第16話 神威の実践(挿絵あり)
エミリアに、人気のないこの平原に
連れてきたのは、ここには光の巨人を
1体だけを封じていた。
当時は倒せなく、封じるしかなかったが、
今はエミリアがいる。
そして遠くの方でエリシアが見ている。
神威の権能を披露するための一通りの儀式だ。
そして剣の形をした封印の栓を解く。
そこに現れたのは、山のように高い光る巨人であった。
ミネアはエミリアに
「さぁ、見せてみよ! そなたの神威の権能を!」
エミリアは集中した。
手のひらから光が湧き上がる。
そして光の巨人に向け解き放った!
光の巨人は何も変わらず、こちらに向かってきた。
小粒程度の光の玉は当たったかどうかわからない。
エミリアは振り返って
「どうでしょうか!?」
と振り返り期待に満ちた答えを待っていた。
アリーシャは遠くの方でうつ伏せている。
プルプル震えている。
ミネアが前に出て
「これからの成長を楽しみしているぞ」
ミネアは光の巨人の前に立ちふさがっていた。
光の巨人はその全長が空にまで届くほどであり、
その存在自体がまさに災厄そのものであった。
大地が震え、巨人の一歩一歩が地を裂き、周囲を焼き尽くしていく。
だが、その前に立つミネアの姿には、微塵の恐れもなかった。
「光の巨人よ、貴様の存在はこの世界にとって破滅をもたらすものだ。予は、この地を守るため、貴様を打ち倒さねばならぬ」
巨人は無言で、彼女に向けて光の槍を振り下ろす。
その攻撃はすさまじく、山をも穿つ力を持つ一撃だった。
しかし、ミネアは瞬時にヴォイドフィールドを展開し、虚空の結界で光の槍を防ぐ。
結界は衝撃に揺れたが、破壊されることなく攻撃を受け流す。
「ふん、その程度の力では予を止めることはできぬぞ!」
ミネアは空へと飛び上がり、その瞳には冷徹な光が宿っていた。
彼女は両手を広げ、天と地を結ぶようにして力を溜め始める。
そして、彼女の周囲に無数の黒い光が浮かび上がり、その全てが彼女の内なる力と共鳴し始める。
「これが予の神威、
祖は破滅の運命を導く者!」
ミネアの言葉と共に、彼女の手の先から黒い霧が出現した。
黒い霧は漆黒の光を放ち、見る者すべてに畏怖を感じさせる。
その内部には無限の破壊力が渦巻いており、まさに破滅の象徴であった。
ミネアはその黒い霧を巨人に向けて放つ。
エンドオブカタストロフィは一瞬で光の巨人に到達し、その全身を飲み込むように包み込んだ。
巨人は咆哮を上げ、その体が崩壊していく。
光の巨人の輝きは瞬く間に失われ、虚空の闇に引きずり込まれていく。
「さあ、滅びの運命を受け入れるがよい!」
黒い霧はさらに力を増し、巨人の存在そのものを消滅させるかのように、その形を無に帰していった。
大地に響く巨人の最後の咆哮も、次第にかき消されていく。
そして、数瞬後、全てが静寂に包まれた。
ミネアは空中に浮かびながら、周囲を見渡す。
一つも残っておらず、彼女の神威の力がその全てを消し去っていた。
「これで一つ、厄災が消え去った。だが、まだ戦いは終わらぬ。予が果たすべき使命は続いているのだ」




