22.戦いの結末(四日目、夕刻)
四日目の夕刻になり、予定通り投票が行われた。その結果、琴音に三票、葵子に二票が投じられた。そして、村長の一人娘である梅小路琴音の左胸に、聖なる杭が打ち込まれた。
琴音の息が絶えた瞬間、村人側の勝利が確定した! オリジナルの吸血鬼は、全て死に絶えてしまったのだ。
ゲームの参加者が、再度、舞台の始まりの場であった梅小路邸の奥座敷に集結した。ゲームマスターから、参加者の配役が報告された。
高椿精司子爵は、村人でしたが、殺されました。
小間使いの東野葵子は、天文家でしたが、生き残りました。
令嬢の梅小路琴音は、吸血鬼Qでしたが、殺されました。
大河内毅執事は、探偵でしたが、殺されました。
女将の柳原志乃は、使徒でしたが、生き残りました。
行商人の猫谷庄一郎は、吸血鬼Kでしたが、殺されました。
土方晃暉中尉は、村人でしたが、殺されました。
蝋燭職人の菊川六郎は、片想いでしたが、自殺しました。
霊媒師の宮田鈴代は、片想いされている村人でしたが、殺されました。
後家の西園寺都夜子は、村人でしたが、感染させられました。
書生の飯村和弥は、村人でしたが、生き残りました。
オリジナル吸血鬼が全て死んでしまったので、村人側の勝利が確定しました!