染宮海覇の近親相姦対策の全貌?
タクト視点
「はぁ~、先輩、昨日私ハッキングでとてつもなく疲れたんですよ~。労ってくださいよ~。」
と、アーシュが私の家に入ってきた。
って、ハッキングって普通に言ってますけど!?
「…………はぁ………まぁ、良いとこに来たな。ちょっと座れ。」
「え~。昨日はあのクソ野郎のをハッキングする時にウイルスがあの野郎が古い型の使ってて対応してなかったから全てマニュアル操作になったんですよ…………。」
ハッキング………というか、コンピューター関連の知識が強いらしい。でも犯罪に繋がることはしてはいけないんじゃあ…………。
「そうか、それはお疲れさまだな。」
…………そういえば海覇さんは先輩なんだっけ?
「あ、私の元婚約者の染宮魅恩ちゃんですね~。いや~、可愛いですねぇ~。」
「兄様………聞いてないんですが。」
「ま、そりゃそうだなぁ。お前が18歳になるまでに恋人を作らなかったらの場合のだからな。」
…………。
「釣り合いとかって考えないの?アーシュは。いや、少し気になっただけだけど。」
「あのなぁ、タクト。魅恩は日本の高校生でもトップクラスの頭脳だからな。」
「それに、それが無くても私は結婚できますね~。小さい頃何回か会ってますし。」
「…………え?そんな事あったっけ?」
後から聞くと魅恩ちゃんは100点常習者らしい……。
「そういえば、なんで許嫁を?」
「あー、それは魅恩の家族に関係ありだな。」
そう言って語り始める。
「まず、あんま驚いて欲しくはないが、魅恩とその姉の奏の両親は俺の父さんの下の双子の兄妹なんだ………。」
それは普通に近親相姦だね………。すでにアブノーマルだ………。
「その事が、俺の父さんのストレスになった。なんかきっかけがあったらしく、高校から異常に家の中でイチャイチャし始めたからな………。父さんは段々禿げてったよ………。20歳で髪が全く生えなくなった。」
…………私の父さんは未だにフサフサだ。だけど、二十歳の時点で丸禿って……。どれだけ苦労したんだろう………。
「母さんは父さんの髪の毛を気にせずに結婚したけど、近親相姦はさせたくないからって、俺の下の子は産まなかったな………。」
「………まぁ、その一人息子が天災でまた苦労したらしいけど。」
「いや苦労はさせてない。めんどいから留学飛び級後、院にはしなかったからな。」
「金銭面じゃなくて…………ほら、今仲良いけど別居じゃん。あの薬品とかで。たまに部屋から漏れて叔母さんが子供になったときもあったよね?」
なにその薬。
危険性たっぷりじゃん。
「あの頃は治療用とか考えてなかったからなぁ………それに、気体で保存してたからな………。あぁそれと俺の母さんとママ友達でお茶会してたときに一人のママ友さんがそれの被害にあったんだよ。その人だけA型でな。A型のみの子供薬だったからな………。俺が帰ったときにママ友さんが肌触ったり顔見たりしてこのままでもいい~と騒ぎ始めたのが修羅場だな。元に戻ったけど。鮭の塩焼き食べさせたら。」
「何で解除方に毎回魚介類が関わっているんですか?」
「私も知りたいですよ………。ザリガニの殻とか危ない物もありましたよね?先輩?」
「それって意図的にやってるんですか?」
すると、海覇さんは、私達を変な目で見た。
「意図的というか、俺の名前に海ついてるから、そうなんだが…………。」
…………なんか、こういうのは単純なんだなぁ……。
「まぁ、その薬のせいじゃ無いんですけどね………姉様のブラコンは………。むしろ薬でどうにかなるレベルだったらどれだけよかったか………。姉だからね………。」
「妹からのブラコンという私の立場は?」
すると魅恩ちゃんはため息をついた。
「タクトさんは姉からの迷惑な好意というベクトルを味わってないんですね…………。妹からなんて、人数的にもあしらえることが多いから楽そうですよ………。余計な知識覚えさせなければ可愛く見えそうですし。」
「まぁ、確かに可愛いんだけどね………しかも同性だったし。」
「で、魅恩の姉が魅恩が18になった時点で婚姻届だしそうだからアーシュと結婚させるってわけだ。魅恩が既成事実作られるのを避けてくれていたからなんとかなった。」
「アーシュは良かったの?」
結婚相手をそんな理由で決められるのって酷だと思うけど………。
「元々恩義を返すって感じですけど………最初だけは。実際に会った時点で可愛いと思いましたね。」
「僕一応男なんだけどね………はぁ…………。」
「で、結婚しても良いかなぁ~と思いました。私料理できないから主夫やってもらおうかなぁと。」
アーシュはそう言って微笑んだ。
「まぁ、魅恩ちゃんに恋人がいたら私は結婚できないというのはね………。少し複雑でしたけどね。大丈夫ですよ。私も自由に恋愛しますから。」
「そーなるな。まぁ、治療してやった恩はもう終わってるが。」
「その割にはこき使ってるような………。」
「じゃあ、そろそろ都市島の船が出る頃なので帰りますか………。」
「それじゃあな。」
「はい、それではまた。兄様、アーシュ、タクトさん。」
なぜか魅恩ちゃんが帰ってから心の中にポカンと穴が開いた。
「まぁ、確かに私はレズじゃないしホモでもないから………って、そ、そんな理由で魅恩ちゃんが好きになったわけじゃないし!!」
そう言って私はとららんの抱き枕を思いっきり抱きしめたのだった。あぁ、綿がよっちゃったから直さないと………。
海「次回は久々に城九乃坂の話だ。」
伊「教室内のも久しぶりですからね………。」
魅「誰か目立ってない人いるけど…………まあ教室以外で出る場所が無い人だから……。」
海「次回、二枚目だけど、散惨」
照「ようやく手番ですか………。」
佐「………私はいつ出られるんでしょう………。」