温泉旅行はトリプルデート!?
戸松視点
電話がなったので、かかってみると、私の彼氏の榊からだったっす。
「もしもーし、あ、榊っすか~。」
『そうですよ香!!えっと今回の用件は、ゴールデンウィークに温泉に行かないかって話なんですよ!!三部屋分もらったので、僕の高校でできた友人も連れて行きます!!なのでできれば香の方も誰か連れてきてくれると助かります!!』
「どこの温泉っすか?もしかしたら同じ行き先かもしれないっす!!」
『熱海ですね。』
「まぁ、そんな簡単にかぶるわけないっすからね………あ、悲しくないっすよ。一緒に行けて嬉しいっすから!!」
『分かりました!!じゃあ明後日に港で待ってますね!!そこから友人の用意してくれた乗り物で行くことになってます!!』
「分かったす~。じゃ、また明後日に~。」
『すっぽかさないでくださいね香!!もう彼氏彼女の関係ですから僕だって積極的に遊びに誘いますから!!結婚できるようになるまで楽しみまくって思い出を作りましょう!!』
「まぁ一番驚いたのは榊のイメチェンっすけどねー。」
電話を切ると、そこが教室の中だったことを忘れてたっす。
「ねぇ!!」
「戸松!!」
「「私達も連れてって!!」」
「これでも、」
「私達!!」
「「戸松の友人だし!!」」
「大丈夫!!」
「宿泊代とかは!!」
「「自分たちで持ってくるから!!」」
また使間姉妹っすか………。
「はぁ…………まぁいいっすよ。連れて行くかもしれなかった友人と予定がズレたから悪魔でも連れてくっすよ………。」
やれやれ………この二人もまともになったのかなってないのやら…………。
「戸松!!」
「何度言えば!!」
「「分かるの!!」」
「悪魔じゃ!!」
「無い!!」
「「私たちはドラゴンだ!!」」
「むしろ!!」
「戸松が!!」
「「悪魔だ!!」」
「悪魔じゃねーっすよ!!」
「じゃあ、」
「サキュバス?」
「「でも胸無いよね。」」
「あんたらもねーすっよ!!!」
「後そのサンドイッチを返すっす……………。てゆうかなんでカツサンドと卵サンドだけ盗るんすか!!」
「カツと、」
「卵が、」
「「おいしい!!」」
「だから、」
「戸松は、」
「「おからサンド食べとけ!!」」
「いや美味いんすけどね………。」
おからサンドは魅恩ちゃんのヘルシーさを考えたメニューっすね。
「とりあえず他の皆には一緒に行けないことを報告した方が良さそうっすね………。」
暦層に戻ると、温泉旅行に行くメンバーが全員揃ってたっす。
「ごめんっす。彼氏の榊と別の所行くので旅行には行けないっす………。」
「戸松って彼いたんだね…………凄く以外何だけど………。」
そこまで意外な事っすかね………。いや、普通なら出会いとかあまり無いのは確かっすけど。
『まぁ私は彼氏は愚か男友達すらトラウマあるから欲しくない。』
「まぁ、私もね…………。はぁ…………。」
なんで溜息ついてるんすか天野さん………。
榊視点
「よし!!これで香と一緒に温泉旅行です!!後、香の友人が二人来るらしいですよ。というかお二人も彼女さんを連れてくればいいのに…………。」
「いや、いねぇからな。恋人にしてぇ!!ってのがいないんだよ………。」
「同じく。まぁ、お前に彼女いるということで悲しんだ女性多いぞ。なんか二年のどっかの新任の先生まで落ち込んだらしいからな。」
「なんでですか?まぁ確かに香に相応しい男になるために自立できるぐらいに努力はしましたけど………。」
「なぁ榊、お前はその見た目と知力と家柄と今通っている高校を思い出せ。」
「いや、こいつは自覚が足りないから俺が言っておいてやる。飯島 榊。彼女有り。10人中レズを除く9人の女子が振り向くルックス、通っている高校は一般入試と令嬢・令息入試の二つがあり、一般入試はただでさえ難しい令入の二倍の難しさを難なく突破したエリート校の無縫高校の学費免除特待生でありながら両親祖父母共に一般家庭、やともマとの繋がりも無く、借金無し障害無しで家に引き入れてもリスクのない優良物件のお前がすでに彼女持ちだからだろう。」
「まぁ、桧の言うように、ここはほとんどの生徒が令息か令嬢だからな………。優秀な奴で企業とかで揉めないでいいのは大きいよな………。」
「多々良、お前も一応令息だろう。俺もだが。」
「親のやってるとこだけだけどな………。」
ちなみに、僕が今話しているのは高校からの友人の祠木 多々良と、社海 桧です。
「まぁ、親父がホテルチェーンやってるからその部屋で行けるんだよな………。」
「そのお礼で父さんがフェリーを三台も多々良のおじさんにプレゼントしちゃったし………。」
「親父はそれでホテルのツアーとか充実させてるしな………。」
「まぁ、お前が他の女に見向きもしないからな………彼女持ちと分かるまではホモとかだと思ったしな…………。」
なんでですかね?
失礼しちゃいます。
海「え~、とりあえず今回出てきた二人の容姿についてだな………。じゃ、今回の係の人頼む。」
根「え~っと、というより初対面ですよね?」
海「次回予告時空というものだから気にするな。」
根「はぁ…………えっと、祠木は赤い髪のショートで、社海は黒の長い髪をくくっている感じで二人とも175ぐらいですかね………。」
海「じゃ、次回、ゴールデンウィーク前の呪詛の囁き。」
「久しぶりに登場する人もいる。」
根「そういえば私の出番は!?」
海「大丈夫だ。またフェードアウトはしていない。」
根「なんですかそのフラグ………。」