表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

初投稿です。。稚拙な文ですみません。。頑張りまーす

 

 ずっと、一緒にいるって言っていたのに・・・

 ずっと、ずっと・・・・



 さびしいよ

 かなしい

 ひとりにしないで




 さびしい・・・・ 

 







 




 誰かが泣いている。暗闇の中、小さな身体を丸めて、泣いている。


 ああ、幼いころの私か。

 

 でも、なぜ泣いているのかわからない。 

 確かに、さびしいし、心の中にぽっかり穴が空いていて、冷たい風が吹き抜けている。

 

 ふとした時に急に刺すような痛みが心に感じる。

 そしていつも誰かを探している。

 大切な人で、半身とも呼べるに値する。

 逢いたい。さびしい。





 「大丈夫。お前は、生きるんだ。また、会いに行くから。

 

 約束だろ。


  どうか、それまで、・・・・・」




 

    





 優しい春の風が、私を包み込むように吹き、そこで私は暗い夢からすぅっと意識が浮かびあがった。少しまぶしくて、そっと目を開けると、雫が数個流れ落ちた。木漏れ日であったが、こんなにまぶしく感じられたのは、夢が、より暗闇であったからだろう。 


 ああ、またあの夢か。起きた後はほとんど覚えていない。ただ、寂寥感が襲ってくるだけだ。 


 私は、幼いころの記憶はあいまいだ。でも、とても幸せだった気がする。母様は、いつもベットの上で過ごしていたけれど、陽だまりのような笑顔は絶えなかった。たまに父様と3人でお外でゆったりとおしゃべりするとき、わたしはこれ以上ないはしゃぎようだった気がする。

 でも、もう一人いるのだ。いたはずなのに。思い出せない。思い出してはいけない気もする。





 「シア!!!どこにいるのーー!!」


 はっと、声のする方に意識を持っていく。


「いけない、みつかちゃったわ・・・。

 でも、ここで逃亡を図ってもいずれは捕まってしまうのだし、それなら潔く謝った方が私の耳は軽傷で済むわ。うん。 

 さて、今日は、なんて言い訳しようかしら・・・。」

 

 とにかく、夢のことは後回しにするとして


 

「シア!!どこにいるの!!また、ダンスのさぼり!?それだから、毎回ロス先生にネチネチ嫌味を言われるのよ。先生だけでなく、頭の中がいつもお花畑のお姉さまたちにも何かといちゃもんつけてくるのだから。

それにしても、あなたいつも意地悪されても平然としていられるわよね。シアが言い返さないものだから私ったらいつもモヤモヤしてしまっているわ。」


「ルネ姉さま。探しに来てくださったのですか?わざわざ、ご苦労様です。

ですが、私、もともと運動の才能は地にも埋まってしまうほどですので、いくらダンスのレッスンをしようともまったく意味がありませんもの。ですので、陰険先生や厚顔姉さま方に何を言われましても仕方ありませんよ。


ルネ姉さまもそんなに力まないでくださいな。もうすぐ、ヴィンセント侯爵様との結婚式がありますのに、怒ってばかりいては美容に悪いですわ。」



そうなのだ。今私が住まわせてもらっている(そう、住まわせてもらっているのだ)この貴族の御家、ハルヴァント伯爵家の四女、ルネミア・ハルヴァントは、この神の国ともいわれる帝国、オーレランド帝国の四大勢力の一つ、ラングリア侯爵家が当主ヴィンセント・ヴィ・ラングリア様とご婚約されているのだ。

そんな、私はただの居候?私は、実際ハルヴァント夫妻の実娘ではない。というのは、幼いころ森で痩せこけて転がっていたところ保護されたようだ。その時以前の私の記憶はないに等しい。ただ、幸せだったかもくらいの感覚だけだ。

その頃から、どういうわけか、娘がたくさんいるから一人ぐらい増えても問題ない。むしろ、可愛い娘が増えるのなら万々歳というすごく楽天的な考えの元、親切?なハルヴァント伯爵にどこの子かも不明な私は引き取られたのだ。ハルヴァント伯爵はすごく親切だった。何も知らない私に、教育もしてくれて、専属の先生までもつけてくれた。ドレスはお姉さまたちと同じように仕立ててくれたりと、逆にその親切さが恐くなった時もあった。


え?ハルヴァント伯爵夫人はって?

それは、もう、



「シア!またそんなことを言って!他の人に聞かれていたら、どうするのよ。あっという間にお姉さまたちの耳に入ってしまいますわ。


それに、お母様の耳にでも入ってごらんなさいよ。あなた、ここぞとばかりに上げ足取られて、雑用押し付けられるばかりか、最悪お屋敷から放り出されてしまうかもしれませんのよ?

  

私の心配をしてくれるのなら、ダンスのレッスンをまじめに受けなさいよ。私、知っていてよ。シア、あなたわざとできないふりをしているでしょ。


なぜなのかは分からないけれど、そのうちそうも言っていられないわよ。」



え、、どういう意味??


「お姉さま?それは一体どういう「さあ、早く行くわよ!お父様がお呼びよ」」


ちょっと、待って!

 





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ