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秘密子の冒険

サイレント・シーキング

作者:

あっ!やせいの人類学者がとびだしてきた!

秘密子は、ベッドの上でおやつを選んでいます。


ひさしぶりに遠足にお出かけしたい気分ですわ。

近い過去にとっても気になる方がおられますわ。


「大体どこでも行く魔法!」バビューン


秘密子は、今世紀初頭のパリへ飛び立ちました。



ここが、かの名高いフランス学士院!風の噂で

秘密の儀式が行われていると聞いたのですわよ。


厳格な入場制限があるといいますから、ここは

こっそり忍び込むのですわ。まずドレスアップ。


「ロゴスパトス朝昼夜ゴシックルネサンス!」ゆやゆよん


お次は華麗なステップで人影に紛れるのですわ。

見つからないように存在感を消していきますわ。


「私も今では名もなき女!」シュワワン


秘密子は、小粋な足どりで受付を通過しました。



緑の座席と呼ばれる聴衆席で待つことしばらく。

一人の男性がおもむろにスピーチを始めました。


???「………暴力と聖なるもの。」トツトツ


これはいいお話ですわ。概して演説というのは、

軽薄な饒舌に流された騒音になりがちですけど。


重厚な沈黙が支配する静寂なる楽曲みたいだわ。

第一級の詩人や聖職者といってもいいスキルね。



男性は話を終えると、拍手を背に退場しました。

あ、控え室にいくのかしら?ここがチャンスよ!


秘密子は移動魔法を使って部屋で待ち伏せます。

そして男性の入室を見て例のポーズを決めます。


「ご高説しかと拝聴しましたわ。私は一枚の羽根。

この感動を、ささやかなダンスで表現しますのよ!」バイーン


秘密子はブルンブルンのバッキバキに踊りました。ブルバキーン



???「………?」コマンタレブー?


男性は戸惑いながらも紳士的に対応してくれます。

意外と好感触だったけどまだ押しが足りないわね。


ここはジェントルマンの手腕にお任せしますのよ。


召喚魔法「カトリックの無免許運転」ドギューン


ツネアリさんは見事なドリフトを決めてみせます。


???「………!」エクセレンス



こうしてやりとりは平和な地点に落ち着きました。

秘密子のソウルは、ジラさんと共鳴したのでした。


新たなソウル魔法は、「世の初めから隠されていること」…!


公然の秘密とかなんかそういうやつなのかしらん?

今後の探求に大きく貢献しそうなカギって感じね。


秘密子は重要なアイテムを手に入れたようでした。

イメージソング。

Simon & Garfunkel「The Sound of Silence」。

https://youtu.be/6ukmjBSQY-c?si=nZd3moeXtbxLCbHW


前回のお話。

「ウインドミラクル打法」。

https://ncode.syosetu.com/n2463ki/


次回のお話。

「聖書とパソコン」。

https://ncode.syosetu.com/n4852ki/

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