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金髪の入寮生

「まだ誰も帰って来てないみたいね………まぁ、まだ授業中だしね。」

その言葉にすごい悪寒を感じた。その場をすぐに逃げようとしたけれど、姉様は僕の着ていたジャージを脱がせ、それを持って姉様は自分の部屋に入っていった。バタン!!と音をたててドアが閉まった。

「魅恩成分!!魅恩成分!!」

と声が聞こえるので通報しようかとも思った。これで姉様が男だったら間違いなく通報してる。性別というのは皮肉なものがあるなぁ………。

というか、僕が痴女になる可能性もあるのだ。今下着姿だし。なんとかならないかと周りを見回すと、姉様が買っていた服の入っている紙袋があった。背に腹は代えられず、僕はその紙袋の中から服を取り出した。


正直スカートをはくのは初めてなのだけど、いきなり変態扱いされるともう死にたくなりそうだったので着替えたのだ。

今回は白のカッターシャツと赤のスカートと、某RPGの敵人物か!!と叫びたくなった。紙袋の中には姉様が書いたのだろう紙が入っていた。


魅恩の部屋は103ね。


と、書かれている。どうやら僕がこうなることは初めから想定されていたらしい。まぁ、部屋が分からないのは最悪なので、それが無いのはありがたいことである。


早速自分の部屋に入ると、その部屋はまぁ、一般的な寮の部屋だった。

机とベッド、それと少し大きめのクローゼットと洋ダンスがあって、机の上にここの鍵だと思われるものの束が置かれており、タンスの中などは姉様が用意したのかパジャマや替えの下着が入っていた。ダンボールが机の下にあったので見てみると中には僕の使っていた筆箱などが入っていた。自分の箸があるのは心強い。


さて、とりあえず寮内を探検する事にした。

これから約3年過ごすのだから知っておいて損はない。

早速階段を上って見ることにした。

「まぁ、学生寮だし、談話スペースぐらいしかないよね………。」

そう思って一階に戻る。

二階の方が調べるものが少ないと思って二階から調べたのは正解だと思った。


一階には浴場と食堂、共通トイレなどがあった。

浴場は5つぐらいの洗い場とでかい風呂があるぐらいだった。

脱衣所には籠の他に扇風機や体重計、ドライヤーなどがある。温泉旅館と似たような施設だなぁと思った。


共通トイレは4つ、二階にも4つだった。掃除用具の入っているであろう場所にはトイレットペーパーとナプキンが大量に積んであった。


そして、台所には………………施設が最高な感じだった。パン屋やケーキ屋などにある大きいオーブンなどがあるのだ。他にも高級レストランのような設備が………。早速使いたい!!という衝動に駆られ、近くにあった材料を持って、一旦部屋に戻り料理本を持ってきてから作り始めた。ホールケーキとか作っちゃおう!!気分はとても上機嫌で女の子の服着ていようが姉様に絞られたとか気にしないほど上がっていた。




?視点

「今日はいつもより早く帰ったぞー!!いやー、普通なら受験のはずなのになぁ、一貫校サイコー!!」

私はルンルンとした気分で暦荘に向かっていた。

って、?が私の名前じゃないよー。私は戸松とまつ かおりという名前があるんですよー。

さてさて、今日もぐっすり部屋のベッドで寝よーかなーと思って二階への階段を上がろうと思うと………すごいいい匂いが!!台所からっすね………。

正直あれだけの設備があってもあんまり使わないんすねー。ここでは自分で料理する人少ないっすし、私料理しませんし、他の人も晩御飯作るだけでもそこまで使わないし。


「そーいえば奏さんが今日休んでたっすねー。何かは忘れたっすけど。まー、他の人も帰ってくるだろーし、ちょっと覗きますかー。」

台所に近づくとどんどん甘い香が強くなるっすねー。

「奏センパーイ、なに作って………。」

そこにいたのは夢中になってお菓子を作っている金髪碧眼の女の子だった。

え~っと、こんなときって………。

「ハ、ハロー?」

「え、あ、こんにちは………。」

挨拶したらこちらを見て彼女は挨拶しましたっす。

そして、呆然としていると、他の人たちが帰還したっす。


魅恩視点

「できた~。」

僕は色々作って満足していた。しかし、これを使っている回数が少ないのは少し悲しい。料理研究部時代はここまでの物は作れなかった記憶がある。だって中学の家庭科室の設備なんてたかがしれてるのだから、ホールケーキなど作れないものも多かった。


「ハ、ハロー?」と、声が聞こえた。

振り向くと、中等部の制服を着たサイドテールの女の子がいた。

「え、あ、こんにちは………。」

どうやら外国人と思われたらしい。実際金髪碧眼だし。

すると、また声が聞こえた。

「今日は新しい人が来る……いや、来てるんですね。」

「えぇ、ちょっと今日は奮発して竜宮屋のお団子を買ってきたの。入る子に早く馴染んで欲しいのは寮長として当然のことですから。」

「可愛い子だといいですね~。」

「これで私もこの寮の先輩かぁ~。」

と声が多くなる。台所にこの人達が来て、僕の姿を見る。

そして僕は挨拶する事になった。

「染宮魅恩です。これからよろしくお願いします。」

と一礼した。

「あの………そのケーキはあなたが?」

と、気品の漂う人が言った。そして僕はようやく気付いた。

あぁ、勝手に材料使って作ってしまってたんだ………。

そう思っているとその人は、「すごくおいしそうなケーキですね……ちょっと一口………。」とケーキのクリームをなめた。

「おいしいですね!!魅恩さん、料理得意なんですね!!」

とテンションが高くなったようにその人は大きな声をあげた。

「あ、私この暦荘の寮長の鹿羽しかばね 蝶歩ちほといいます。なんでも聞いてくださいね。」

その人の自己紹介が終わると、姉様がケーキにつられたと思いたい勢いで走ってきた。

「やっぱり魅恩成分は直じゃないとぉぉぉぉぉぉぉ!!」

………このまま突っ込まれたらケーキが跡形も無くなってしまう!!と危機を感じた時………救世主が現れた。


その人は姉様のえりをつかんで動きを止め、そのままひっぱって壁に激突させた。「ぐへぇ」と姉様の声がするのだけど気にしない。

「あ、あの………ありがとうございました。え~っと…………。」

救世主はとても格好良かった。まるで正義の味方のようなその人に、僕はお礼を言おうとした。けれど名前が分からない。すると、救世主が口を開いた。

「私の名前は夕暮ゆうぐれ すずだ。末期のシスコンを持つと大変だな、魅恩。まぁ、できる限り私が守ってやる。だから、安心しろ。」

本当にこの人は僕にとっての救世主だ

涼「今回でようやく登場したな……まぁ、奏のブラ……いやシスコンについては嫌気がさしているんだ。まぁ、守ってやるのは本当だ。」

戸「いやー、自分視点で書かれた時に?視点だからこの次回予告で先行登場してたと勘違いされそうでまいっちゃいましたよー。」

涼「次回では残りの寮生3人の自己紹介だ。サブタイは任せる。」

戸「はいはーい。次回、初めての寮生活。」

涼「案外普通なんだな…………。」

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