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潜入捜査

登場人物

森田陽華 産婦人科所属医 仕事ができる

     優しい 怒らない


葉山昭吾 刑事 仕事ができる 仕事はできるが    

    女性が苦手。 武術得意。


増田翔太 刑事 葉山の同僚 コミュニケーシ 

ョン能力高い 頭の回転はやい。


増田と葉山は頭と身体能力それぞれのずば抜けた部分を活かしたコンビ。



2015年年明け 葉山side

「潜入捜査?」

書類を見ながら葉山は軽く絶望する。

「何で俺が行かなくちゃならない?」

「いいだろ?お前潜入のプロじゃん。」

同僚の増田がコーヒーを飲みながら応える。

「それは男の世界だけの話だ。今回は真逆じゃねえか」

葉山は刑事になったばかりの頃、裏社会の組織に1年半潜入したことがあった。実際3人殺めたがその際警察の強行突破で組織を破壊させた。正当防衛として警察上層部は葉山を処分しなかったが、半年の休職を余儀なくされた。


今回の潜入捜査は、病院。しかも女性の利用者が多いということで、女性が苦手な葉山にとって絶望しかないものということだ。


「というか何でお前女の子苦手なんだよ。お前のルックスからは想像もできねえけどな。」

増田が呆れた目で語る。

葉山は身長が178センチと高く、柔道有段者。おまけに顔が濃く男も女もウケが良い顔をしている。英語も堪能でモテる要素しかない。


「ほんとに苦手って訳じゃねぇーよ。なんていうかキャピキャピしてるっていうか猫被ってるというかそういう感じが合わねえっていうか、、」


「仕事じゃ普通に喋れるもんな、お前。プライベートで話しかけてくる女はそういう奴ばっかだもんな。羨ましいよ俺は。」

増田が頬杖をつきながら言う。


「どうだかな。」

葉山が増田の頭に資料で叩く。


「まぁいきなり病院のトップに潜入しろとは言わねぇよ。まずは患者としてある医師と協力しろ。内通者を作るんだ。」

増田は真剣な声に切り替える。彼は頭の回転が良く作戦を考えるプロだ。実際葉山が組織に潜入したときに指示したのは増田だ。

成功させたのも七割は増田のお陰だ。


「そんな都合のいい医師いねぇだろう。皆院長の犬だろ。」


「それがいるんだよ。犬のフリをしているであろう人間が。」


「…どういうことだ。」

増田が資料を一枚差し出す。


その瞬間葉山は目を見開いた。


「森田陽華。1980年5月17日生まれ35歳。俺らと同い年だ。産婦人科所属この年で主任教授を去年まで2年務めていた。しかし去年急に教授を降ろされ普通の所属医として勤務している。」


「ただ荷が重すぎたから降りただけじゃないのか。」

咄嗟に平然なふりをする。


「いや、彼女は優秀でテレビで密着やら取材もうけていた。腕は確かなはずだ。仕事もできる。それなのに急に降ろされることなんてあると思うか?」


「確かに…しかもこの歳で主任教授はいくら優秀だとはいえ無理がある。教授を降ろされたら転職してもおかしくないはずだ。なのに彼女はこの病院に勤務し続けている。院長は何か理由があって彼女を…そして彼女も…」

葉山は答える。


「そういうわけだ彼女はどうであれこの病院に不満を持ってるはずなんだ。だから内通者として協力してくれる可能性が高い。」

やっぱり増田は賢い。普通の人じゃスルーしそうなところもリスクを考えて見落とさない。


「潜入日は4月20日。妊婦の旦那として相談しに診察室で森田と面会する。どうにかして二人きりにしてもらえ。そしてさりげなく話を傾けるんだ。患者第一の病院だからそれくらいはできるだろう。」


「…最善はつくす。」

(無茶いうなこいつは、俺の性格知ってるくせに。)


(まぁなんとかなるだろうな…)




だって森田陽華は幼馴染だから。

潜入捜査の詳細

森田陽華か勤務する御坂大学付属病院がここ数年死亡者が多くなっており、病院で遺体処分も多くなってました。年間支出も多くなっている。そこで院長である風間が何か犯罪を犯しているのではないかと増田は考えたそうです。そして森田陽華の教授剥奪問題。何かが裏で動いていると…

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