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アルコウル・パニック!!後日談

「………昨日、何があったんだろう………?」

『魅恩がお酒飲んでその後色々大変だった。』

「今、戸松と蝶歩先輩が後片付けをしている。」

そういう涼さんはなぜか首もとにキスマークがあった。

ベッドには儚がすぐそばですぅすうと寝ていた痕がある。



昨日打ち上げをしていたところに戻ると、蝶歩さんとチュチュ先輩が片付けをしていた。

神々さんはランニングしてくるといって10分ほど帰ってきていないらしい。まぁ、昨日はりきってホールケーキを何個も焼いていたし、神々さんは女の子だからその分のカロリーを消費したいんだろう。

なおねぇはいなかった。

どうやらなおねぇはふらふらしながら自分の家に帰って行ったらしい。そして、姉様は床に顔をうずめながらぶつぶつつぶやいている。蝶歩さんと戸松、後チュチュ先輩は後かたづけをしているらしい。

フォルテちゃんがこちらを見ると、顔を赤くして少し視線を逸らされてしまった。

そういえば、姉様の倒れ方に見覚えがあって、う~んとうなる。そう………あれは………。

「………師匠……すいません。あの技女性相手に使ってしまったみたいです……。」

「師匠ってなんの話だ?」

「いえ、一年前に、偶然会った人に教わった護身術なんです。姉様対策で…………。まぁ、その師匠には女性相手に使うなと言われたので……。」

合気道とかだと覚えた後も道場に通わないと行けなくなるかもしれないし。その間に料理のレパートリーが何個増やせるか……。

「あの椿落としなどのことか?」

椿落としは僕が一番使うことの多い技だ。相手のつむじあたりをつかみ、そのまま下に叩きつける。まぁ、使うほどのことはあまりなかったんだけど。一対一なら一撃でやれそうなことが多い。

「そうですね、華忍流は………元々暗殺術だったのをアレンジした物らしいんです。師匠の名前は夏姫なつひめ 黒夏くろからしいですけど。偽名かもしれませんし。」

「華忍流の名も聞いたことはないな……。」

「それよりも、何があったんですか?」

「そうだな……。じゃあ、説明しようか……色々大変だったんだぞ?」




前回の続き、涼視点


ここからが正念場だな……。

私は、催眠スプレーをポケットにしまい、ゆっくりと距離をつめた。

「ふにゃ………ひゃなしのひりゅ~、桃月梅火とうつきばいか~。」

片手をついて私の膝を狙ってくる。

軽くとんで回避して、ポケットから催眠スプレーを出し、吹きかけようとしたものの、すぐに気付かれて、かわされる。

「やっぱりこのチョコケーキ美味しいなぁ……。」

とうっとりとした顔で食べている神々を気にせずに、私は魅恩を追い詰める。しかし、あの椿落としなどを放ってくると考えると迂闊に近づけないな……。



無理矢理神々を巻き込んで魅恩を追い詰められた。

30分たって、なんとか催眠スプレーで眠らせることができた。

ちなみに、チュチュ先輩は何もせず、ただ私と神々のことを面白がりながら見ていただけだ。






「ようやく寝たな………。」

「とゆーより、催眠スプレーって大丈夫なのかい?」

「即効性だが、有毒な物は入っていない。入っている物を社長令嬢のお前とかに使ってみろ。真っ先に私は刑務所行きだ。」

「でも、そんなことしないんだよね?」

「元々こーゆー技術は人を守るためと教えられたし、そんな立場の仕事だったからな。まぁ、主人が最悪なやつじゃなかったら良かったんだが……。」

「あ、そういえば、パパに仕事で財閥の娘の誕生日パーティーに招待されたんだけど、パパは急に仕事はいることになったから誰か連れて行ってって。」

「言っておくが、私は行かないからな。金持ちのパーティでゴマすってるやつらがいる風景はもう見飽きている。まぁ、元から大きいパーティーは苦手なんだよ。」

「ボクは慣れてるけどね。」

「ごますられる側は受け流せばいいだけだからな……。」



そんな雑談をしながら、魅恩を運んだんだ。



「よし………にしても、寝顔可愛いな………魅恩は。」

すると、魅恩がいきなり私の首にキスしてきた。

「ちゅー。」

「ちょっと……待て……みぃ……おん……。」

「ねーひゃまひゃいひゃくひぇさいひぃんひゅふれーくらひなひゃひぇたふり……すぅ……すぅ……。」




魅恩視点

「………………以上がこの状況の説明だな。」

涼さんは淡々と説明した。

「す、すいません……き、キスマーク残しちゃって……。」

「別に構わないが。」

『き、キスマーク……。魅恩、私にもつけてね?』

「み、魅恩のキスマーク…私にもぉぉぉぉ!!」

当たり前のように突っ込んでくる姉様。

「五月蠅い。」

それを軽く一括する涼さん……。

『魅恩、昨日作ってくれたカボチャプリン食べたい。』

と、端末が見えたのでボクはキッチンに向かった。




これから他の人に迷惑をかけないよう、お酒は飲まないことに決めた。

海「さて、次回から城九の坂高校での話だ。まぁ、いまだに転校生やってないからな。」

伊「男になったと自覚してからわずか3日で高校ですか?」

海「前途多難になるが、がんばれよ。」

伊「あ、はい……。次回、初めての登校。」

海「そーいや、お前不登校のほうだった。」

伊「確かに転校じゃなくて不登校だった○……でしたね。」

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