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ブラコンはもう三人いる

「さて、お前をこれからお前が暮らすところに案内してやろう。少なくとも前の家じゃあ正体ばれやすいし、この家は俺が一人で暮らすしかないほど危ないからな、お前にとって。

薬品とかの説明を半日かけてするよりも住まいを提供する方が早いからな。」

「確かに、私を男にした薬なんかがありますもんね……。」

「まぁ、某学園マンガみたいに危険な薬をコーラのペットボトルの中にいれたりはしていないから安心しろ。危険物は分かりやすく試験管とかに入れてある。」

「そうなんですか……。」



「とりあえず下着変えておけ。流石に女物ははけないだろ?トランクスならあんまり抵抗なくはけるだろ。」

まぁ、ブリーフは元女としては屈辱的だからね………。

「後生理用品とかは男なら必要ない。ブラもな。それくらいは分かっているだろうが。とりあえずこのジャージを着て移動するぞ。」

「はい……そういえば私の戸籍ってどうなっているんですか?」

「まだ何もやってないが。あぁ、メールではお前の友人には留学したということにしといたから。新しい携帯を買いに行かないといけないがな。」

「あー、友人とかのですか…………。」

前までの携帯ではアドレス変えるわけにはいかない

理由もあるし、定番ネタだからなぁ……。

「まぁ、性転換したとしても気にするな。女から男って楽になるだけに近いからな。」

「そういう問題ですかね………。」

まぁ、生理とか風呂とかは非常に楽になりそうだ。



下着や服を着替えてから海覇さんの車に乗り込んだ。

「はぁ………まぁ俺の仕事については気にするな。算数ぐらいあの頭良いやつらならプリントだけでどうにでもなる。」

この人の仕事に支障が出ていないことに私はホッとした。

車で10分ほどで、提供すると言っていた一軒家に到着した。


「ここは俺のいとこの家だ。まぁ、全員留守にしてるってことでな。日用品もそろえてある。制服は頼んどいたから明日には届く。ついでに城九乃坂高校に徒歩で行けるぞ。これまで電車通学だったのに、良かったな。ここは学区がむちゃくちゃだからな………。」

「確かに、歪んでるというかと言う感じですもんね……。学区の区切り方が真っ直ぐの線みたいで、小学生用車両とか中学生用車両とかありますし、一番遠い人だと5時起きが当たり前ですからね………。」

「その点ここなら学区内の学校に徒歩で行ける。お前の妹達も嬉しそうにしてたぞ。」



………妹達?

言い忘れていたけれど、私には妹が三人いるのだ。

「開けるぞー。」

「え、いや妹達ってなんの……。連絡取れてたんですか?」

「いや、住所は分かってたから行って事情説明したんだよ。すぐに信用してくれたがな。これでも一応教師やってるから人柄的に。で、ここに住むための準備をやってもらったわけ。さすがに妹達に事情説明しないわけにもいかないだろ。」

海覇さんが家のドアを開けると、

「「「お帰りなさい、お兄ちゃん!!!」」」

と、妹たちが抱きついてきた。

……なぜかメイド服で。



「ちなに俺が用意したわけじゃない。こいつらが用意したんだよ。メイド服は。」

「これ自作なのか買ったのかどっち?ネオン?」

「もちろん自作だよ!!市販のって良いのがなかったもん!!………サイズが。」

私の妹の一人、ネオンが言った。

ネオンは14歳だが身長が結構低い。120㎝ほどだ。そのかわりか胸はかなりある。多分身長に行くべき栄養が胸に行ったんだろう。女の時の私よりも大きいのには嫉妬してしまう。

髪型は母さんのを引き継いだのか美しい黒だ。

それを伸びたら容赦なく切ってしまうのは勿体ないと思うのだが、ネオンはショートボブを貫いている。ちなみに、ネオンはこういう裁縫が得意だ。


「おにいちゃん、今私は無性にスリスリしたいのですよ。」

「いや、その理屈はおかしいのだが。」

「とりあえず甘えさせてくれれば良いのです。やらせてくれないなら勝手にするのですよ。」

そういって、12歳の妹、ツァルトが足にすり寄ってくる。

ツァルトはネオンより身長が高い。そのかわり胸は引っ込んでいる。犬みたいに甘えてくるのだ。髪の色は茶色。染めているわけではないらしい。ただ色素が薄いのだ。それをツインテールにしている。


「んぅ……。」

龍水たつみ、いきなり抱きついてくるのはやめて。まぁ、別に嫌じゃないんだけど……。」

「だって、一ヶ月もおにいちゃんがいなかったんだから………。」

「ごめん、次からはなるべくいなくならないようにするから………。」

龍水は今8歳で、髪は黒で、ポニーテールにしていることが多い。まぁ、セットしていたのが私なので今はストレートなんだけど。



「じゃあ、明日ぐらいにお前の生活用品買いに行くぞ。」

そう言われてから私は妹達の食事を作った。私の家には一応お手伝いさん的な存在の人がいるのだけど、基本的に料理を作っていたのは私だ。

「あぁ、そういえば、前のお前達の家だが、使用人さん達に管理してもらっている。」

つまり家のことは心配しなくてもいいわけだ。

「じゃあ、来週の火曜日からな。コウモリのやろうがそれぐらいかかるとか言ってたからな。」

「そういえばコウモリさんとはどんな関係なんですか?」

「黒歴史や弱味につけ込める相手。いやー、あーゆーのに対応が早いのは楽だ……。」

この人ものすごく恐ろしいな……。

「じゃ、戸籍つくるか!!タカに連絡して!!あ、あいつの黒歴史では保育実習で保母さんを見て隠れながら顔を赤くして、最後お礼を言うときにその保母さんに告白し、園児たちにボコボコにされたというのとかがある。そんなあいつも恥を捨て、今では役所のお偉いさんだからな……。戸籍については心配いらないからな。」

どうしよう。この人、メチャクチャなコネチート人間だ。

海「次回は都市島の方の話だから特に何も言えないんだよ……。」

 「だから、タクトの妹たちの名前の由来を発表する!!」

伊「いや、なんでそーなるんですか?」

海「本編では言えないことをはなす。それに次回予告は次の話のタイトル言えば後は自由なんだよ。」

伊「すっごい偏見だ……。」

海「ネオンはゲームのキャラだったかな……まぁ、ほぼテキトーだ。」

伊「ひどっ!!」

海「いや、結構悩んでいたんだよ。」

伊「じゃあ、ツァルトは?」

海「モーツァルトから。作者的に音楽の偉人でまとめているんだよ。下の2人は。」

伊「龍水は……?」

海「滝廉太郎の滝の字をいじった。まぁ、ベートーベンとかバッハ、ショパンは使いにくいしな。」

伊「って、結局次回のタイトル言ってないですよ!!」

海「そうだったな。次回、ドロチーム結成!!」

伊「そういえば都市島って、なんですか?」

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