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電話がつうじない

83話 電話がつうじない


「お客さん、大変沢山のご注文ありがとうございます。コレはご注文のお弁当五個です」


「あ、ありがとうございます……どうするアヤ?」

「あのお会計の方は……」


「えーと。レシートに、タッチパネルの注文画面にも……すいません。ママ! お弁当代足したコチラのお会計は? あ、このシート持ってレジに」


 と、言われてレジに。


「すみません、お金持ってる人が帰って来ないんです」

「え? どういう事です」


 ことの成りゆきを静ちゃんが説明して。


「あの知り合いに電話して持ってきてもらいますのでしばらく待ってもらえませんか?」


「それは、かまいませんよ」



「キミたちカワイイね。男が逃げちゃたんだって」


 大男は、店の女将さんの息子さんでバイトしてるそうだ。


 まだ不慣れで失敗が多いと、聞いてもいないことをよくしゃべった。

 大男のおしゃべりさんて、珍しい。


「オレ、大壁健夫おおかべたけおっていってね。よくそのまんまじゃないかと……」


「寝肥、出ないよ。お風呂にでも入ってんのかなぁ……」


「そうなの……他にケイちゃんとか」

「あいつ、手持ちが少ないそうだから……」 


「静に彩じゃないか。東京に来てたのか」


「おわっ! いいトコに。渡りに船だよ岩男さん」


「なんだ、どうした静」


 

 なんという偶然。この焼肉屋さんのオーナーは埼玉の岩男さんだった。そして、いつもの太っ腹岩男さんは、今回の料金は出してくれた。


「いつもすまないねぇ岩男……」

「何をいまさら。おまえには昔、世話になったからな……気にすんな」


 ホント、岩男さんと静ちゃんは昔どんな関係だったんだろう。

 いつも、お金を。


「しかし、ひでぇ奴だな。奢ると言って逃げるとは最低の男だ」


「あいつ、下心見え見えの顔してたから、いっぱい食べてやったんだけど逃げちゃうなんて……」



 翌日、事務所に行くと。


「あんたたち昨日ナニかなかった?」


「まあ少々……何度も電話したんだけど社長」


「え、ごめんね~電源きれたまま、しばらくほっといたから……ナニがあったの?」


 静ちゃんが夕べの焼肉屋さんでのコトをを話した。


「それねぇ。今朝ココに電話があってね。スタジオのロッカーの中から内戸正人氏が見つかったのよ。あなたたちが会っていた内戸は偽物よ」


「偽物って、なんであたしらを……」 


「人に恨まれるようなコトした?」


「おぼえはないわよねアヤ?」

「そうね……」


「あの偽物、見つけたら吐そう!」


「今のは、もう一つの顔の方で……」


「あの場において逃げたのは、あたしらへのいやがらせかしら……恨みねぇ……」


「犯人は静ちゃんの大食いを知ってる奴よね」


「またナニか、してくるかなぁ。あのスケベ顔は忘れないから」


「今度あったら大食い地獄をあじあわせてやれ!」

「何よソレ? 醜女」

「あのヤローに死ぬほど食わす刑だ」


「ダメだよ、そんなお金がかかる刑」


「こちらでも、さぐってみるから。じゃ仕事ね。今日はドラッグストアの無料誌のモデルね」


                つづく

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