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チートスキル【元素操作】持ちの元化学者は異世界でケモミミとモフモフに囲まれてスローライフを送ります  作者: ネイン


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第32話 大市場が始まる前だ

 ついにフィンフィンの街に着いた。予想通り旅の行程は五日だった。


 街の入口に垂れ幕があり、「ようこそ! フィンフィンの街へ!」と書いてあった。大陸中からくる人々を歓迎しているようだ。また、フィンフィンの街は城郭に囲まれており、門の出入り口にはランド自治領の衛兵が駐在するための小屋もある。魔物に対する対策はしっかりしている印象だ。


 ただ、今回の行事では多くの部外者が入ってくるせいか衛兵は険しい顔をして辺りを警戒していた。とはいえ、大陸中から人が集まってくる以上、悪意を持った者はどこかに必ず入り込むだろう。


 フィンフィン大市場(だいいちば)の開催は翌日だが、すでに大通りの両側に露店が立ち並んでいた。


 それどころかすでに肉やパンを焼いたりと食べ物の販売を始めている者がいた。


 この街は商人のために各場所に馬小屋や荷物を置くための倉庫があるが、そこに立ち寄る前にまず、商売する場所を確保するための申請を街の役所に届けださなければならない。僕ことカシュー、ゴッズさん、レタンさん、オリエントさん、オーガスタさんの中で最年長のオーガスタさんが役所にいった。


 ちなみに僕の年齢は知っての通り八歳、次に若いゴッズさんは二五歳。レタンさんは二七歳、オリエントさんは三一歳、オーガスタさんは三四歳だ。


 オーガスタさんが戻ってくるまで僕達は大通りの隅に寄って待機することにした。


 大通りを見た限り、馬車だらけで人が歩ける隙間がなさそうだ。


 レタンさんは耳を澄ましていた。エルフ族は聴覚が良いという特徴もある。


「街の隅々まで馬車が動いているようです」


「そのようですね。徒歩で移動する際は裏路地を使うしかないようですね」


 僕達はしばらく大通りを見つめていた。するとフォーカスの宿場町で見かけた赤の地に金の装飾が施された豪華絢爛な馬車があった。


 あれはフォーカスの宿場町で友達になったエリアナが乗っている馬車だ。この五日間の間に立ち寄った街に図書館があったので近隣諸国について調べた。エリアナ・エスメラルダ・フエンジャーナはランド自治領の隣国であるフエンジャーナ王国の第二王女で僕と同い年らしい。


 また、チラホラと今見た馬車以外にも豪華な馬車も見かける。


 エリアナが乗っている馬車が僕の前を横切ろうとする。


 馬車の窓からエリアナの横顔が見えた。


「!」


 僕の視線に気づいたのか彼女は目を見開いたあと、手を振ってくれた。


 僕はひらひらと手を振り返した。


 馬車が通り過ぎたあと、皆の方を見ると体を強張らせていた。


「どうかしましたか?」


 オリエントさんが沈黙を破る。


「カシュー様、今のお嬢様知り合いなんですか⁉」


「フォーカスの宿場町で知り合いました」


「あの子、一体何者なんすか⁉」


 ゴッズさんは狼の耳をピクピクと立てていた。


「フエンジャーナ王国の王女です」


「はえ~! マジすか!」


 ゴッズさんは口をあんぐりと開けていた。


「カシュー様は俺の娘といい……全く罪作りなお方ですよ」


「ふむ……?」


 オリエントさんは不可解なことを口にしていたので僕なりに解釈してみた。


 罪というのはきっと僕がオリエントさんの娘であるシャノの犬耳や尻尾を触ったりしてることだろう。


 だが安心してほしい。


「大丈夫です。あの子は耳や尻尾がない純粋な人間なので触ったりしてませんよ。人間に触れる理由は一切ないです」


「いや、そういうことではないです……」


 オリエントさんは珍しく呆れたような顔をしていた。


 どうやら違うらしい。


 すると、


「おーい、皆ー!」


 商売する場所を確保するために役所に申請を出していたオーガスタさんが帰ったきた。


 さて、これから展示する物や販売する物を用意しなければならない、時間がかかるだろうが僕のスキルなら自由自在にものを動かせる。手早く明日に向けての準備を終わらせて今日は寝よう。

三二話を読んでくださりありがとうございます。

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