前へ目次 次へ 21/47 6.夢 自由が欲しい。 幾度か思った事だった。 彼に出会って、それが日増しに大きくなっていく。 それが叶わない事実を知っているのに、彼を愛する自由が欲しいと、ノルンはただ思った。 彼の前では、いつものように接しよう。 そう思えば思うほど、自分にかけられた呪いにがんじがらめにされる。 彼には言いたくない。 知られたくない。 一人で孤独に生きて行くのは嫌だと、ノルンは思っていたからだ。 普通に生きられたら、こんなに苦しむ事はなくなるのだろうか。 徐々に、そう考えるようになった。 †