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ようこそ都市島、買い物デスマッチ!!

都市島に行くまでの1ヶ月、家に引きこもっている間色々なことがあったのでまずはそのことについて書こうと思う。


最初に学校を転校したというときに、兄様が僕の担任からその話(転校)の話をしたときのクラスの様子を聞いてきたみたいだ。意外なことに担任は兄様の同級生だった。意外に人脈が広い兄様だな……。戸籍の時もその人を脅せるぐらいだったし。昔から兄様は息抜きだと言ってガキ大将にいたずらしたり、修学旅行の時にヒッチハイクだけで普通の修学旅行以上楽しんでいたし……。兄様の両親はやつれていたり髪の毛が生えてなかったりしていて、どれだけ兄様が問題児だったのか疑える。そのせいで僕と姉様は小学校低学年の時いとこという事で目を付けられていた。まぁ、今度は姉様のブラコンでの過剰なスキンップで目を付けられていた。そのせいで中学1年の一学期にシスコンと勘違いされたという苦い思い出まである。


「お前が転校したことで落ち込んでいた男子はいなかったぞ。薄情だな。喜んでいたやつのほうが多かったらしい。いじめられてたのか?」

「多分地元の公立へのライバルが減ったからじゃない?」

そうだと思いたい。確認したくても髪どころか性別も違う僕が聞こうとしてもできないだろうけど。

「まぁ、女子は動揺してる奴多かったらしいし中には泣いてる奴もいたらしいから……ま、いじめじゃなくて嫉妬かもな?男子からは。」

真相は分からないままだと思う。


次に、服装なのだけど、姉様からジャージオンリーにされた。まぁ、引きこもる訳だから服装を気にしないでいいのだから問題なく受けいれた。それでもブラジャーの付け方には苦労させられた。ホックに手が届きにくいのだけど、姉様に胸をいじられないようにと一週間でモノにした。

「フロントホックでも良かったんじゃないか?」

「フロントホックって何?兄様?」

「ホックというか止めるところが前にあるやつ。」

モノにした一週間から2日経って言われたのでしなくても良かったかもしれない努力だったのかと落ち込んでしまった。

慣れていたのでそのまま使っているけど。努力の成果はきちんと使いたいのだ。


次にトイレについてだ。まず、両方座らないといけないという事に違和感を感じた。終わった後はアソコも拭かないといけないのだ。最初はくすぐったかったが今ではなにも感じなかった。慣れは重要なものだなぁと思う。

トイレ関連では生理についてだ。あれだけ血が出るとは思わなかったので失神してしまった。これから生理があるのかと思うと憂鬱だ………。できれば二度とこないで欲しいのだが。これだけは慣れるのに結構かかりそうだ。幸いだるさなどの症状は軽いらしいので安心する。重かったら色々な意味で心が折れていただろう。しばらく血を見るだけで失神しそうになった。


料理についてはどんどん作れるレパートリーが増えていると思う。ついこの間までは出来なかったものも上達したのである。まぁ、腐っても料理研究部部員だから当然何だろうけど……。


運動神経はそこまで変わっていないので日常生活に支障は無いのだけれど、もともと女子と変わらないような体力だったため、運動神経抜群というわけにはならなかった。


そんなこんなで1ヶ月が過ぎていったのだ。


「これに乗って都市島まで行くのかぁ……。」

そこには普通の船があった。てっきり巨大な船なのかと思ったのだけど、どうやらそういうわけではないらしい。

ちなみに、姉様は都市島の方の港で待っているらしい。兄様が言うには、ここに来させると、時間が掛かってしょうがないらしい。まぁ、ここで抱きついてこられたらいろいろな意味でいやだと思う。


船に乗ってみると、僕以外には誰も乗っていなかった。

兄様が言うには今年は編入生はいないらしい。

中学入学組はまだこの時期にはさすがに来ないだろう。だってまだ卒業式も終わってない頃合いだし。


そして、何時間か経って僕は都市島に上陸した。

姉様が「1ヶ月ぶりね!!もう魅恩成分が無くて会いに行っちゃおうかとも考えちゃたよー!!」と抱きついてきた。船酔いで吐きそうになっているところにこれで、ダウンしてしまった。


気がつくと、制服の採寸をされていた。まぁ、ここには高校進学のために来たのだし、前までは学ランなので当然なのだろう。しかし、姉様が持っている紙袋が気になった。時計を見ると上陸してから2時間も経っている。まさかとは思うけど気にしないでおきたい、


都市島学園の制服は夏冬ともに深い青が主体で、スカートには緑のラインが少し入っている。左胸にポケットがあり、そこに交渉がついているものだ。リボンではなくネクタイで、学年によって色が違うらしい。なお、これは高等部の制服で中等部は青の所が緑色だという違いで、スカートは緑に黒のチェックらしい。


採寸が終わってから姉様は色々なショップに僕を連れて行ったのだ。それは僕の元男での最後のプライドをかけた死闘になる。姉様はアクセサリーとかを完全に女の子のものを渡してくる。それに対し僕は男らしい赤とかのリストバンドとかでいいと主張する………。しかし、それは姉様の完全勝利で終わるのだ。なぜなら……………………。



趣味が、男の子のやるものじゃない。なので、男の子の普通のアクセサリーが分からないし、第一ここは女性のみの島………僕が主張するものの全てが女の子ものなのだ。なので完敗しながら僕は姉様と一緒にこれから住む事になる寮………(名前は暦荘)に向かう事になった。



?「さて、次回は第二話で次回予告していた私がようやく出るわ。」

奏「えー、別に出てこなくていーよー。私と魅恩の愛の巣を食い散らかすでしょー。」

?「あんたのブラコン……いやシスコンの暴走が今までも大変だったのにさらにやばいなんて………親友やるのも楽じゃないわ。」

奏「別に良いわ!!親友よりも妹よ!!」

?「………あっきれた。次回、金髪な入寮生。」

奏「それって魅恩のことじゃない。」

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