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のれんくぐる、なんかおきる

さて、熱海についてしばらく部屋でゴロゴロして電車に乗っていた疲れを少しだけ癒してから温泉に入ることになった。まぁ、夜になるまで待ってただけなんだけど。

そして、男女ののれんの所に行った時………。



「お客様、そちらは女湯なんですが……………。」

「私女なんですけど…………。ほら、ちゃんと胸もありますし………。」

「パッドですよね?それ?男の人でこーゆーことする人よくいるんですよね…………。」

「本当に女なんです!!信じてくださいよぉ………。」

仁は予想通りというかなんというか、女性の係りの人にのれんの前で呼び止められ尋問されていた。


「証拠とかあるなら別ですけど……………。ほら、姓同一障害の関係もありますので………。」

「…………すいません、ちょっと離れたところで…………。」

そして、私たちからかなり離れた所で、証拠を見せていた。…………正直ここまでしないと分かってもらえないって悲しいような………仁。


「こ、こんなイケメンが女の子であってはいけないのにぃぃぃぃぃぃ!!!!!!こんな顔じゃ彼氏も出来ないと思うんですけど!!」

お客様に向かってひどい言い草だな………。というか、その彼氏である目黒の目が段々と座っていくんだけど…………正直言って怖いんですけど………。


「あの…………僕の彼女になんて暴言吐いているんでしょうか……………?」

目黒は普段見せないような怒りを見せながら係りの人に向かって歩いている。その姿はまるで鬼のようだった。

「も、申し訳ありませんでした!!!!お客様!!」

係りの人は逃げ出してしまった。

まぁ!こうして仁についての騒動は終わったのだけど…………。


龍水が私の腕を放してくれないんですが………。


「龍水………女湯はあっちだから。」

「いや………おにぃと一緒に入る…………」

さらに腕にかかる締め付けが強くなる。

「もう龍水は四年生だよ?女湯の方に入って。」

「昔は………一緒に………入ってた………。」

まぁ、入っていたけどそれは私がまだ女だった時の話だから!!

しかし今言うわけにはいかないし、もしそう言っても龍水は私の腕を掴んで放してくれないだろうから、奥の手を使うことになってしまった。

「もう…………一つ出来る範囲で何でもやってあげるから女湯の方に入りなさーーーい!!!!」

すると、龍水は腕に抱きついている力を弱めた。


「じゃあ………膝まくりゃ…………。」

「はいはい、分かったから。やってあげるから。じゃあ、アーシュ、頼んだよ………。」

「分かりました。行きますよ、龍水ちゃん。」

ちなみにネオンとツァルトは好葉ちゃんと蒼空ちゃんに連れられて先に女湯ののれんの向こうに行っていた。夏音は仁の騒動の前に入っていたのでここでの騒動は知らないだろう。



私と目黒、希留葉も男湯ののれんをくぐり、着ていた物を脱いでから腰にタオルを巻いてから露天風呂に向かった。まぁ、混浴でないから安心するけど。

「うっひょーー!!相変わらずここの景色はスげぇーなー。」

「そうですねぇ。毎年行っていても飽きませんね…………。」

私も見える景色を見ると、出店をやっているらしく、提灯などの明かりで綺麗な夜景が見えた。

「今日の夕食はあそこで食べましょうか。軍資金はたっぷりあります。それに、旅館に泊まってると少しだけ食べ物は安くなりますから。」

「腹膨れなくても軽食が旅館にあるしな………。」

「さて!!恒例の覗きを………。」

「「犯罪になるからイヤだ。」」

「わーったよ。まぁ、好葉とは何回も風呂入ってるからな………」



女湯side

「景色………綺麗………。」

夏音がのんびりと景色を楽しんでいる頃、中学生組は主に今の体型についてのガールズトークをしていた。

「そうだねぇ………二人とも、なんでこんなに胸が大きくなっているのかなぁ…………。」

同い年の二人より胸の小さい好葉が自分の胸をペタペタ触りながら問い掛けた。

「お兄ちゃんに恋をしてからずっと大きくなってるよ~。背は伸びないのに………。このままじゃお兄ちゃんを魅了できないよぉ~。バランス悪いって笑われるよぉ~。」

中学生組はおろか高校生二人よりも大きい胸をしているネオンは自分がロリ巨乳であるという事を誇りと思っていないらしい。

「私は何もやってないから………って、好葉怖い怖い!!…………あ、牛乳毎日飲んでいるからかなぁ~。ははは………。」

本当に何もやっていなく、好葉のヤンデレによる攻撃対象に半ばなっている蒼空は慌てて一般論で好葉の黒いオーラをかわす。ほぼ、間一髪である。

「私………大きくなるのかなぁ…………?」

一番年下の龍水は他の人たちを見て自分の胸を見つめるのであった。

など、テンプレのような話題が女湯の中であった。



ちなみに、ツァルトは男湯を覗こうとしていた所、壁際にある大量の湯気で逆上せ、アーシュに保護されていた。その後アーシュは遅れて温泉に浸かっていた。


「温泉ってこんなに気持ちいい物だったんですね…………。ふぁぁ~。しかも時間を気にせずに入れる入浴も久しぶりです…………。」

と、夢心地だったが、しばらくしてから逆上せかけたので上がっていた。




目「ちなみに、ここは覗き防止として男女の隔ての所には大量の湯気というか蒸気が出るようになっていて、男湯側はトラップが多く仕掛けられているんです。まぁ、つるつるしていたり…ってだけなんですけどね。」

ツ「それですぐに逆上せたのです………?」

ア「流石に女湯側から覗きをしようと思う人がいるなんてとは言われてましたけどね………」



?「じ、次回は………祭りの中の出来事、タクト編………です………。」

(顔が赤くなっている)

夏「タクトは………無自覚過ぎと思うよ………?」

伊「何が?」


夏・?(気付いてない…………)

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