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頑張るぺんぎん

作者: ぺんぎん3号

氷原に住んでいるぺんぎんは、毎日一生懸命に魚を捕まえたり、仲間たちのために雪の家を作ったりして過ごしていました。


他のペンギンたちが遊んでいる時も、歯を喰いしばりながら「みんなのために頑張らなきゃ」と自分に言い聞かせていました。でも内心、ぺんぎんは少し疲れていました。


ある日、ぺんぎんは仲間の中で、いつも笑顔が絶えないトド爺さん相談しました。トド爺さんはいつも楽しそうにしていて、ぺんぎんにはそれが不思議でした。


「どうしてトド爺さんはいつもそんなに楽しそうなの?」


トド爺さんはニコニコしながら答えました。

「頑張るってことは別に苦しむことじゃないんじゃよ。ワシたちは自分が好きなことをしている時、一番輝けるんじゃ。ワシは魚を捕まえるのがただ好きだから、それを楽しんでいるだけじゃ」


ぺんぎんはその言葉にハッとしました。

いつの間にか頑張ることを「我慢」することと考えていたことに気づいたのです。


子供の頃のぺんぎんも魚を捕まえたり、雪で遊ぶことが大好きで、毎日ワクワクしていました。その頃は頑張ることが楽しい冒険のように感じていました。


「そうか、僕はいつの間にか勘違いしていたんだね」


その日からぺんぎんは魚を捕まえるときも、雪の家を作るときも、ゲームを楽しむように取り組むことにしました。歯を喰いしばるのではなく、時には仲間たちと協力し合うことを意識するようにしました。


ぺんぎんの頑張る姿は周りのペンギンだけでなく、アシカやオットセイたちにも次第に広がっていきました。

皆が笑顔で協力し合いながら生活することで、氷原全体が明るくなり、一体感が生まれました。


人生は毎日が新しい冒険であり、楽しみであることを再び実感し、心からの笑顔で氷原を頑張って駆け回るぺんぎんなのでした。


おしまい

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