このロリコンどもめ!!
?視点
まずは自己紹介からさせてもらいます。私は社海 桔梗といいます。私には二つ上の兄がいて、その兄が旅行から帰ってきてからとても明るいのです。
兄さんは普段は無口であって、無表情なのであまり心境を読むことが難しいのですが、今は簡単に嬉しいという感情な事が分かるのです。
「そういえば、兄さん…………少し明るくなりましたね?」
私は兄さんにそう言うと、兄さんはニコリと微笑んだ。
「実はゴールデンウィークの旅行の時に彼女ができた。」
その言葉にはあまり良い意味を持ってないと思いました。
私の兄である社海 桧がそう言ったので、私は少しだけ顔を強ばらせました。
「そうなんですか。良かったです。兄さんが一生独身で過ごすかと思いましたから。兄さんは………ロリコンですからね。私には発情されても困りますけど、ノーマルの人にも萌えたんですね。」
兄さんの部屋には小学生ぐらいの年齢の女の子の二次元のイラストがかなりあったので………。
「そういえば、部屋を掃除する際に除いてみたのですが、同人誌とかが無くなっていましたね?」
兄さんが同じ高校の女子がいらつく奴ばかりだからと言って買ってましたね………。
「まぁ、未使用や汚れてない奴はオークションに出した。」
あっさりと言い切りましたね…………。
「まぁ、竜氷にムスッとされるのも悪くないんだけどな、彼女がいるのに持つわけにもいかないたろ………。」
そして、携帯を開いて写真フォルダを開いて私に見せてきた。
「ほら、これが俺の彼女だ。」
その写真には小学生ぐらいの背丈で水色のツインテールの女の子が兄さんと一緒に写っていた。
…………………………………。
「このロリコンどもめ!!」
反射的に私はそう叫んでいた。そうだ兄さんはロリコンじゃないかいやでも小学生とどこで会ったのかいや確か旅行には兄さんのご友人の彼女とその友人二人だったはず……。
「兄さん…………誘拐は犯罪ですよ………?しかも旅行中に……。」
すると兄さんは真顔でこう返してしました。
「言っておくが俺と竜氷は同い年………桔梗よりも年上なんだが……」
いや、いくらなんでも小さすぎないですか!?
私が身長177でのGカップなのでそう見えるのかもしれませんけど!!
「まぁ私は兄さんが想い人ではありませんから!!」
私はそう言ってから想い人であるおにぃの顔を思い浮かべた。兄さんの親友である祠木 多々良さんの事だ。昔から仲良くしていて、私はおにぃと呼ばせてもらっています。
「俺も桔梗を性的な目で見たことは無いな。あっという間に身長が伸びまくってたからな。」
「そうですよ!!おにぃに相応しい女となるために日々豊胸のためのマッサージやら料理やらを極めているんですから!!」
すると、兄さんは申し訳無さそうな目で私を見ました。
「…………桔梗、残念なお知らせなんだが………。」
「何ですか兄さん?」
すると信じられないような言葉を言い放ちました。
「多々良にも彼女ができたんだが………。」
そして、写真を見せられた。兄さんの彼女と同じような………。
「ちなみに俺の彼女の双子の妹だ。」
「う、嘘ですよね?そうですよね!!ねぇ!!そ、それにおにぃの母はかなり厳しいから認められてないんじゃあ………?」
私も何回か言ってるけど全て玉砕させられている。
将どころか馬も射ることも出来なかったのだ。
「…………はぁ……楽さんはロリコンだから桔梗のモデル体型では一生認めてくれないだろうな。」
「こ、この………………………………………ロリコンどもめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」
窓がブルッとするぐらい叫んでました。
……………なんですか?私の努力…………。
いや、まだおにぃ達をロリコンから矯正させれば……………。
「じゃあ色仕掛けでおにぃを籠絡させようと思います!!」
「あの惚気をみた後だと、多々良が桔梗の色仕掛けに屈するとは到底思えないな……。それに、多々良は桔梗の事は弟扱いしていたし。」
兄さんが何か言いましたが、私は気にせずにおにぃの所まで走っていきました。
桧視点
「大体惚気っつーかあれは本当に恋人だからな。多々良が色仕掛けに屈することはないな。アイツはBカップ以上の胸に欲情しないし。」
そう思いながら、あの時の修羅場を思い出してみた。
~回想~
それは、旅行中に竜氷と一つの布団で寝ていたときの話だ。
「ここにリュカタンの妹が!!おぉ!!聞いたとおりのロリっこ!!もう撫でるしかありませんねもぅ!!リュカタンが私の娘!!でこの子はリュカタンの妹なのですから当然私の娘ぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
と、楽さんが旅館の部屋の中に入り竜氷を拉致した。
そして何度か頬ずりをしたのだ。
それで多々良に彼女が出来たこと、その相手が竜氷の双子の姉の竜火であること、楽さんがロリコンで公認な事を知ったのだ。
それで、その後に多々良に文句を言おうと鍵を開けたとき、二人は幸せそうに寝ていた。そして、寝言で大好きなどの連呼で、俺は多々良にはもう離れないであろう彼女が出来たんだなと思った。
桔「さて、次回は兄さんが旅行で見かけたある人の話です」
桧「……いや、見間違いだと思うけどな。まさか…………の末裔を見かけるとはな……。それも誰かをストーカーしてたし。」
桔「次回、能力の無駄使い。」
桧「また新キャラ出ますが一応この物語序盤ですから。更新速度遅いですけど。」
桔「出てくるのが一回目のキャラは説明をちゃんとしてますので………。」
桧「話の割にまだ五月序盤ってなぁ………」