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救世主物語  作者: アルドア
2章

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第25話 エルダークレスト神聖国編その4

エルダークレスト神聖国の「神殿都市アルマ=セリス」の外れに使節団の一同は開けた場所を借りそこにテントを張り、静けさが続いていた。


普段は2名の天帝様(1人は見習い)の身の回りと周辺国に対しての取り次ぎや、本国への適時連絡で気の抜けない日々だったが、

今回は一人は預かってくれて

もう一人はいつの間にかその辺、見てくると

言い残し、いなくなったのであった。


カレンは速攻、神器の1つで伝達の魔境を

使い、ミネア様に報告した。


ミネアは

「エリシアは清貧の暮らしに耐えれんだろう」

と彼女のことよく知っていた。


そしてエミリアが何かに学ぶのは良いことだと

変化があればまた連絡するようにと言われただけだった。


カレンはそわそわしていた。

イジメられてないだろうか?

ご飯はきちんと食べれているだろうか?

隠れて食べる干し肉なども持ち込み禁止で

気が気でない。


エミリアの使節団の1人?

リザードマンのエルンケ・ギは、麦焼酎を飲みながら


「カレンは心配性だの」


独特な言い方で慰め?ている。


カレンは

「だって、エミリア様はお食事が大好きですですよ。

それを1ヶ月とはいえ我慢するなんて。

そこら辺で狩りをして捌いて食べていました。ってばれて

司祭様から聖鳥を捌いて何たる不敬!とかなりそう」


エルンケ・ギは

「そうかもしれんの」


彼らは他愛のない会話をしてた。



エルンケ・ギは自分の立場について改めて思いを巡らせていた。

エミリアの子守役程度に考えていた彼だったが、エミリアの真っ直ぐな姿勢とその思いやりの深さを目の当たりにするにつれて、彼女に対する認識は次第に変わっていった。

姿がリザードマンであり、冷たい目で見られることが多いエルンケ・ギに対しても、エミリアは「カッコいい!」と純粋に感心してくれた。


対照的に、エリシアの態度は露骨であった。

彼女は「さかな臭くなりそうだから、あまり近寄らないで」と、はっきりとした拒否感を示していた。


エルンケ・ギはそんなエリシアを苦笑いしながら眺めつつ、彼女のように他人を遠ざけることなく、エミリアのように誰に対しても偏見を持たないことの重要さを感じていた。


一方、カレンとの関係は少し複雑であった。

彼女は天帝宮の天理調停者として働いており、

上司のような関係にあり、互いに話をすることも少なくなかったが、カレンのやり方には疑問を持っていた。


過激で危険すぎる、とエルンケ・ギは思っていた。


カレンが鉄血の魔女と恐れられるような過激な手法で調停を進めるので将来、不和を生むかもしれない。


エルンケ・ギは麦焼酎を一口飲みながら、

自分の選んだ道を思い返していた。


彼もまた、己の信念に基づいて行動しているが、そのために幾度も苦労を重ねてきた。



だが、エミリアのような純粋な存在と出会ったことで、少しだけ心が軽くなった気がしていた。そして、彼の選んだ道が正しいと信じ、今後も彼なりの方法で前に進む覚悟を新たにしていた。



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