偽りの希望
読んでくださった皆様、初めまして。
たかぽんと申します。
今回初めてお話を書かせていただきました。
下手な話、おかしな文脈、誤字脱字等御見苦しいかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
あぁ、どうして俺は、俺達はこんな世界で戦い続けているのだろう。
これが人々が抱いた希望というのなら俺達はこれから先どうしていけばいいのだろうか・・・
「・・ル、カトル!起きてよ!」
耳元で聞き覚えのある声が聞こえる。
「ん、ここは・・・」
「完全に寝ぼけているわね。一発重いのを脳天にぶちかましてもいいかしら。」
彼女は不敵な笑みを浮かべながら二丁拳銃を構えている。
「ちょっ、レイナ!まじタンマ!」
俺が起きると彼女、レイナ・アズバーンは銃を収めてくれた。
だいたい女の子がぶちかますなんて汚い言葉を使うもんじゃありません!
「お、カトルさんようやくお目覚めですかい。最終試験説明のだったのに余裕っすね。」
と、ニヤニヤ笑いながら話しかけて来たのは今回の試験のメンバーであるユーリ・ランドルフだ。
「というより、お目覚め一発目でここは・・・とかテンプレすぎでしょ。」
「うるせぇー」
「カトル!無駄話していないで今回の試験の意味と内容聞いていないんでしょ。今から説明するからちゃんと聞くように!」
レイナは俺の返事も聞かぬまま説明を始めた。
・・・長い、説明が長いですよレイナさん。もう3時間近く説明されていますよ。良い子はおうちに帰る時間ですよ。会場に残っているのは俺達だけですよ。
「・・・というわけで大切な試験なの!わかった?」
「はい。」
「本当にわかってる?」
「はい。世界を守るための12柱候補を見つけるための試験で、合格すれば12柱候補としてお城で世界平和に向けてみんなで仲良くお勉強するってことですね。」
「ざっくりしすぎだけど、そういうことよ。」
何故世界を守るための候補者試験を受けるのかというと、2100年、地球は謎の生命体攻撃を受けた。その生命体達は-アスラ-と名づけられた。人類は異能を開発し身体に埋め込むことでアスラに対抗した。異能者の中でも秀でた12人の能力者がいた。その者らは自らの命と引き換えにアスラを封じることに成功し世界は平穏を取り戻した。
後にその12人は世界を救った12柱と呼ばれるようになり、今の時代に神話として語り継がれている。
しかし、アスラが封印されてから99年目、各地でアスラのオーラを纏った動物による作物被害や人への被害が報告され始めアスラ復活の傾向が見えている。
「アスラもカトルさんみたいに爆睡していてくれてるとみんな平和でいいんですけどね。」
「ん?今俺ディスられてる?ディスられたよね?」
「今回の試験は3人1組なんだからカルトは足を引っ張らないようにね!」
「やっぱりディスられてますよね!」
はぁ、アスラが復活しなければ俺はこんな12柱候補試験なんて受けなくていいのに。
だいたい能力持ちは試験受ける義務があるって嫌がらせか!
「カトルいじりもこの辺りにして、そろそろ帰りましょう。外は完全に夜になってるしね」
「自覚あるのかよ!」
「明日は8:00に競技場に集合よ。2人とも遅れないようにね。」
「無視・・・」
「カトルさん、ファイトです。」
こんなしょうもないやり取りをしながらみんなそれぞれの家に帰っていった。
今日はすごく疲れた。それに明日試験だと思うとかったるいなぁ。
そんなことを考えながら寝る準備を済ませ、俺はすぐに眠りについた。
読んでいただきありがとうございます。
近いうちに続きを書かせていただきます。