〜第2話 Blue sky〜
私が貴方に好きだと伝えた時に貴方はどんな顔をしたのだろうか?
私には分からない。
貴方の顔を見られるほどの勇気は持ち合わせていなかったから。
どうして私はこんなにも臆病なのだろう。
決意して踏み出した一歩のはずなのに、答えを聞くのを恐れてる。
自分の気持ちを伝えるのが精一杯で、
答えを聞く前から泣きそうで、
きっとヒドイ顔をしていたに違いない。
ドクン、ドクンと心臓が早くなり、呼吸さえ苦しい。
嗚呼、色々な事を経験してきたけど、この瞬間だけは慣れないな。
答えを聞きたい、だけど聞きたくない気もする。とても複雑な心境。
顔が火照り、赤くなるのが自分でも分かる。
さぁ、どっちなの?
――答えは・・・“Yes”
信じられなかった。
本当に、私なんかで良いのかと疑った。
こんな私で良いのかと。
だけど、嬉しかった。
嬉しくて、嬉しくて、涙が出た。
それは私にとって初めての体験。「OK」だなんて…。
もし、私があの時に、本当に自分の恋心を切り捨ててしまっていたならば
こんな幸せは掴めなかったのかもしれない。
貴方は気づいて無いかもしれないけど、
貴方は私にもう一度、喜びを教えてくれた。
人を愛する喜びを。
だからね、もう一つだけ貴方に伝えたいことがあるの。
―――ありがとう。
―END―
〜小説あとがき〜
いかがでしたか?この作品は私にとって初めての恋愛小説です。まぁ、小説というより半ば詩の様になってますが(苦笑)
読んでくだっさった人、有難うございました。これからも宜しくお願いします。
評価の方も受け付けております。では、また次の作品で。




