ドロチーム結成!!
「と、いうわけで、寮の皆には参加してもらえるんだけどね……。」
寮の皆は快く受け入れてくれた。残っているのは後3人だ。
「なら、ココと儚ちゃんにお願いしようよ~。」
フォルテちゃんの意見に従うのもいいのだけど、それだと後一人足りないのだ。
翌日、ココと儚に相談すると、快く引き受けてくれた。
『中学の時やったのはグダグダな伝言ゲームだけだったから面白そうだし。」
「あぁ~。確かに、編入生が珍しいからこんな風にやってるんだよなぁ………。」
『中学生のためのレクはつまらないから。あれだけいれば当然こった物ができないから。面白そうなのに参加できるなら嬉しい。』
「そっか、参加してくれてありがとね、儚。」
また頭を撫でてしまう。撫で心地がいいしね。
「んぅ~。ん、ん。」
「催促してるのかな………?儚は人見知りのはずだけど…こんなに懐くなんてね……。私は一週間ぐらいかかったのにね。」
儚のアンテナが嬉しそうにぴょこぴょこしていた。
それを見て体の何かがうずく。でも僕はそれがなんなのか分からなかった。
それは母性というものですよ!!どうせなら私に向けてほしいですよ!!by奏
だから姉様は勝手に人の語りの中に入らないでください!!
任せろ魅恩、コイツは追い払っておくから。
ドゴォ!!
じゃあ、今度から入らないように言っておく。by涼
ありがとう、涼さん。
さて、気を取り直して最後の一人をどうしようか考えていると、委員長の忍鳥さんが、「私にやらせてくれないかな?」
と言ってくれた。
「だって中学のときのレク一回も参加できてないもん!」
「委員長は司会進行任されてゲームに参加できてないんだよ。だら参加したいと思ってるんだね。」
『グダグダがどれだけ面白くないか分かってないけどね。(』
「えー、でも、去年のじゃんけん列車は楽しかったよー。」
「最初に負けた人はうんざりするだけだよ……。」
「それ小学校ぐらいでやるものじゃあ……。」
とりあえずメンバーがそろったので紙を学園長室にまで持って行く。
「なおねぇ、紙持ってきましたよ……。」
「そうか、じゃあ今日選抜メンバーに連絡しよう。それより、学園外では敬語でなくても構わないからな!」
「は、はい………。」
「あぁ、それと選抜メンバーに魅恩になにかしてもらう権利をつけることにもしてるから、終わった後大変になるかもしれないが、大丈夫か?」
「はい、えっちなことじゃなければ大丈夫ですね。」
「そうだな。まぁ、多分他に提示した権利に行く人が多いと思うぞ。」
「例えばどんな権利なんですか?」
「まぁ、色々だ。抱き枕は……その、ふしだらじゃないよな?」
「女同士なら大丈夫と思いますよ。」
「そうか……。よかった。」
それから、一晩が過ぎ、ケイのメンバーが揃う。
それぞれの思惑が渦巻いていそうだ。特に自分から参加する人たちは。
VS奏視点
「会長と対決……。まぁ、ケイドロなら勝てる気もしますね……。少なくとも追いつけるぐらいにはならないといけませんしね!!生徒会会計として!!」
「いやいや、会長に勝ってどうするの?あんたが会長になるの?」
「う………でも、会長には一回でもいいから勝ちたいですよ!!」
「いや、書記として言わせてもらうけどあんたの発言どの会議でも計算以外トンチンカンじゃない。」
「そうですか……。じゃあ庶務に格下げでいいですよ……。」
「それなら私の仕事手伝って!!広報の仕事忙しすぎるのよ!」
vs涼視点
「ようやく雌雄を決せますわ!!染宮奏!!」
「姫様、そのように叫ばないでください。」
「うるさいですわ!!弁当を持ってきて、一個だけ盗んで食べたら私の専属シェフよりも美味でしたわ!!」
「それよりも、夕暮については?」
「あぁ、あの元SPのことですか?」
「はい、その夕暮も参加するようですが……。」
「そんなことわざわざ言わないでくださりませんか?」
「いえ、これについてどう思っているのかを……。」
「SPやメイド、執事なんて使い捨てるものではありませんか。」
「………そうでしたね……。」
「明日を楽しみにしていなさい!!染宮奏!!私が勝ち、あの弁当を作った物を取り上げてやりますわ!!おーっほっほっほっ!!」
「………姫様のおおせのままに。私全身全霊をもってゆきます。」
「この世はすべて、この美しい私が勝利するようにできているのですわ!!おーっほっほっほっ!!」
「……………………。」
vs戸松視点
「よーやく!!」
「私たちの!!」
「「独壇場!!」」
「戸松の」
「持ってくる!!」
「「お弁当の!!」」
「すべてを!!」
「私たちが」
「「食い尽くすのだ!!」」
「あのー、双子だからって、その定番ネタやめて。しかもどっかで見たことある。まぁ、戸松の持ってくる弁当は美味しいのだけどね……。誰が作ってるんだろ………。」
「「それを今回のケイドロで明らかにするのさ!!」」
「とりあえず私も参加するけどね……。このクラスの委員長だし。忍鳥にも負けられないし。」
「目指すは!!」
「そう!!」
「「完全勝利!!」」
選抜メンバーの一部視点
「え~っと、この中のどの権利もらうの?強制参加の代わりにもらえるので。」
「私は編入生の子を一日だけ抱き枕にする権利!!きっと抱き心地最高なんだろうなぁ~。会長があんな隠し球もってるなんて知らなかったし。」
「私はこの子が作るディナーセットだね!!神々がおいしいおいしいっていつも言ってるもん!!」
「私は普通に赤点免除とかだよ……。成績が……。他は大丈夫だけど英語だけ赤点だから………。」
「赤点回避は努力でできる!!私は迷わずディナーを選ぶ!!」
「私は抱き枕で………ふふっ。」
翌日、いよいよケイドロがはじまる!!
?「おーっほっほっほっ!!今回の次回予告は私がやりますわよ!!」
戸「五月蠅いのがきたっすねー。もうタイトル言っていいっすか?」
?「黙りなさい庶民!!いや愚民!!」
戸「こういう風に言うやつは出オチするキャラっすよね……。」
?「うるさいですわ!!うるさいすわ!!」
戸「漢字で言えばいいと思うっすよ……。」
?「次回!!ケイドロ開幕!!」
戸「しまったっす!!タイトル言われたっす!!」