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能力の無駄使い

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「あぁ、やっぱり先輩は格好いいですし、それでいてひどい扱いを受けているにも関わらずめげない所がまた良いんですよ~って、ちゃんと話を聞いてますか?大地?」

そう私の中学入学後すぐの頃から仲良くしている友人が頭をのぞき込んでくる。

「うん、聞いてる。柏木先輩の事だよね?ったくどこがいいんだか。まぁ、いいよ。それでそれからどうしてたの?ゴールデンウィークには私を身代わりにして熱海まで走ったらしいけど。」


今私と話をしている彼女…………、郁菜いくな 光賀こうがに私は言った。

実際にはこの地区からは走っていける距離では無いけれど、彼女は軽々とやっていけるだろう。

なぜなら彼女は……忍者の末裔だ。まぁ、暗殺とかをやるのではなく、ただ単に技術を継承してるだけらしい………。

そんな彼女は普段はその運動能力を普段は隠して過ごしている。

本人曰く、スポーツ選手とかにはなりたくないからというのと外国人は恐いという本人の偏見からだ。確かに外国人は忍者大好きだけどね…………。目の色が自分たちと違うからって怖がらなくてもいいと思うんだけどね。


光賀との出会いは一年の時に同じクラスで光賀が自己紹介で本当の事なのだけど自分が忍者だと言い、クラス内で浮いていたところを私が話しかけたのが切っ掛けだ。

「大地~?何感慨深いような顔をしてるんですか~?」

光賀が私の机の上に顔を乗せ、じ~っとこちらを見上げている。胸がそれなりにあるので胸がむにゅ~っと乗っているのはこれまた…………たまらない。私は今は姿勢正しく座っている状態なのだが、すぐに机に突っ伏して光賀の胸を覗き見た…・……ゲフンゲフン。

「全く……………。大地にはお土産もあげませんからね!!」

「いや、そもそも私の妹も同じ所に行ってるから……今日貰いに行くところだったんだけど。」


そういえばまだ私の自己紹介をしていなかった。

私の名前は樫羽かしば 大地だいち。男のような名前だけど仕方ない。なんせ私は産まれる前のエコー写真では男の子だったけど、産まれた私は女。まぁ、タイミングが悪くて父さんと母さんの両方がまともに話を聞いてなくて名前を出した後に私の性別が判明したのだから。まぁ、別に嫌ってないけどね。雄々しく地を踏み前に進むという意味を入れてあるのだから、私は気に入っている。


ちなみに妹というのは、光賀の話している先輩の妹と仲の良い蒼空の事だ。大変可愛くて正直父さんと母さんが蒼空の彼氏と結婚を許しても私が許さず、私の屍を越えてゆけ!!と言いたくなるほどだ。まぁ、私の妹の蒼空も光賀の好きな先輩に片思い中なんですよね~。


「さてと、そろそろ希留葉先輩のサッカー部での練習が始まりますから私は行きますね。それじゃあ!!」

そう言って光賀は教室の窓から出ていった。うん、見慣れた光景だ。最初見たときは私も動揺してたけど今ではもう、またやってるなぁレベルまでだ。

「他の人に迷惑をかけないようにねー」

私はそう光賀に注意をしたのだった。


「じゃ、光賀もいないことだし、手芸部に顔出すか!!受験とか城九乃坂ならどうにでもなる!!」

私はサッカー部のマネージャーと手芸部部員という部活構成だ。マネージャーの業務は確かに辛いけど煌びやかな汗をタオルで吸い取って気合いを入れている女子マネの姿はなんとも…………ゲフンゲフン。

一応光賀の見張りというかむしろジャージ姿で急いで作ったので微妙に白っぽい液がジャージについた光賀を見ていると襲いたく……ゲフンゲフン。

あ、すいません。なんかたまに暴走してしまうので……。


「それにしても、件の希留葉さんはどっちと付き合うことになるのかなぁ………。まぁ、よくよく考えてみると、妹さんがヤンデレなんだっけ。う~ん、ヤンデレ、ストーカー、純心の中で付き合うなら普通は純心な子だよねぇ…………。」

というより、なんで私が同じ人に恋している人を応援しているか?




そんなのどちらかが選ばれた後に落ち込んでいるもう一方を慰めてから一気に私ルートに向かわせるためですよ!!

正直私はどちらかを自分で選ぶなんてできない!!


蒼空ならシスコンと罵られてもいい程溺愛できますよ!!メイド服とかのフリフリの服を着させて「おねぇちゃん?」と言わせますよ誰がなんと言おうと蒼空は私の嫁だと認識させますよ!!蒼空のスリーサイズは段々と魅力的になっていきますしね!!最高ですよ!!


光賀なら忍者の末裔という事で忍者コスさせて「今夜はあなた様にお仕えします」と添い寝やらなんかをやってもらいますから!!それに露出の高い服着させても似合うと思いますし!!



……………と、漁夫の利を狙うためです。

もし妹さんやらが選ばれたら二人まとめて私の嫁にしますよ!!はぁ………………早く希留葉さんは選らんてくれないかなぁ……………。


「お、お姉ちゃん?」

私が野望を抱きながら笑っていると、顔をのぞき込んでいる蒼空がいました。

「お、お姉ちゃん……………良いことあったのかな?」

はぁ………なんでこの世の中には妹がイヌミミかネコミミがついていないんだろう?妄想で蒼空の頭の上にネコミミがあってピクピクと不思議そうに動いているのを感じて、鼻血を押さえながら、「大丈夫」と言って私は手芸部の部室へと向かうのだった。




賀「さて、次回は希留葉先輩が活躍する話ですよ!カメラとビデオカメラのチェックっと………」

地「…………はぁ……とりあえず、希留葉さんは鈍感だからねぇ…。」

蒼「次回、リア充爆発を叫ぶ人でもモテる人はいる。」 

 「そういえば関係ない話だけど、最近すぐにブラのサイズ変える事になっちゃうんだけど………」

賀「私は今のままで止まってるから分からない悩みですね。」

地(……………まさか、夜な夜な蒼空の布団に入り込んで胸をモネモネしてるとは言えない………)

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