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陣魔術師と傀儡師 ―故意に落ちてきた美少年と恋に落ちました!?―  作者: 一花カナウ
 * 1 * 銀髪の少年
3/32

(3)

 手当てをするにあたっていろいろわかったことがある。

 彼が傀儡師アストラリストであるということは、人形マシンを従えていることからほぼ間違いない。

 そんでもって、こんなに幼く――ってもあたしと同じ歳くらいに――見えるくせにかなり良い人形マシンを使っているなぁなんて思っていたら、それもそのはず。ぼろぼろのローブを脱がしてみてわかったのだが、彼はエーテロイド協会を仕切るクリサンセマム家の親族らしいのである。かなり傷んでいたとはいえローブだってそれなりの品だし、だからこそそこに縫い付けられたクリサンセマム家の紋章は本物だと思える。だとすれば、修理費の請求先が協会本部というのも納得できる。

 ――けど、どうして協会から逃げなきゃならないのかさっぱりわからないし、店に突っ込んで来た理由はますますわからない。見通しの良い大通りに人はまばらで、店は角に建っているわけでもない。狙い澄ましたかのようにあたしの店だけが被害を受ける、この理不尽さをどう処理したものか。とにもかくにも、彼にはいろいろ訊いておきたいことがある。


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