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魅恩のお料理大作戦!!

「ふぁ~。………フォルテちゃん、起きて~。」

「んぅ~。魅恩ちゃん?もう少し寝かせて……。」

「学校遅れちゃうよ……?そういえば、学校ってどのくらいの距離なんだろ………?」

今は6時だ。僕はベッドからでないフォルテちゃんを部屋に置いておいて食堂に向かった。いつものように朝食を作る。

材料が結構あるので何を作ろうか迷った。

「スクランブルエッグとトーストと………後サラダ作ろうかなぁ………。」

設備が設備なので作りすぎてしまいそうだ。

他にも肉などがあったり米もある。しかし米はこの時間では炊きにくいなぁと思ったけどとりあえず洗う。

「うぅ~ん、いい匂いだね……。あれ?魅恩ちゃん?」

スクランブルエッグとサラダを作っていると神々さんが降りてきた。

「あ、神々さん。ちょっと作りすぎちゃたんですけど………食べますか?」

「食べるよー。うん、昨日のケーキと同じぐらいおいしそうだね!!」

そう言われると頬が緩んでしまう。やっぱり僕はほめられるとのびるタイプなんだなと思ってしまう。

神々さんさんが食べ始めると、神々さんは美味しいを連呼しながら食べてくれる。

「おいしそうっすね!!食べてもいいっすか?」

「まぁ、美味しそうですね……、魅恩さんが作ったのですか?」

と、戸松と蝶歩さんが降りてきた。

その次にチュチュ先輩、フォルテちゃんが食堂に来る。

最後に姉様を涼さんが引きずって連れてきた。

「美味そうだな、魅恩。」

この人に誉められるとすごく嬉しい。

「み、魅恩の手作り!!感激!!私感激よぉぉぉ!!」

姉様は相変わらずだ。


「そういえば気になったんですけど、この寮から学校までどのくらいの距離何でしょうか……?」

「う~んと、大体歩きで2分の所にバス停あるっすね……。

まぁ、歩いて20分ぐらいっすよ。無料食堂は歩いて3分っす。他の寮の人達も来るっすからあまり広くないように感じるっすね。」

「ちなみに、服とか買うところはバス使わないといけないよ。」

と、チュチュ先輩が言う。僕は今日はやることがないので買い物しようかなぁと思っていたのでありがたい情報だ。

「皆さんはお昼どうしているんですか?」

「とりあえず学食だよぉ~。魅恩ちゃん!でもメニューが……。」

「良かったら弁当作りたいんですけど、ここに弁当箱が無いので………。どんなのが良いのかも知りたいんですけど……。」

「本当!?魅恩ちゃん!!うれしいよー。」

フォルテちゃんが抱きついてきた。

「魅恩に抱きつくなんて………なんて鬼畜な………ぐはっ!!」

「こういうのは当たり前にスルーして欲しいんだがな………。魅恩、奏のはお前の言いような形でいいだろう。他の人達のもな。良いですよね?」

「そうですね。色違いな感じでいいと思います。あ、ロビーに地図があるので使ってください。」

「そろそろ出ないと不味いな……。あ、お金は不要だよ。とりあえざここの学生ならここのものはほとんどタダになるから。まぁ、このカードを持って行っておいて。寮への振り込みがあるしね。」

どうやら役職や成績などで、寮にお金が振り込まれるらしい。生徒会が2人もいるととんでもない額になるらしい。まぁ、カードで買うときはレールという仮想貨幣になるらしい。

そうでもしないと現金に変えてバブル長者になる(悪用する。)人が多くなるからだと思う。

これは私的利用ができないようになっているらしい。寮長の許可があるから使えるらしい。まぁ、食材は無料なんだけど。


他の人達が学校に行ってから僕は着替えてからバス停に向かった。バスは完全に無料だった。


バスから降りて姉様と服を買ったデパート的な場所に行き、弁当箱のあるところまで歩いて行くことにした。


フォルテ視点

「おはよ~。」

「おはよ、響音さん。そういえば今日無料食堂来てなかったけど……。」

「今日は魅恩ちゃんが朝ご飯作ってくれたの~。」

「魅恩ちゃん?あ、そういえば響音のとこに編入生来たんだっけ?」

「うん!金髪でかわいいし、抱かれ心地も最高なの!!」

「はぁ~。にしても珍しいね、朝を自分で作る人って。」

「明日からお弁当も作ってくれるんだって!!」

「普通昼は購買か無料学食だからなぁ………味がそこまで………。」


魅恩視点

「この二段重ねのでいいかな………え~っと……。」

弁当箱は箸がついている物を選んだ。色も8種類あるものだし。

「次は、何しようかなぁ………。」

弁当箱を購入した後、ぶらぶらしていても、誰もいないのだ。やっぱり学生がメインの島なので僕がここにいるのが変なんだよなぁ、今授業中だし。編入するのは高校一年からなので、授業は免除されているのだ。


「鞄は持ってきてるし、筆記用具はまだ余裕あるし……帰ってから何かしようかなぁ………。」

弁当箱以外に買うものが無かったことに気付いたので、寮に帰ることにした。


寮に帰る前に無料食堂に寄ってみた。

味がアレと言われているのだけど、どのくらいの味かは知っておきたいからだ。

入ってみるとがらんとしていた。さすがに今の時間帯にはいないのだろう。

「イラッシャイマセー。」

と、機械音が聞こえた。どうやらロボットが作っていたらしい。

お品書きを見て、とりあえずうどんを頼んでみた。

数分で料理ができ、運ばれてくる。

とりあえず一口………………。


結果

「やっぱり無料だからってことで味が微妙だ………。」

作っているのがロボットだからかな………。

おいしいのですぐ食べられたということはなく、微妙なためう~んとうなりながら渋々食べたというのが表現として正しいだろう。それくらい微妙な味だったのだった。

もうこれから無料食堂に行かないと決めた。



寮に戻ってからやることをパパっとやってしまうと途端に無気力になってしまった。

弁当箱を洗って乾かし、自分の服をクローゼットに入れて、全部の部屋のベッドのシーツを整え、洗濯物を乾かしたりして1時半頃から暇になった。


「そうだ、お菓子作ろう。」

だらーんとしてから30分ぐらいしてから思いついた。

どうせなら好きなことしてだらけようと思ったのだ。

「材料も時間も十分にあるし……。」

冷蔵庫のなかには~そろそろ廃棄しちゃいます。~と書かれたステッカーの貼ってある栗があったので、モンブラン作ろうかなぁとも考えた。自由に使って良いと蝶歩さんに言われているので惜しげもなく使おうと思う。


40分ぐらいで作り終える。

良い出来になっていると自分でも思う。

しかし、残っていた栗を全部使って作ったせいか、どうやってもひとりで食べきれる量を越えていた。

ひとりで悩んでいると、「帰りましたー。」と声が聞こえた。この声はフォルテちゃんだ。

「あ、美味しそう……。え?食べてもいいの?わーい!!」

そう言ってフォルテちゃんはモンブランを食べ始めた。

「んー。やっぱり魅恩ちゃんのお菓子はおいしいよぉー。」

喜んでくれるのがすごく嬉しい。

「おや?魅恩ちゃん?そのケーキは……。」

「暇だったので作ってたんですけど食べきれる量じゃないので……良かったら食べますか?」

すると神々さんは目を輝かせて「いいのかい?」と答えた。

僕も自分用のを食べる。やっぱりケーキが作れるのは良いことだなぁと思う。ちょうど栗もあったし。ちなみに他の人の分は冷蔵庫に入れておきました。神々さんいわく他の人達は少し遅くなるらしい。

「まぁ、奏と涼は生徒会で、先輩達は卒業式練習で、戸松は分からないなぁ。フォルテちゃんなんか聞いてない?」

「う~ん……聞いてないですね……それにクラスが違うから分からないんですよ……。」

戸松は昨日一番最初に帰ってなかったっけ……?


数十分後、他の人達も帰ってきた。

「今日の夕ご飯は何にしますか?」

蝶歩さんは「オムライスをお願いします。」と言ったのでオムライスになった。

「あ、デザートにモンブランがあるので、良かったら食べますか?」

「よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!魅恩のフルコースだぁぁぁ!」

姉様が叫びだしたのを涼さんがぶったたいた。

「ありがとう。喜んで頂くよ。」

「あ、そういえば皆さんの中にアレルギー持っている人いますか?弁当のメニューとかにも影響するので……。」

「あー、魅恩は海老アレルギーだもんね……。」

うん、しかもそれが原因で男に戻れないという感じなのです……。うぅ……。


オムライスを作るとき、僕は卵を2個使う派です。

オムライスは、結構試行錯誤を重ねて練習した料理なのでかなり自信があるのだ。

「はむっ、うまー。やっぱりおいしぃ~。魅恩ちゃんの手料理~。」

「美味いっすねー。」

「おいしいです。」

との声が聞こえるのが本当に嬉しい。まぁ、料理人になりたいわけじゃないんたけど。

「魅恩の手料理!魅恩の手料理!」

「食事中だ。少し静かにしろ。」

と、オムライスは大好評だった。まぁ、姉様に関してはいつも通りだろうと思う。

「明日のお弁当には卵焼きが欲しいな……私はしょっぱい派だが……。」

涼さん以外は甘いのでいいのが分かった。

時間的に5時に起きれば間に合うだろうと思う。

中学から慣れてるので大丈夫だろう。


「そういえば戸松はなんで帰るのが遅かったんだ?」

「あ~、補修っす。私成績悪いっすからね~。」

「魅恩はあの試験満点ぐらいだったよな………。」

「すごいねー!!私中の中ぐらいだから……。」

姉様と涼さんは上の上、蝶歩さんは上の中で、神々さんとチュチュ先輩は中の上らしい。



こうして入寮二日目が過ぎていった。もうすっかり打ち解けていると思う。今日もフォルテちゃんと一緒に寝ることになった。

「とりあえずの保険ってやつだな。」

「ボクも一緒に寝たいなぁ………。フォルテちゃん、明日は変わってよ。」

「な、なに私に断りもなく魅恩と一緒に寝ることを!!私がどくせ………ぐふっ!!」

涼さんが姉様の鳩尾を殴った。姉様は腹を押さえてとても痛そうに見える。

まぁ、昔姉様と同じベッドで寝ていると命と貞操の危機を感じたからだ。それにがっちりと抱かれてるし、わざと起きないのもあって、朝なかなか起きあがれないこともあったからか、姉様とは寝たくないようになっているのだ。


「じゃあ、奏はそこに転がしとくから。」

「だめですよ涼さん!!寮長としての命令?で奏さんを部屋に入れること。分かりましたね?」

「分かった。じゃあおやすみ。」


後これが1ヶ月過ぎたら僕も高校生になり、フォルテちゃんや戸松と一緒に登校するのかぁ……。と、そう思いながら、今日はフォルテちゃんに抱き枕のように抱かれながら眠った。段々と女の子とのコミュニケーションができるようになっている気がする……。まぁ、中学のときもなぜか女子と喋ることがおおかったような気がする。

海「もはや次回予告にすら出にくい雰囲気が出されているが………。」

 「次回は番外編で俺がメインの回だ!!」

魅「ようやく海老の粉末以外で男にする薬の材料ができたのな?」

海「そーゆーのじゃあない。薬は薬でもあの薬とは関係ない。」

 「次回、染宮海覇の仕事場。」

魅「…………(嫌な予感がする………。)」

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