好葉の家庭事情 ツン編
好葉視点
私の名前は柏木 好葉。
中学二年生で、お兄ちゃんの名前は希留葉。私は周りの人からはブラコンと言われている。でもお兄ちゃんの前では素直になれないのだ。クラスメイトはそれで私のことをツンデレと呼んだ。
今はお兄ちゃんの部屋にいます。
「なんで私にこんな愚痴聞かせるために私を呼んだの?」
私はお兄ちゃんの前ではどうしても素直になれていない気がする。本当は愚痴を言ってくれるぐらいは信用されているのに………。
「いや、言いたくなるんだよ!!彼女いない歴=年齢の目黒が彼女作ったんだからなぁ!!俺にはできる気配ねーのに!!」
話を聞くと、どうやらお兄ちゃんの親友の目黒さんにとうとう彼女ができたらしいのです。
まぁ、中学ではお兄ちゃんと同じぐらいモテていたので、高校になってからは彼女は作るだろうと思っていました。別に私は目黒さんの事が好きだったわけではないので悲しくは無いですが、別の意味で嫌だなぁと思います。
「それで兄貴は私に友達とか先輩を紹介しろっての?無理無理。兄貴は付き合えないと思うよ。」
素直になれない私は、冷たくお兄ちゃんに告げた。
「とりあえず紹介だけでもしてくれよ!!希望を捨てたくないんだよ!!彼女欲しいんだよぉぉぉぉぉぉ!!!」
そう言ってお兄ちゃんは泣きながら部屋にあるアイドルのポスターの前で泣き始めた。
……………やっぱり胸がないとお兄ちゃんはふり向いてくれないのかな………。
「つーかマネージャーにも相手されねぇんだよ!!話しかけてくるのは彼氏持ちか彼氏持ち同然のやつだけだし!!」
「兄貴はそんな風に扱われる存在だよ。」
「うっせぇ!!つーかお前はどうなんだよ!!」
「わ、私!?私は確かにラブレターとかは貰ってるけど全部断ってるよ。とゆーか兄貴は貰ったこと無いんじゃないの~?」
「中一の時はあったっつーの!!」
まぁ、私がお兄ちゃんの下駄箱から抜き取っているんですけどね。
「それより私お風呂入るから。手伝いよろしくね。」
「はぁ…………なんで中学二年生の妹と一緒に風呂に入らないといけないんだよ………。」
「うるさい!!私の髪と背中洗えるだけ光栄に思いなさい!!」
「はいはい、そのセリフ何回目だろうなぁ~。」
「じゃ、私が呼んだら入ってきてよね!!」
「つーか好葉、お前思春期というかもう中学二年生のくせに恥ずかしくないのかよ……………。」
「別に兄貴に裸見られてもなんとも思わないし、兄貴も何とも思わないじゃない。おっぱい星人だし。」
………本当は見られて結構優越感に浸っています。
まぁ、私のいまだに大きくならない胸を見ても何とも思わないのは事実なんだろうなぁ…………。
「じゃ、洗うぞ~。かゆい所ないか?」
「無い。続けて。あ、何回も言うけど順番間違えないでよね!!初めの頃失敗して髪がボサボサになったんだから!!」
「とゆーかそこまで言うなら手伝ってやるほどの髪にするなよ………。」
「…………うっさい。兄貴は髪長い方が好きじゃない…………。」
「?なんか言ったのか?」
「な、なんでもないから!!早くやりなさいよね!!」
「はいはい。分かりましたよお姫様。」
「そんな冗談はいいから、さっさとやりなさい。」
「………なんでこんなワガママに育っちまったんだ…………。兄として悲しく思うよ………。」
ワガママって訳じゃないけどね、私。
べ、別に手伝ってもらうために髪を大分長くしてるとかは関係ないから!!
「それじゃあ、俺は寝るからな。」
「あっそ。精々そこで彼女作る方法でも考えとけば?」
「くっそ!!つーかお前には好きな人とかいねぇのかよ!!」
「学校にはいないよ。まぁ、兄貴は多分気が付かないけどね~。」
「ちっ!!まぁいいや。今度マネージャーの友人とかを紹介して貰うぜ!!目黒よりも美人な彼女つくってやる!!」
「あっそ。頑張ってね。」
………さてと、肌の手入れとかをしておこう。
目黒さんの彼女さんよりも美人になれば、お兄ちゃんも私を選んでくれるだろうなぁ…………って、多分なってるかも。
だって目黒さんって末期の下手物好きだもん………。
だから、お兄ちゃんは誰にでもナンパするんだろうなぁ…………はぁ………。
私とお兄ちゃんが義理の兄妹とかだったらなぁ………もうちょっと私を女の子として見てくれるのかなぁ……………。でも、お母さんたちおしどり夫婦だし………無理かも。
「あ、お母さんたちが帰ってくる前に、お風呂の水を少し吸ってこようかなぁ……………。お兄ちゃんが入った後だし…………。」
お母さんとお父さんは結構大きい会社に勤めてて、休みを合理的にとるために残業ばっかりしてる。
だけど休日にはちゃんと家にいてくれるからいいんだけどね。
「はぁ~。なんでお兄ちゃんは私の気持ち分かってくれないんだろう…………。」
目「次回も好葉の家庭事情かと想いました?残念次回は別の話です………これで良いんですか?」
希「馬鹿やろう!!カンペ側に喋るな!!このリア充め!!」
目「まぁ次回、温泉旅行にご招待・城九乃坂編。」
希「温泉………そりゃあロマンだな!!タオル一枚、湯だった顔!!この二つに浴衣が………(以下略)。」
目「覗きは犯罪だからね。」
希「ま、まさかそんな!!俺のオアシスがぁ~。」
伊「………って、私出番最近滅茶苦茶少ない気が!!」
佐「あなたも、お仲間入りですねぇ~。」
伊「誰この人!!誰この人!!」