海のシンバル
海沿いの街、梶栗郷にひっそりと佇むファッションホテル『ピシナム』は、2019年2月にその歴史に終止符を打った。
ホテルマンとして働いていた青年の磯辺は、ライターの秋山千鶴から『ピシナム』の取材を持ちかけられていた。磯辺は取材を経たのちに、かつてホテルを利用していた女子高校生「R」との出来事を思い返す。
当時、ホテルを訪れる度に風貌の違う男を連れまわすRを、磯辺は次第に気に掛けるようになっていった。2人は顔を合わせることはなく、声を掛け合うこともなく、フロントと部屋を繋ぐ気送管ポストで手紙だけを送り合う。
そして磯辺は文通のなかでRの抱える秘密と孤独に気づき始める……。
文芸社NEO最終選考作品
最後まで読み終えたとき、心は震える。
ホテルマンとして働いていた青年の磯辺は、ライターの秋山千鶴から『ピシナム』の取材を持ちかけられていた。磯辺は取材を経たのちに、かつてホテルを利用していた女子高校生「R」との出来事を思い返す。
当時、ホテルを訪れる度に風貌の違う男を連れまわすRを、磯辺は次第に気に掛けるようになっていった。2人は顔を合わせることはなく、声を掛け合うこともなく、フロントと部屋を繋ぐ気送管ポストで手紙だけを送り合う。
そして磯辺は文通のなかでRの抱える秘密と孤独に気づき始める……。
文芸社NEO最終選考作品
最後まで読み終えたとき、心は震える。
第1話 青く、深く
2021/01/28 22:00
(改)
第2話 息をする、白
2021/01/31 22:20
(改)
第3話 わたしのR
2021/02/02 22:40
(改)
第4話 波の前日
2021/02/04 21:03
(改)
第5話 文字だけの関係
2021/02/06 22:32
(改)
第6話 三月のペトリコール
2021/02/07 23:13
(改)
第7話 僕ら。サン、テン、イチ、イチ。
2021/02/09 21:05
(改)
第8話 3月11日。14時46分。
2021/02/11 15:59
(改)
第9話 ずっと同じ夜を生きているのに
2023/09/24 13:46
(改)
第10話 遠くて、見えなくて、余震。
2023/09/25 07:00
第11話 命のふりをしている。
2023/09/26 07:24
第12話 海のシンバル
2023/09/28 07:59