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自制克己、ってタイトルにしようとしたけど、たぶん間違ってる、そんな詩ではない

作者: 秋葉竹




なにを泣けばいいのだろう


この空虚うつろな悲しみには

なんの意味もないと

知らされて



あの

高速バス乗り場降り場にもなっている

梅田スカイビル

空中庭園をみあげながら


どこへ行こうかと

耳をすます


今日は

西の空が

いつもより明るいみたいだとか

ひと月前まで蝉が鳴いていた

同じ公園で

いまは秋の虫たちが

鳴いているよとか


どこへだって

行けるんだから

いまはもう

好きなところに行けるんだからと


そんな

みんなも知っている

世界の選択を

僕はじょうずには

できないみたいな


ど阿呆みたいな

生きざまマヌケヅラ晒しているの

今日も心は

糸みたいにからまるの



なにを泣けばいいのだろう


この空虚うつろな悲しみには

なんの意味もないと

知らされて


なにを泣けばいいのだろう


そんなあたりまえの正解さえ

僕にはもう

わからなくなってしまった


正しいと想うのは

これから

夜は暗くなるし

これから

冬は寒くなるっていう

けれど

じぶんを棄てたくはなるなという

自制のこころだけは

手放すなっていう


すこしだけ

希望みたいな

イメージだけは

いつまでも忘れずにいたい

そんな克己かな












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