整理と見通し
「1、2、3、4...全員いるな。」
「はい。」
「大量ですよ、大量。」
「いい戦果ですね。」
「とても満足しております!!」
「そうか。では、何を発見したかを教えてもらおう。」
ーー
分隊員を全員集合させ、異常はないか、装備は何を手に入れたかを確認したところ、
綾瀬(1F担当) Kar98k(ZF-39型4xスコープ)(7.92x57モーゼル弾) M3A1グリーズガン(45ACP弾) M1911A1(45ACP弾) Mk.2グレネードx2 ナイフ
光岡(2F担当) PPsh-41(ドラム)(7.63x25mm) M30ダブルバレル(12ゲージ弾) グロック17(9x19mmパラペラム) M24柄付手榴弾x1、RDG-1スモークグレネードx2 パン切り包丁
早稲田(3F担当) MP40(9mmx19パラペラム) PIAT(76mm砲弾) シュトゥルムピストーレ(26.6mm信号弾) 爆発パックx2 ナイフ
賢伸(4F担当) Gewher43(7.92x57モーゼル弾) VG.2(7.92x57モーゼル弾) M1928A1トンプソン(45ACP弾) Walther PP(9mmx19) M24柄付手榴弾x3 バール
俺(5F担当) ブレダM30(6.5x52mmカルカノ) MP3008(9x19mmパラペラム) モーゼルC96(7.63x25mm弾)爆発パックx3 M24柄付手榴弾x1 手斧
だった。また、取り切れない物資もあったらしく、4Fには火炎放射器、1Fには5cm擲弾発射機、3FにはM1903スプリングフィールドが山のように積まれていた部屋があったらしい。
これはラッキーだなと思いつつ、連絡を入れる。流石に全部手で持って帰れはしないからな.....
ーー
「HQ、HQ。こちら第一戦闘分隊分隊長の一ノ瀬。取り切れない物資がある。回収班の支援を要請する。」
「ザザッザッザこちらHQから分隊長へ。場所を教えてください。」
「.......です。お願いします。」
「了解しました。回収班は現在作業中なので、少々時間がかかります。お疲れさまでした。一度集合地点へお戻りください。」
「copy.了解」
「よし。お前ら、一度集合地点に戻るぞ。」
「「「「了解しました。」」」」
一度集合地点に戻ると、そこには回収班を除くすべての人員がいるように見えた。
トラックの荷台にはかなりの量の火器が積んであった。ワンボックスカーや軽トラ等にも置いてあり、どうやら車をかき集めてきたらしい。
かなり忙しそうなので、何か手伝ったほうがいいかと考えていると、声を掛けられた。
ーー
「すみません。あの....良かったらお手伝いお願いできますか?」
「ええ、いくらでも。では何をすれば?」
「あそこのトラックの火器を整理する仕事をお願いできますか?箱の中に弾薬とかを入れてほしいです。箱に名前が書いてあるのでそれ通りにお願いします。」
「分かった。第一戦闘分隊、仕事だぞ!!」
「了解。」
「「分かりました」」
「押忍!」
ーー
トラックの方向に行くと、荷台には火器、傍らには弾薬箱やカテゴリ名が書かれた箱がおいてあった。
早速仕事に取り掛かるとしよう。
まずは弾薬の整理から。
.....これは...30-06スプリングフィールド弾かな?じゃあこっちだな。
お、モシンナガンか....あれだな。あ、スコープ付きねこれ。じゃあ違うわ。
M3A1か.....綾瀬が使ってるやつだな。使いやすいのか?まあM30よりは使いやすいだろうな。
F1グレネード....M24とかと似たようなもんだと思ってたけな。
フ、フライ....パン??これは武器と果たして言っていいのか??ま、まあいいか。
スオミ/KP-31。某ゲームでの印象が強くてあんま覚えてないな.....
M1バズーカのバッテリー?なぜこれだけここに?
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...........
.......
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「ア"ァ”.....や~~っと終わった......」
「お疲れ様です。これでもどうぞ。」
「エナジードリンク!これ好きなんだよぉ~!!」プシュ
「...あぁ~~疲れた体に染み渡るんじゃ~!!うめぇ!」
「もう一杯いりますか?よければ持ってきますが。」
「いや、これ以上飲むと炭酸で腹がやばいことになるからいいよ。それより君は大丈夫なのかい?」
「ええ。先程飲んだので。あ、忘れていましたが.....」
「どうしたんだ?」
「天鳥さんがお呼びです。あちらにてお待ちしていると。」
「えっ!?」
ーー
「やあ。一ノ瀬。お疲れ、元気してた?」
「元気してたつってもまだ4時間くらいしか経ってないだろ。まあいい、元気だぜ。それで、何の話だ?」
「ああ、今回呼んだのはね、【防衛拠点】をどこにするか、という点だよ。」
「.....わざわざ俺を呼ぶことでもないような気がするが。」
「いやいやそんなことないさ。ここに地図がある。」
「ふむ。」
「僕が考えたのはここのホテルなんだが....どう思う?」
「......ここのホテルを、大阪城と例えようか。ここは、確かに生活面や交通の便はなかなかだと思う。だけど....」
「だけど?」
「すこし防御が弱いかな。結構射線が通ってるから、落とされ易いし、敵が多方向から来るから対処しづらいと思う。生活拠点としてはいいけど、防衛拠点としてはね....」
「む....そうか。じゃあ、どこがいいと思う?」
「俺としては....ここの廃病院かな?」
「.....それはなぜだい?」
「まずここはかなり高さがある。それはさっきのホテルも同じだけど、ホテルには屋上がないから狙撃や擲弾投射が困難なんだ。だけど、ここはかなり広い屋上を持っているからそれができる。」
「うん。」
「で、敵が来る方向も限定できる。ここと......ここ。そしてそれを機関銃陣地で一掃してやればいい。それにここは道があって両脇に家やブッシュがあるから、遊撃してもよし、奇襲してもよしの土地だ。」
「....確かに。その全てが合理的だ。今まで生き延びることばっか考えていたから、戦略眼は疎かになっていたみたいだね。よし、君の言うとおり、ここにしようか。」
「ああ。」