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学園長は恋する乙女

さて、学園長室に呼ばれたものの、初めて入った校舎で地図もなく分かるわけもないので、自称情報屋のココに聞いた。

「ココ、学園長室ってどこ?」

すると、ココはカバンから校舎の地図を取り出した。

「学園長室は分かりやすいと思うよ?最上階の一番端だから。」

『編入生なんかのレクの話だろうから。』

儚が端末を見せてくる。それを見てから僕は教室から出た。

「じゃあ、行ってくる。」

「お弁当は~?お昼は大丈夫かな?」

フォルテちゃんが心配してくれた。

「多分、昼休憩までには戻れるんじゃあないかな?」

そう答えて僕は学園長室に向かった。




学園長室は、一般的なイメージの、扉だった。

「失礼します………。」

「………来たか……。入ると良い。」

中にはいると、学園長と思われる若い女性が座っていた。

「私が、学園長の足立直美だ。少し意外かもしれないな。こんな人が学園長とは。」

学園長は23歳で、学園長になるには早いのではないかと思うほど若い。というか、兄様と同い年じゃないか。

「まぁ、兄様が同じ年で小学校の新任教師なので、意外とは思いますね。」

「それは私がアメリカに住んでいて、そこで飛び級を繰り返した天才少女と呼ばれたほどだったからだろうな。立場が大きくなるのが早すぎるんだ。日本と違って。」

「確かに、日本ではどれだけ頭が良くても飛び級できませんもんね……。」

「まぁ、私よりも天才の人物はいくらでもいるのだから、あまり自慢できないがな。ははっ。」

「笑うことじゃないと思うんですがね……。」

「私よりも年上の部下が何人もいるんだ。まぁ、海覇は同い年だったがな………。」

うっとりした目で、明後日の方角をむく学園長。ほおも少し赤い。

まさかあの天災の兄様が好きなのだろうか?いや、人違いかもしれない。

「あの~、まさかとは思いますが、その海覇って人の名字は染宮、では無いですよね………。」

「?あぁ、そういえば同じ名字だな……君は。染宮魅恩。」

人違いではありませんでした………。

「ま、いとこですからね、兄様は。」

「そうか………。また呼ぶことがあるかもしれないな。それより、今はレクリエーションについてだ。例年なら編入生がいないことが多いんだが、今回はいるからな……。かといって、新入生と同じ立場ではいかないからな……ちなみにレクリエーションの内容はケイドロが一回目だ。」

「さすがにドロが僕ひとりじゃ無いですよね………。」

「そうだな。ドロの人数は最大11人としよう。君は10人集めてこい。ちなみにケイの人数は3倍の33人に使用かとも思ったがゴロが悪いからな、40人にした。これは君がこの用紙にドロのメンバーを書いた後、私が10人選抜する。後の30人は希望参加だな。もし30人集まらなかったら選抜チームの寮の寮母に参加してもらう。」

「結構ハードですね………。」

用紙を渡された僕は、誰をドロに誘うか迷った。

「まぁ、同じ寮のやつや親しいクラスメイトを誘うと良いだろうさ。」

そうクールに学園長は言った。


そして、急に顔を赤らめて、

「そ、それで………ついでに聞くのだが、か、海覇には彼女がいるのだろうか………?」と聞いてきた。

学園長のイメージがクールな人から恋する乙女へと変わった瞬間だった。

「兄様に彼女はいないと思いますよ?といかないうか、昔から見てみると恋に関しては無頓着のような気がしますね。」

「そうか………難関なのだろうが、チャンスは十分にあるのだな。ところで、海覇の好きな食べ物はなんなんだろうな………?」




定番な内容だけど、兄様は好物が無いと思うぐらいの雑食だ。それに、高級店の紹介をテレビでやっていてもよだれが垂れない。何に対してもだ。なので、

「兄様には大好物というような食べ物が無いのですが……。」

「そうか………。まぁ、私も料理はできるようにしておかないとな!!海覇のよ、嫁になるために………。初恋は叶えたいし………こんな気持ち初めてだったしな……。」

「あの、そろそろ昼休憩終わってしまうんですが……。」

「……そうだったな、魅恩。あ、呼び方についてだが、将来的に呼び捨てでも構わない関係になるつもりだからな、だから……私のことも直美さんか……わ、私は一人っ子だったからお、おねぇなんかでも良いぞ?憧れなんだ。」

「分かりました、え~っと……じゃあ、なおねぇで良いですか?」

「将を射んとすればまずは馬を射よ……嫌われなくてよかったぁ~。よろしくな、魅恩!!」

「あ、じゃあなおねぇ、昼休憩終わるからそろそろ行くね?」

「あぁ、またな。魅恩。相談があればいつでも来て良いぞ。」

そう言われてから、僕は教室に戻った。

海「さて、そろそろ番外編の伏線回収だ。」

?「ようやく出番だ…………。」

照「私、次回出番あるんでしょうか………?」

海「まぁ、?は作者曰わく本編でも出すらしい。当分番外編だけだけど。それにケイドロ編が異様に長くなりそうだしな。」

?「でも出番あるだけで良いようなものだよ……。」

照「前回の次回予告でも出てた人に言われたくないです!!」

?「えー、次回、タグに付けろよ男体化」

海「まぁ、性転換としか付けてないしな、女体化も付いてないぞ。」

照「メタはやめてください~。」

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