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東暦一九一〇年、世界はかつてない規模の大戦争へと突入していた。

世界の七割を占める大陸のほぼ全てにおいて起こったその戦争は、後に第一次大陸大戦と呼ばれる事となる。

十年間続いたその戦争は、両軍合わせて一千万人をも超える死傷者を出し、過去最大の戦争と呼ばれた。

各国は二度目のこのような事態が発生するのを防ぐべく、軍縮政策や世界規模の平和条約締結を進め、世界に平和が訪れた様に見えた。

然し、その僅か五年後。世界は再び戦火に包まれた。

格段に進化した兵器と洗練された戦術は、戦場のみならず後方の都市でも、前回の数十倍の死傷者を生み続けた。

そして以前と同じように十年後、第二次大陸大戦と呼ばれた戦争は終結をみた。

世界各地は皆焼け野原、戦争の為に全てを提供した国民も、大地も、皆悲劇的末路を辿った。

そんな中ある一人の兵士が、故郷へと帰還する。

再び争いの渦中に舞い戻る為に...