ロリコン姑とロリコン彼氏とロリ彼女
多々良視点
「さてと………とりあえず聞きたいんだけど、ロリコンならなんで俺が幼稚園時代に他の幼女らを愛でていないんだよ?」
それがあればあんまり怖がらなくてもよかった気がすごくする。昔はこんな人だとは本気で思ってなかったから余計に。
「世間体の問題ですよ、世間体。小さい女の子、無邪気で笑顔の可愛い女の子を見るたびに興奮や発狂、暴走していたら完全に多々祈さんに舐められますからね。それに私の実家には幼女系のギャルゲーがかなりありますから。」
そう言いながら母さんは竜火の事を涎を垂らしながらジロジロと見ていた。
「せめてほどほどにしてくれ………。よしよし、竜火、怖かったなぁ~。」
「多々良、多々良ぁ!!うぅ………」
竜火が俺に抱きついてきた。どうしよう。もう完全に竜火と結婚したい。もふりまくって家に置いておきたい。飯島が彼女が来て大喜びしてたのも溺愛しているのも分かる気がする。はぁ………気軽に会える距離だったらなぁ……。都市島は男は入れないし………。
「そういえば、多々良、学校内で彼女を作らなかったのはよくやりました。あの高校は下手すると清楚系ビッチやら性格ロリの大女の魔窟ですからね。その中から選ばなかったのはよくやりましたね。」
「普通のも一応いるけどな………。まぁ、竜火と出会えたのは良かったけどさ。まぁ、きっかけは飯島だけど。」
あいつの彼女の友人だからな、竜火とその妹の竜氷は。
「そういえば桧は?一緒に旅行しているはずよね?」
「………母さんのこと昔から怖がってたから多分来ないな………」
「…………まぁ、別に幼女じゃないから関係ないんですがね。」
「関係無いのかよ!!」
すると母さんは語り始めた。
「昔から私はロリコンであることを周りから隠して生きてきました。あなたのお父さんであり私の夫である多々祈さんに以外にはばれていなかったでしょう。」
「そりゃそうだろうなぁ!!でなけりゃ父さんあんだけ安心して母さんと接してるんだからなぁ!!」
ちなみに竜火は泣き疲れたのか眠ってしまっていた。どうしよう寝顔もすごく可愛いもう持ち帰りしたい………。
「それから、私は色々と二次元ではありますが普通の美少女画像や美少年画像を見てきましたが、全て萌えも感動もしませんでした。男は完全に多々祈さんにしか興味を持ちませんでしたね。それで分かりました。私は生まれついてからのロリコンだったのだと。」
胸はって言わないでくれ………。ロリは確かに良いというか、ロリな竜火は彼女………後の嫁にするには可愛すぎるし、母さんはあんまりいびらなそうだしな……じゃなくて。
「まぁ、結論から言うと簡単なことなんですよ。多々良。」
「何なんだよ…………。」
なんかものすごくデジャヴを感じるんだよ、どこかは分からないけど………。
「幼女以外を愛でても意味がない、幼女以外に優しくする必要が、この世のどこにあるのか?と。」
これを聞いて思い出した。
中学時代に桧の言った言葉と同じだ。当時女子に告白されまくっていて、それを全てフった後、清々しいような顔で桧が言った言葉と同じ感じなのだ。
「やっぱり小学生は最高だぜ!!とは言いたいですが、発育の良さすぎるのは却下です。はぁ、なぜ女性とは背が伸びるのでしょう………。ロリ貧乳、ロリ巨乳は大歓迎なのに…………………。」
あーもう、竜火の寝顔を静かに堪能したいので、すまないが桧と竜氷を生け贄にさせてもらうことにする。
「…………もうそれなら桧の部屋にいる竜火の双子の妹の竜氷でも見に行ってくれぇぇぇぇ!!」
すると母さんの目の色が変わった。
「なんでリュカタンが双子だと先に言わないのですか!!じゃあ行ってきますよ!!もう一人の娘を堪能させてもらいますかぁぁぁぁ!!」
そしてようやく母さんが出て行った。
「さて………ようやく落ち着いたなぁ、竜火。」
「んむ………た……たら……。」
まぁ、多分しばらく五月蠅くなりそうだから、竜火と一緒に二度寝をしても許されるだろう。俺は竜火を抱きしめながら、そっと眠りについた。
あぁ、夢の中に入ったのだろうか、夢の中で映像として動いている俺の体は少し大きくなり、スーツを少しだけよれよれにしていた。なんでピシッと出来ていないのだろうかと思っていると、俺は何かを持っていた。
………赤ん坊だった。産まれて間もないであろう赤ん坊で、少しだけ竜火に似ている。恐らく女の子なのだろう。多分、俺と竜火の娘なんだろう。そう思った。
しかし、それなら竜火の姿が見えないといけないはずなんだ。そう思って探すと、夢の中の俺の前に、一つの白いベッドがあった。そのベッドに、竜火は寝ていた。しかし、ただ疲れて眠っているようには見えない。
そんな中、医者らしき人が入って来て、夢の中の俺に何かを言った。その言葉は聞き取れない。ただ、その俺は泣いていた。赤ん坊を抱きしめながら、ただひたすら泣いていた。
竜火の手を握り、わんわん泣いていた。それでも竜火はただ静かに眠っているだけだった。
あぁ、白い布が顔に掛けられていないだけ、まだ夢の中の竜火は死んでいないのだろう。しかし、なぜか俺には竜火がいつかいなくなってしまうのではないか、と不安になってしまった。それに、夢の中は竜火のいないまま過ぎてしまう。
あぁ、早く目が覚めてくれと、そう願っていた。
……………………。
「っは!!はぁ、はぁ………。」
何とか目が覚めた。近くに竜火がいることが、こんなに愛おしいと改めて感じた。
「多々良…………大好き。」
こうやって甘えてくる竜火の頭を俺は何度も優しく撫でるのだった。
「あぁ、俺もだ。だから、俺の事を先に置いていかないでくれよ。」
そうしてからまた眠ったのだった。
伊「次回はまたお祭りの話だね。」
夏「次回、お祭りの中では。」
ア「屋台はあんまり見たことないので楽しみですね。」




