表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/74

惚気話は延々と

根雨川視点


「そういえば、GWに三人で旅行行ったらしいけど、大丈夫だったの?その………彼氏とか?」

戸松さんはあのツヴァイ・ドラゴンの二つ名を持つ竜火さんと竜氷さんと合コンのような温泉旅行に行ったらしい。まぁ、戸松さんの彼氏とその友人二人と途中で合流しただけらしいですけど。

「いや~、あの二人、榊の友人のお二人と恋人同士になってたっすよ。というか出番カットされたっす。」

「メタい発言はできるだけしないでくれると…………」

とりあえず戸松さんの彼氏が寝取られて無くて良かった………………まぁ、私の場合、寝取られる彼氏すらいませんけど!!


………あれ?戸松の彼氏さんの通っている高校って確か………………。

「確か戸松さんの彼氏さんが通っている高校って、それなりに御曹子や令嬢の集まってる感じじゃないっけ?姉さんも通ってるけど。」

「名家のお嬢様のセリフとは思えないっすねーー。榊は一般家庭っすけどあの悪魔達のは確か…………祠木と社海って苗字っすね。まぁ、榊は仲のいい二人だって言ってたっす。」

「あの二人って確か彼女作らないで二人でいることが多いからホモなのか?って疑われてたって聞いたど…………。」

ちなみに、私には二つ上のスタイルが抜群の姉がいる。……………私とは比べ物にならないほどの美人だ。

その姉も戸松さんの彼氏と同じ高校に通っている。たまに電話してくるのだけどあの二人の噂はそこから仕入れて来たものだ。

「なんかいきなりラブラブになってたっす。竜火の方は親公認っぽいっすしね。」


まぁ、それは置いておくとして、今はスポーツ祭の競技決めとなっている。

「まぁ、テニスは委員長と副委員長のコンビっすよね?まぁ、忍鳥も参加するっすから当然っすかね。まぁ、副委員長がどれくらいがんばるかによるっすね~。」

そう言って戸松さんは副委員長の樽岡さんを指差した。

「………………あ~、テニス?分かった分かった分かった分かった~、あぁ~、めんどくさい!!早く寮帰ってからダラダラネトゲと株やっときたい~」

はぁ……………まったくコイツは………。

「ほら、さっさと特訓するわよ、かや。絶対忍鳥には負けられないんだから。」

「じゃああの時に長々と料理談義しなければ良かったじゃん。そしたら駆り出されなくてすんだのに……。」

気にしてることを言うな!!

あの時は錦先輩にかすめ取られたけど今度は圧倒的に勝つ!!


あ、コイツの紹介を忘れていた。

彼女は樽岡たるおか かや。私と同室であり親は頭取で、金の流れをよく見ていたせいか、株取引を完全に遊びというか暇つぶしとしてやっている事が多い。

………稼いだ金とは関係なくネトゲもやっているけども、正直言って廃人に近くなっている。

「株は損する時の被害がFXとかよりも低いし銀行とかで為替は見れないから完全にどうでもいい………。私はいざという時の資金を稼ぐのと、株主優待でゲームを安く買えたりネトゲ仲間への差し入れとかにも困らなくなるし。」

そう言って授業の殆どは寝て過ごし、テストも追試をよく受けている。

それでも本気を出させれば元々良い頭を使わせられるし、運動だってそつなくこなす。

「だぁ~かぁ~らぁ~、なんで私がソフトテニスってダブルスなの?サッカーの置物フォワードでいーじゃんかぁ~。」

コイツはそう言って味方のクロスの殆どを合わせてゴールに数回入れてるから運動神経は良いと思う。


「まぁ、1試合がすぐ終わる分楽かなぁ~。じゃ、また寝るから~。」

そう言って彼女は眠った。

…………これでも成績は良いのだし株も上手くいっているために自立できるんだろうと羨ましくもなる。

「そう!!」

「いえば!!」

「「遠足って無縫国立公園に決まったんだよね!!」」

ここでおとなしかった使間姉妹が急に口を開いた。

「そ、そうだけど………」

姉さんや彼女達の彼氏の通っている高校の近くにあるというか保有している国立公園に決まったのだ。まぁ、このクラスは一般の生徒が戸松さんと使間姉妹の他に一般生徒がいないという異様なクラスなのだ。

私もとりあえずは名家のお嬢様という立場であるし。

………………………まぁ、私は末っ子の一つ上で許婚もいなければ可愛がられることもなく厳しく優しくな感じですけどね!(泣)

まぁ、それは置いて置いて…………………。

「じゃあ!!」

「高校に!!」

「「突撃しよう!!」」


そして、戸松さんがポンッと私の肩を叩いた。

「二人のお守りは頼んだっす。」

むしろ私はあなたに頼みたいのだけど…………。ほら、高校に彼氏いるみたいじゃん。それもかなり優秀で人柄の良い人が。

「まぁ、榊は喜んで侵入を許すかもしれないっすけど、一般人っすからね。それで榊に迷惑は掛けられないっすからね…………。委員長の方が都合いいっすよ。お姉さんが通っているのと遠愛してる彼氏が通っているのとどちらがお守りで信用が得られるかといえば委員長の立場っすからね。」


とりあえず姉さんに電話する事にした。

「あ、姉さん?遠足の日に姉さんの高校の国立公園に行くことになったんだけど……うん、高校側のセキュリュティは最大にしといてもらって。いや、ちょっと私達のクラスの双子が侵入しようとしてるから。」

『なんで私に権利があると思ってるのかは知らないけど生徒会長には言っておくわ。』

………にしても、相変わらず姉さんの声は美人声で、許婚も良い人で………私にはどうやっても追いつけないなぁと思ってしまった。

気が付くと使間姉妹はただひたすらに惚気話をしていて、なんだか寂しい感じがした。








………べ、別に泣いてなんかいないからね!!






榊「さて、次回は噂をればなんとやらで僕達の登場になりますよ!!』

多「なんかな…………」

桧「ある人物からの視線が痛々しい………」



?「次回!!このロリコンどもめ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ