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姉、襲来

やっぱり男に戻れない苦悩は必要ですよね。

僕には姉がいる。

名前は染宮そめみや かなでであり、僕の一つ上だ。成績優秀スポーツ万能という絵に描いたような天才であり、中高一貫校で中学3年生から生徒会長をしている。

髪は天然の明るい茶髪で、その髪を背中ぐらいまで伸ばしている。スタイルはいいが、姉の友人からは胸以外は完璧と言われるほどの僕とは比べものにならないような人だ。(胸はどうみても貧乳なのである。)しかし、僕よりも背がかなり高い。



しかし、姉はもう一つ重要な欠点がある。それは……、


「ブラコン」


そう、ブラコン、それも、超が付くほどだ。


「超だけ?私は超絶つけてもいいよ?それに私欠点って思ってないからね?」


なぜこんな平凡な僕を溺愛するのかが僕には分からない。


「それは魅恩が可愛いから!!それ以外に理由は無い!!」


そして、僕の心配をした兄様が中高一貫校に入学させたのだけど、寮で暮らさせるのは高校かららしく、僕にとって安息だったのは(ましだった。)この一年だけだった。


「私にとっては苦悩しかない一年でしたよ!!」


そして今年僕はひたすら勉強してなるべく遠い全寮制の高校を狙い猛勉強していたのである。


「そんなこと初耳ですよ!!私の許可を取ってください!!」


あの…………モノローグに入らないでいただけませんか?補足になってかえっていいかもしれないけど。







さて、今は兄貴に薬をどうやって作ったか説明してもらおうと思う。

「材料に危ないもの使って無いよね‥……使ってたら通報するよ。」

「法に触れるようなものは使ってないぞ。科学部のない私立の小学校の理科室にある薬品とお茶の間でお馴染みのものしか使っていない。これはお手軽にできる女体化薬として作ったからな!!」

逆に心配になってきた。

小学校の理科の授業では塩酸とか普通に使われていたし、そもそも授業で使う薬品ってまともなのが無いぞ!!

「ま、殆ど魅恩様に作っちゃったしな。」

てへっと舌を出す兄様、はっきり言って似合わなかった。

「最後の仕上げは塩を使うか砂糖を使うか迷ったんだよ………それで人の呼び方と髪の色とかが決まるんだ。ちなみに今回はイギリスあたりでよく使われているってのがフレーズの塩だから金髪碧眼だ。ちなみに最後の仕上げにアレルギーが起きると効果がなく、男に戻せるのは海老の粉末だ。これで分かったな、受け入れろ。お前はもう男に戻れない。」

うん、僕は海老アレルギーです、兄様。


僕は、現実を受け入れられない。兄様、少し落ち着くための時間をください。ベッドにボフンとヘッドダイブするぐらい落ち込んでしまう。あぁ、胸で枕に顔が置きにくい………。高反発枕なので背が変わると使いづらいのだ。


兄様が僕の部屋から出て行ったとき、代わりに入ってたのは……。

「魅恩ー!!今日は外出許可とって帰ってきたよー!!」

と僕の姉である奏が、僕の上にダイブしてきたのである。

「あぁ、兄さんな、少女漫画家になるのが夢でこーゆーの書きたかったんだよ。」

すぐに戻ってきた兄様が気楽そうに言った。

姉様は一ヶ月に一度のペースで帰ってくる。なかなか外出許可がでないらしい。

姉様の通っている私立都市島学園について僕はあまり知らない。まぁ、少し遠くの女子校を知っていたら引かれるだろう。


「それでー、海覇に質問があるんだけどー。」

僕を膝の上にのせながら姉様は兄様に質問していた。

「最初に、この子は本当に魅恩よね?私のブラコンアイを疑うわけではないけど。」

疑おうよ、何だよブラコンアイって。

「二つ目、もう一回薬を撃つと、魅恩にどのような変化が起きるの?」

「一人称が変わって何か属性が追加される。眠たがりとかドジっことかヤンデレ、ツンデレ……場合によってはシスコン。でも三回撃つと体に変化が頻繁に起こって死ぬかもしれない。」

やっば、あと一回で天に召されそうになっていたとは思わなかったよ。冷や汗が出ている。

「三つ目、ほとんど魅恩限定って言ってたけどどういう意味?」

その質問には予想外の答えだった。兄様のことだ。そのDNAだけに反応する薬にできるはずだ。

しかし、答として帰ってきた言葉から、僕は、色々な意味で衝撃を受けた。



「魅恩の血液型……それが一般人と違う血なんだ。仮にC型と言っておくが魅恩は何個か障害を持って産まれたんだ。奏もな。で、C型は、輸血とかで血を相手に与えることも誰かから貰うことも出来ないんだ。後身長が伸びにくくむしろここまで育っていたことが、奇跡。まぁ、C型にだけ利くように作った。」

目には見えない障害ばっかりだったことに幸運を感じる。

「でも、普通に子供産むときに障害者が産まれやすい体質だったような……詳しくは知らないけど。」

「お、少し的を獲ているな、魅恩。」

一旦兄様が、話の内容を解説してくるが、誇張とかが途切れなく繋がるので分からないままだ。

「良く聞いとけよ、魅恩、奏。これは本来隠しておいた方が魅恩が苦しい思いをせずに行けるかなぁと想い、言わないできたが……。」



一旦口ごもる兄様。

数分待たされる中、僕は早く言ってと思った。しかし、黙ってみているしかない。


そして、静寂が途切れ、兄様はこう言ったのだ。

「お前等の両親は……双子の兄妹だ。」

「「えええええええええええええええええええええええ!!」」

かなり近所迷惑な声を出していた僕ら二人だった。

奏「まさかの新展開だけど、私にとっては好都合ね。」

?「いや、大丈夫じゃないから。まだ本編に出ていない私が言うのもなんだけど。」

奏「えー、いいじゃない、かわいい弟が妹になったんだし、結婚は出来ないけど私は一生魅恩を守り続けるわ!!」

?「ブラコンこじらせすぎだと思うんだけど。えー、次回、不登校児始めました。」

奏「………んむぅ~。」(?に口を塞がれている。)

?「あ、今はブラコンでなくてシスコンか……。」

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