連についてそれなりに
勉強してきた私。
特にお嬢と一緒に魔法学校付いていった時に
授業を眺めたりこっそり勉強したりして
基礎的な知識は得られているつもりだ。
そしてそんな私の目の前に展開されたこの魔法陣。
詳しくはわからないが、系統としては
お嬢が大好きな火炎系の魔法陣式が展開されている。
え?
ちょっと?
このままいくと私あれを通過することになるんですけど!?
(っぎぎぎぎぎぎぎーーーーー)
何かが引き伸ばされる音が、振動が伝わってくる。
(ガコン!)
どうやら投石器さんは私の動揺とは関係なく
射出の準備を完了したようだ。
南無さ。
私の心の準備もままならないうちに急激な加圧を加えられ、
魔法陣を通過した私は、
割と高温な炎を身にまといハングライダーの墜落地点へと
射出されるのであった。
このペースだと区切るまでにまだ6話以上かかる気がしてならなくなってきた。




