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メイド強奪と謎の女

「………とりあえず落ち着いたね………。」

「ったく、金か体目当てが多すぎるんだよ。私はそんな人とは結婚できないからねぇ………。」

「敗れた人は別の人に声かけに行ったね………。」

『どうせ誰もが断るでしょ?なのになんでヘラヘラと別の人の所に行けるんだろうね。』

「神々さんは聞いてない感じで断ってるね………。」


まぁ、そんなこんなで結婚を申し込み破れた方々は、とうとうアイツの元メイドに声をかけ始めたのだ。


………どうせ体目当てだろうなぁ………。

ちなみに、僕らに寄ってきたやつらは丁重に断り、それでもよがってくるのは椿落としで気絶させてココにたのんで会場の外へやってもらう。



「ちょっと君、ご主人様いなくなってたよね?じゃあ新しいご主人様になってあげようかなぁ?」

「え、え……と………その………、」

普通の生活に戻りたいんだろうなぁ、あの人。


どうしようかと考えていると、会場の入り口の扉が開いた。

「恵ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

その声に、メイドさんははとその入り口の方を向いた。

「た、太一………太一~!」

「こっから逃げるぞ!!早く!!」

太一と呼ばれた男はメイドの手を取って出口へ走った。




「ま、待ちたまえ!!くそ!!せっかくの上玉が………。捕らえろ!!」

そうすると、何人かスーツの男達が二人の前に立ちはだかった。(ちなみに黒スーツサングラスというスタイルではない。どちらかというと、下っ端的な。)



「はいは~い、お二人とも、逃避行?の手助けはここまで。後は自力でな!!」

なぜか金髪のワルっぽい人が、その下っ端をぶん蹴った。

「お幸せにな~。やれるんなら帰ってから押し倒せ~。」

「な、何言って………。」

「まぁ、後は地図見て終電乗って帰れよ~。」

…………なんだろう。この人に何かしら心当たりがある。


そう思ったら急にこちらに近づいてきた。

「あ、先輩のいとこの………。俺は鬼塚おにづか たくみといって、先輩の大学の後輩です!!先輩から預かった物があるので、帰ってから食べてください。では!!」

……………なんだったんだろう、あの人?

まぁ、渡されたクッキーは猫の形のクッキーだった。



「憧れるなぁ、あんな風に王子様が現れるの………。」

「私は王子様のキスで目覚めるタイプがいいよ~。ココちゃんは逃避行みたいに?」

「う~ん?困っているときとか絶体絶命の時に来てくれるヒーローのような人………かなぁ……。」

『私は優しい人タイプかな。そこまでシチュエーションを求めてないけど。』



うん、女になった今では憧れる気持ちも多少は分かる。

けど………。


逃げるのが終電って…………。方法が電車って…………。

そこにはどうにも同意できそうにないなぁと思った、そんな時だった。



「はぁ………遅れてしまいました…………。もうパーティも終わりそう………。」

謎の女が入ってきた。海のように薄い青に、紺色の大きい眼帯にもう一方の荒波のような灰色の瞳、どこかの高校の制服……………。僕と同じぐらいの身長だ。

「お父様は、今日は平日ですからね………。仕方ありませんか………。あぁ、挨拶はしませんと………。」


その女は、心の方へ歩いていた。



「お誕生日おめでとうございます、天布心様。」

「ありがとうございます。」

そして、こちらを見ると、僕の方に近付いてきた。

「心様、彼女と少しお話をさせてはいただけませんか?」

「そうですか。それなら、あそこのバルコニーをお使いください。」

「ありがとうございます。なら、行きましょうか。」

そう言ってその女は、僕を連れてバルコニーに歩いていった。



「さて………まずは、自己紹介をしませんと。私、波神はがみ 未来みくと申します。波神はがみ 水名みなの娘の一人です。」

確か、その人は世界三大財閥の霧桜財閥の長、亡狂村なきむら さくらの右腕と言われている人じゃないか…………。


「本当ならば、父か桜おじさん、またはその娘のきずなが来るべきなのですが…………父は私達家族のために土日に確実に休むために120時間無休で仕事をこなすこともあり、その多忙さのため来られず、桜おじさんは、翼おばさんと旅行に行き、どこにいるのか連絡がつかず、絆はこのパーティに蕎麦が出ないことで断ったため、私が来たのです。」


そして、

「まぁ、あなたに声をかけたのは、とても気になることがあったからですね。そう、その血液型と性転換について………まぁ、普通の人ならそれだけでも十分化け物と言うでしょうが………。説明は後でしますけど………。」


未来は、眼帯を外した。



…………そこには、あるはずの物が無いのだ。




「私の方がよっぽど化け物なのに。」



そう、あの眼帯の下には、目という物は無く、頬のように肌色の空間があるだけだった。


未来は…………一つ目だったのだ。


「とりあえず、お互い、異常を持つもの同士、仲良くしませんか?」

そう言って未来は僕に手を差し出したのだった。

海「波神未来、波神水名、亡狂村桜、亡狂村絆、夏姫黒夏の五人は、作者が別作品で書いていて仕方なく没にしたがキャラがお気に入りだったからゲスト的に出てきたという感じだ。」

鬼「そーなんですか!!」

海「後鬼塚はの名前の由来はまぁ、分かるだろ………。不良教師と無免許天才ドライバーの名前を合わせただけだ。」

鬼「俺はバイクと喧嘩の腕は良いと思ってますよ。」

海「次回、生まれた時から人の価値観はある程度決まる。」



鬼「俺クォーターで元から金髪だったから不良と間違われたんですよー。」

海「ついでに顔も不良面だぞ………。」

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