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〜2〜

「じゃ、じゃあ夏美らどうなのよ」

「え、私?私はねー……」

ごくん……

唾を呑む。

「いないかなー」

「なんだよ」

「だって私そんな色恋とか興味無いしー?」

「じゃあなんで聞いてきたのよ」

「んとー……可愛い双子の姉の近況に興味を持ったから?」

「なによそれ」

「まぁまぁそんな怖い顔しないのー」

むにゅっ

夏美がほっぺをつまむ。

「ぐいー」

「ひょっ、ふぁひぃふぅふぅのひょ」

「へんなかおー」

「ひゃ、ひゃなしなひゃい」

「ふふふっ」

無理矢理手をどける。

「では失礼しまして」

「え?」

ちゃぷん……

夏美がお風呂に入ってくる。

「ちょ、もう‼︎狭いんだから‼︎」

「姉妹水入らずでさー、ゆっくりしよーよ」

「あー、もう狭いっ‼︎出る‼︎」

「させるかっ‼︎」

がしっ、と手を掴まれる。

「ちょっと」

「今日は由紀と一緒に入るんだもーん」

無理矢理湯船に入れられる。

「もうっ……」

「むふふ、ゆーきー」

後ろから抱きついてくる。

「ひゃっ‼︎なっ、なによ⁉︎」

「いーじゃんべつにー」

「あんた今日変よ⁉︎」

「由紀に抱きつくのなんていつものことじゃーん」

「そ、それはそうだけどっ……」

「んーーーー、いい匂いっ」

「…………」

これはもう何を言っても無駄。黙ってやり過ごす。

「いいなぁ髪長くて。サラサラで。私癖っ毛だもーん」

「別にそこまで癖っ毛じゃないでしょ。」

「あー、それサラサラヘアーの人に言われたくない‼︎」

「知らないわよもう‼︎」

「あーん、でるのー?」

「うん」

もう限界。このままだと逆上せちゃう。

「むー、じゃあ私も」

「あーはいはい、わかりました」

「ふふふっ、ゆーきー」

夏美が腕に手を回してくる。

「いい加減にしなさい」

右手に持ったタオルで叩く。

「あてっ」

夏美が頭を抱えてしゃがみ込む。

「いっつー……」

本気で痛がってる?

「え、ちょ、平気?ご、ごめん……」

顔を覗きのもうとした……

「仕返しじゃいっ‼︎」

ごちーん

頭突きが飛んできた

「「つったぁっ……」」

二人揃って悶絶。

「ふふっ」

夏美が突然笑い出す。

「くふっ」

我慢してたけど私も耐えれなかった。

「「あははははははは」」

二人揃って脱衣所で笑いあった。




今ではいい思い出となっている。夏美は夢だった医者になって上京。私はというと今こうやって小説を書くことを仕事としている。

今度夏美が久々に帰ってくる。帰ってきたら二人で銭湯にでも行こうかな。

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