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13.今夜こそ殺される?(三日目、夜)
僕は考えていた。猫谷が処刑されたのは全くの偶然だ。そして、それがゲームの勝敗を左右する。果たして、猫谷は白だったのか、黒なのか? いずれにしても、明日、志乃さんに調査してもらわないとわからないことか……。
それにしても、静かな夜だ……。真夏だというのに、虫の音すら聞こえない。いったいどうしたというのだろう? そういえば、今宵の吸血鬼の襲撃はまだだっけ。仮に処刑された猫谷が吸血鬼であったとしても、依然として吸血鬼はまだ一人残っている。今晩、奴は誰を襲うだろう……?
僕は悟った。そうだよな、どう転んでも吸血鬼が襲うべき人物はただ一人しかいない――、それは、この僕だ! 僕を殺せば、僕に片想いしている琴音さんも後追い自殺をするから、村側を一気に二人減らすことができる。さらに、吸血鬼側の勝利条件がその可能性以外にはないことを、日中の議論でみずから説いてしまったではないか! もうすぐ真夜中の丑三つ時(午前二時から二時半まで)だ。飯村和弥の運命もこれまでか……。
僕は観念すると、ふすま障子を開けて空を眺めた。星がとてもきれいな夜だった。時々、流れ星がポツリポツリと落ちていく。遠くから狼の遠吠えが聞こえてきた。もはや、逃げ場はどこにも存在しない……。




