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奏世コンテイル  作者: 雪宮鉄馬
第十二章
114/117

114. それぞれの願い

 フランチェスカの武器を選ばない槍さばきと、クロウの迅雷の剣技は、木々をなぎ倒す俊烈なる風のように、暗雲から降り注ぐ苛烈な稲妻のように、ギャレットを攻め立てた。だが、アスカロンを手に、まったく怯む様子のないギャレットは、フランチェスカたちの攻撃を容易く受け流していく。

 ギャレットの迷いのない太刀筋には、ある種殺意が込められている。その分、フランチェスカたちの攻撃に比べて、恐ろしいまでのキレがあった。だが、フランチェスカたちもギャレット相手に無傷で住むとは思っていないし、たとえギャレットをこの手で殺めることが無益な殺生になったとしても、ここで負けるわけには行かないという、意地のようなものがあった。

 敵は十年の間、ライオットの汚れ仕事を賄ってきた、手練である。無論、フランチェスカもクロウもこの十年片時も剣を手放したことはない。しかし、ギルド・リッターという正義を立てた仕事をこなしていたフランチェスカと、親衛騎士としてライオットの表の仕事を主に賄ってきたクロウでは、その潜り抜けた修羅場の数は、圧倒的にギャレットの方が勝っている。その分だけ、フランチェスカたちに不利な戦いでもあった。

「せい、やぁっ!!」

 クロウが掛け声よろしく剣を突き出せば、ギャレットは身に染み付いた王国騎士団時代の迅雷の剣技ですばやくかわし、逆側から攻めてくるフランチェスカの懐に蹴りを入れ、次いでクロウに斬撃をお見舞いする。

 寸でのところで、クロウはアスカロンの切っ先をかわしたが、顔面に迫り来るギャレットの左拳をかわすことは出来ず、いとも簡単に殴り飛ばされてしまい、同様に蹴り飛ばされたフランチェスカの上に倒れこんだ。

「す、すみません。フランさん」

「え、ええ。大丈夫よ……」

 慌てて飛びのくクロウに、フランチェスカは顔をしかめた。どうやら、ギャレットの蹴りによって、肋骨の一、二本折れてしまったらしい。幸いにも内臓に突き刺さっていないのか、痛みは骨だけに響く。

「体重が軽すぎるから、簡単に殴り飛ばされるのだ、クロウ・ヴェイル……。貴様のその華奢ななりは、騎士に向いていない」

 アスカロンを肩に担ぎながら、悠然と語るギャレット。

「剣技とは常に重さで勝負するもの。脚力などその添え物に過ぎない。一対一の戦いに主眼を置く、王国騎士団の剣技における最大の留意点は重さだ。それを理解している俺のほうが、一枚上手だと言うことだな」

「一枚上手かは、まだ決まってはいない。そもそも、その曇った眼で振るう剣に、王国騎士としての誇りはあるのか?」

「何をっ!」

 クロウの言葉に反応して、ギャレットは怒りを込めた眉間にしわを寄せた。しかし、クロウは気に留めず、気丈な態度で続ける。

「貴様は騎士としての誇りを取り戻したいと言った。だが、己の血に汚れた手を見るがいい! 騎士とは何か!? 武器を携え隣国を攻め取り、戦利品と領地を得ることだけが、騎士の務めではない。平和を守り、この世界に住むすべての人が安寧に暮らせる世の中を実現することが、騎士の本分だ!」

「黙れ、小僧っ!! 辛酸の二文字を知らぬ若造が何を言うかっ!! 騎士とは力! 相手を倒し、滅ぼす力のことだ!!」

「力ならば、十分もてあましているじゃない、ギャレット……」

 クロウの傍で立ち上がったフランチェスカが低い声で言う。

「それでも、あなたが名誉を失ったのは、ライオットの所為でも、センテ・レーバン王家の所為でもない。あなた自身が、十年前のあの戦場で捨てたのよ。二度と拾うことの出来ない奈落の底に」

 鉄槍を杖代わりに立ち上がるフランチェスカの姿は見るからに、痛々しげであった。思わずクロウは心配そうな目になる。

「大丈夫ですか、フランさん」

「ええ、そんなに困った顔で心配しないで、騎士さま。でも……あなたのそう言うところ、好きよ」

 少しばかり冗談なのか、それとも真剣なのか分からない言葉をクロウに囁くと、再び厳しい視線をギャレットに向けて投げつけた。

「十年前、戦線に乗り遅れ、功の一つも欲しかったあなたは、命乞いをするわたしたちの隊長を、虫でもひねり潰すかのような顔をして殺した。あの日から、寝ても醒めても、あなたへの恨みがしこりのように心の奥に残っていた。でも……騎士さま、クロウはわたしに騎士のあるべき姿を見せてくれた。たとえ、力では劣っても、どちらが本当の騎士の姿か、ひと目見るだけで、子どもでも分かる。あなたは、騎士になりたくてもなれない、半端な殺人鬼に過ぎないのよ!」

「言わせておけばっ!」

 こめかみに青筋を立てるギャレットは、アスカロンを両手で構えた。すると、ギャレットの体を俄かに陽炎のようなものが覆う。

「まずい、フォトンを暴走させるつもりだ!!」

 クロウがそう叫んだ瞬間、振り下ろされたアスカロンから激しい突風が吹き荒れた。クロウとフランチェスカの体は、舞い散る木の葉のように吹き飛ばされてしまう。

「貴様たちの甘っちょろい話など、反吐がでる。簡単な話だ、ここで最後まで立っていた者の言うことが正しい」

「勝者の理論を振りかざすなーっ!!」

 立ち上がりざまに、クロウは剣を袈裟に振り下ろした。しかし、手ごたえがない。見れば、攻撃とは重さだと言った舌の根の乾かぬうちに、ギャレットは俊敏な脚裁きで、クロウの背後に廻っていた。いや、彼のすばやさは、その豪腕から繰り出されるアスカロンの斬撃に対する裏打ちに過ぎないのだ。

「ぐぁっ!」

 咄嗟に踵を擦り付けて、切っ先が届くのは防いだものの、クロウの体が剣圧にねじれる。右足の骨がボキリと音を立てて割れるのを感じながら、クロウは漆黒の床に崩れ落ちた。

「さあ、命乞いをしろクロウ・ヴェイル。十年前と同じように、あの女に目の前で人が死ぬところを見せてやる!」

 ギャレットは、クロウの折れた右足を踏みつけて、ニヤニヤと残忍な笑みを浮かべながら言う。クロウは、駆け抜ける痛烈な痛みに顔をしかめつつも、口を真一文字に結んだ。

「二度同じことは起こさせない。人間なら、同じ轍は踏まないものよ」

 フランチェスカは鉄槍を斜に構えると、一気にギャレットとの間合いを詰めた。そして、ギャレットの眼前で、突き出すと思われた槍を両手に持ち替えて、振り下ろされるギャレットのアスカロンを受け止めた。幸いであったのは、フランチェスカの槍がブリューナクと呼ばれる名工の業物であったことだ。

「同じことは二度起こるさっ!!」

 ギャレットは太い腕に渾身の力と、上半身の体重を上乗せして、ぎりぎりとフランチェスカを押し戻していく。

 と、突然、フランチェスカは両手の力を抜いた。不意を突かれてギャレットの体がバランスを崩す。その一瞬を、クロウは見逃さなかった。折れた右足を踏みつけられながらも上体を起こして、剣をギャレットの背中につきたてた。

「二度同じことが起きる……。どうやらそれだけは、同じ意見みたいだ」

 そう言うと、クロウはさらに剣をギャレットの体内に押し込んだ。即位式典の時と同じ方法。事前に打ち合わせたわけではないが、フランチェスカの一瞬の目配せで悟った。

「ぐぬぅっ!!」

 ギャレットは、短く悲鳴をあげ、口から大量の鮮血を吐き出す。それは紛うことなく、人間の血であった。だが、その赤い色がやけに冷たく思える。

「やった、のか……?」

 クロウは恐る恐る剣の柄から手を離した。ギャレットは動かない。まるで石造にでもなったかのように、硬直したまま、カッと目を見開き、絶命していた……。

「フランさん、ご無事ですか?」

 クロウが問いかけると、フランチェスカは静かに頷き、顔にかかったギャレットの血しぶきを拭い取った。

「騎士さま、大丈夫……じゃなさそうね」

 見れば、クロウの右足は血に濡れて、あらぬ方向に曲がってしまっている。ギャレットに踏みつけられて、彼の足の骨は粉々に砕けているだろう。再起は不可能なほどに。

 しかし、クロウはそれでも「アルサスのもとへ」と言い、立ち上がろうとしてよろめく。すかさず、フランチェスカは、クロウに肩を貸した。そして、満身創痍の二人は、目指す階段の先を見つめる。その階段から降りてくるのは、白い翼を背中に生やした「翼ある人」。

「どうやら、簡単には行かせてくれそうにもない見たいね」

 フランチェスカは、鉄槍を硬く握り締めた。


 打ち出すパイルが、リアーナを捉えても、エクスカリバーから放たれる剣圧は、杭の勢いをそぎ落とし、床に落とす。魔法についても同様に、放たれた魔法弾が見事に真っ二つにされ、虚空にはじけ飛ぶのだ。ギャレットよりも、厄介。そう言った本人だけでなく、全員がそれを理解していた。

「クフフ、クフフ。たのしいですね……」

 狂気をはらんだ瞳で、リアーナが(わら)う。

「弾切れまで時間の問題だな」

 額に汗を滴らせつつも、セシリアはジャックに囁いた。だいぶ、弾倉が軽くなってきている。アルサスからバヨネットを受け取ったジャックはもとより、セシリアも予備の弾倉がもう一つも残っていない。一気に勝負をつけたいが、迷いもない凶刃が寄せ付けてくれない。大剣エクスカリバーの懐に忍び込もうとすれば、リアーナの細腕からは想像も出来ない速さと破壊力の斬撃によって、切り裂かれてしまうことだろう。

「楽しいわけねえだろっ!」

 毒吐くように、ジャックは怒鳴った。だが、リアーナは奇妙な哂いを止めようとはしない。

「リアーナ・ロシェット! あなたの望みはなんだ!? わたしたちは、殺し合いをするためにここへ来たわけではない。あなたの望みと、わたしたちの使命が互いに利を害さないなら、その剣を収め、自我を強く持て!」

 銃口にしっかりとリアーナを捉えながら、セシリアは無駄だと分かっていても説得を試みる。ギャレットのように、戦いにしか生きる道を見出せない輩であれば、メッツェに協力する意味も多少は理解できる。しかし、ライオット付きのメイドに過ぎなかったリアーナが、主人を裏切りメッツェに協力する意味は良く分からない。アルサスもクロウも口をそろえて、リアーナとメッツェの接点が分からないと言っていた。

「のぞみ……ないの。あたしには、それがないのようっ!!」

 ぎゃははと、下品に笑ったかと思うと、リアーナはぶんとエクスカリバーを振り回す。悲しんでいるのか喜んでいるのか、その判別もつかないような、歪んだ顔は、リアーナの美しい顔に似合っていないような気がした。

 リアーナは、かつてライオットのメイドであった頃、「鉄面皮」と呼ばれていたらしい。たしかに、ルートニアで対峙した時のリアーナは、硬い表情をほとんどそれと分かるように崩したりはしなかった。しかし、今のリアーナはどうだ。鉄面皮とは程遠いほどに、哂い続けている。

「復讐……」

 不意に、傍らのルウが言う。

「リアーナのお父さんは、ライオットによって、殺された。ライオットがクロウのお父さんの制止も聞かず、無謀な命令をリアーナのお父さんに下して、ヨルン平原の戦いで戦場の真ん中で白き龍によって消えた。だから、リアーナは、ずっとお父さんの仇を討つ機会を狙ってたんじゃないかな」

「何で、そんな事を知っているんだ、クソガキ!?」

 ジャックは、目を白黒させた。クソガキと言われた、ルウはあからさまに顔をしかめる。

「調べたんだ。出陣の前に」

「出陣の前って、お前たち魔法使いどもは、アリスの魔法を習得してたんじゃないのかよ!?」

「あのさ、ジャック。ボクを誰だと思ってるの? ルミナス魔法学園の神童だよ。アリスの魔法なんて、一日で覚えたよ。だから、その後で、騎士の人たちに色々聞いて廻ったんだよ。ヒマだったからネ」

「ちっ、減らず口を」

 フフンと鼻を鳴らすルウと、舌打ちとともに呆れ顔をするジャック。セシリアはそんな二人を諌めるように、ルウに尋ねた。

「でも、復讐は成ったわけだろ? ライオットは死んだ。だったら、わたしたちに刃を向ける理由なんて何処にもない」

「それだよ、セシリアさん。リアーナは、復讐という目的をやり遂げて空っぽになった。だから、自分という存在、望みを求めて、メッツェの騎士となったんだ。あんな、似合いもしない赤銅の鎧に身を包んで……」

「その結果か……哀れだな」

 セシリアは小さく呟いて、狂気の中で剣を振り回すリアーナを見遣った。結局、多くの人が、十年前の悲劇を人生のトラウマにしている。ある人はそれを乗り越えようとし、またある者は抗い、別のある者は打ち負かされた。セシリアとて、養女という立場ながら、父の後を継いで軍属になったのも、父が両足を失って、ヨルンの戦場から帰ってきたからだ。幸い、オスカー・ラインは今も健在である。

 しかし、何処に人の人生の岐路があるか分からない。父を失ったクロウは、その運命を乗り越えて、立派な親衛騎士となっている。フランチェスカも、十年前に抗い続けながら、けして道を踏み外すことはなかった。それぞれに願うものはあるにもかかわらず、リアーナは復讐の二文字に捉われた結果、今セシリアたちの眼前で、狂気に身を(やつ)している。それを哀れと言わずして、なんとしよう。だが、それはリアーナが心を強く持っていられなかったからだ。彼女に道を踏み外したすべての責任を押し付けたくはない。人が戦争などしなければ、ヨルンの悲劇も起こらず、リアーナは幸福のうちに人生をまっとうできたかもしれない。

 同じことは、メッツェとネルにも当てはまる……。

「だからと言って、他人から未来を奪い取っていい理由にはならない」

「その通りだよ、セシリアさん。こんなやつ、さっさとやっつけて、アルサスを追いかけよう」

 ルウは、強く頷いて魔法杖を構えた。しかし、彼が放てる魔法は、後一発程度だろう。温存していたとは言え、アリスの魔法にほとんどの魔力を吸い取られているはずだ。

「簡単に言うんじゃねえ、クソガキ」

 ジャックが窘める。セシリアたちの手持ちパイルももう残り少ない。連続射出すれば、三秒足らずで空っぽになるだろう。そうなってしまえば、バヨネットは先端に取り付けた小剣を振り回すための短い柄の槍、もしくは剣身の寸足らずな剣に過ぎない。セシリアたちは、アルサスほど剣術には長けていない。そうなれば、力任せにエクスカリバーを振り回すリアーナに敵うはずもない。何とかして、敵の攻撃を逸らして、一気にカタをつけなければ、これ以上の長期戦は、不利そのものだ。

「ジャック、ルウ、二人ともわたしに命を預けてくれるか?」

 セシリアは一際小さな声で、二人に囁いた。二人はやや驚いた顔をする。

「策があるんスか?」

「策と呼べるかどうかも分からないけれど、少なくとももうチャンスは後一回しかない」

「大丈夫だよ、ボクやるよ」

 ルウがにっこりと笑うと、ジャックも負けじと「俺も!」という。どうやら、二人の精神年齢はちょうどいい具合に同じなのかもしれない、と思ったセシリアは、僅かに苦笑して、二人に耳打ちした。

 そして、耳打ちが終わると同時に、セシリアはリアーナの真正面に切り込んだ。

「ギャハ、ぎゃはははっ」

 言葉などもはや解さないのか、リアーナは哂い声とともに、セシリアに向けて剣を振り上げた。セシリアは、狙いを定める。しかし、セシリアが引き金を引くよりも早く、リアーナの剣はバヨネットを打ち砕いた。内部に残る火薬が激しく破裂し、破片がセシリアの頬にに傷をつけた。きっと顔に傷跡が残るかもしれない、またアルサスに女の子らしくないと言われるな……などとセシリアはふと思った。

「隊長!!」

 叫ぶジャック。しかし、その声は、セシリアの背後ではなく、リアーナの背後から飛んできた。野生の勘とでも言うのか、リアーナは咄嗟に振り向く。

「こっちだよっ!!」

 今度はルウの声。さらに背後から。セシリアを囮に、ジャックとルウが三方に散らばったのだ。

 ジャックのパイルと、ルウの魔法弾の射軸がセシリアの前で交差する。慌てたように、リアーナは剣を振り回したが、ジャック渾身のパイルは剣圧をかいくぐって、リアーナの胸を貫いた。さらにタイミングをずらしたルウの魔法弾が、リアーナの背中を焼く。

 しかし、リアーナは「ぎゃははは」と笑うだけ。

「せめて、狂気から解き放たれ、安らかに眠れ、リアーナ・ロシェット!」

 セシリアは頬を伝う血を拭い、バヨネットの残骸から小剣だけを取り出すと、一気にリアーナに接近し、その腹に飛び込んだ。

 肉を断つ感触……。

「お父さま、リアーナもそちらへ参ります」

 一瞬だけ、リアーナが呟いたような気がした。空耳であったかもしれない。しかし、最期の瞬間に、リアーナは正気に戻ったのだと、セシリアは思いたかった。

 エクスカリバーを落とし、床に倒れたリアーナには、すでに息はなく、セシリアはその体から小剣を引き抜く。その瞳が捉えたのは、アルサスが昇って行った階段のその先から降りてくる、「翼ある人」。

 セシリアは、ルウに向かって小剣を放り投げる。弧を描いた小剣はルウの手にすっぽりと収まる。

「ルウ、それで身を守れ」

「セシリアさんは?」

「わたしは、これを使う」

 と、拾い上げたのはリアーナのエクスカリバー。ずしりと両腕にのしかかる大剣は簡単に振り回せるものではない。かと言って、フォトンを暴走させるのはごめんだし、そもそもそんなやり方を知らない。それでも、あの化物を退けるためなら、十分な武器だろう。

「ジャック、ルウ! これが、わたしたちの最後の戦いだ。アルサスが戻ってくるまで、絶対生き残るぞ!!」

 両腕でエクスカリバーを振り上げたセシリアは、声高に叫んだ。

 

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