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お役所の体質について

作者: くぴる

普段思うことを徒然と書いていく。


まずお役所であるが、大きく分けて3つの分類がある。


1つは国、いわゆる国家公務員である。

1つは都道府県、地方公務員の上級とか呼ばれる。

1つ市町村、普通の地方公務員で恐らくふつうに暮らしているとこの人たちと一番やり取りする事が多くなる。


さて、まずは国家公務員であるがこの人達は国家公務員試験を合格した方々である。


当然国の実施する試験なので難易度は高く、総合職試験をパスした幹部候補生は若いうちから人を使ったりまとめたりする仕事に就く。


採用されて早々に、出先機関のおっさん達にあーせいこーせいと言って仕事をさせなければならない。勿論それも上司から指示をされて行うのだが。大体30後半とかで出先機関の課長とかになって、一つの課を取りまとめる経験をしてから霞ヶ関に戻っていく。


そんな人達なので、仕事ぶりはなかなかに苛烈だ。民間であれば「これこれこんな事は出来ますか?「と相談するようなことも、「これを何時までにやって」「この資料出して」といきなりくる。この人達は仕事をさせるのが仕事なので当然だが。


そして、そんなところが不正の温床となる。上司からそんな指示をされた部下はそれを必要に応じて下部組織などに指示して資料をもらったりする。しかし、下部組織などの人達は民間の普通の人や市役所のおばちゃんだったりなので、出来ませんと断ったり、都合の悪い結果を出してくる。


しかし、国家公務員が上司の指示したことに背くのは、上司の指示が間違っていると指摘することであり、並大抵なことではない。最悪、「なんとかして結果を出せ」と指示を改めて出されることさえある。


そうなると、上司に報告するにも気を使う。そこでグレーな手法を使い始める。それがエスカレートしていって、上司の指示を守るためにはどんな手段を使ってもいいのだ。というように考え始めてしまう。


なので、国家公務員で遵法意識が高い人は多くない。そもそも、そのルールを決めたり変更できる権限もあるのだから。


そういった組織の最上位に君臨するのが大臣で、大臣の指示したことはどんなことでも達成しようと努力するのが優秀な官僚なのだ。



ちなみに、国家公務員は移動が激しく同じ部署に長くて2年が基本である。早い人は1年ごとに違う部署に異動になる。


そのため、あるところで間違った手法をとるようになると忙しいのもあって、前任からそう引き継ぎましたから。と同じ過ちを繰り返していくことも多い。



次に都道府県だが、正直知り合いにも詳しい人がいないので分からない。大体、国とやりとりして補助金もらったり、申請書類をいつまでも出さないで官僚から怒られたりする。


市町村単位ではできない仕事を担っている。また、地方分権の流れもあって、国の下請けというような組織ではなく。独自に施策を行ったりもする。県によって国と仲良しだったり、険悪だったりする。


市民とのやり取りは、団体相手が多く個人の相手はしない。ここで言う団体というのは、福祉活動とか商工会議所の代表の集まりとか、県の仕事に関係する人達のことである。(勿論、変な団体もいる)


なので、結構市民感覚とは違ったところで仕事をしていることが多い。苦情が直接届きにくいので、市民の反応がわかりにくいことがあるのだろう。


最後に市町村なのだが、この人たちは一番市民に近い立場で仕事をしている。のだが、無愛想だ。とか、礼儀知らずだ。とか、話にならない。とか言われたりする。


幾つか理由が考えられるのだが、まずはじめに市役所の職員になる人はどんな人が多いかというと、


1つは、国家公務員と都道府県職員の試験に落ちた人

1つは、民間に採用されないような勉強はできるけど、性格に難がある人

1つは、公務員に憧れている変な人

最後に民間から逃げてきた人


こうして見るだけで、ロクな人材が集まるわけがないのがわかる。そんな人達が市町村の顔として行政を行っているのだから、質が低いのはしょうがない。


なかには優秀な人もいるが、大概そういった人は都市計画の策定とか、企業誘致とかの内向きの仕事を割り振られる。


いってしまえば、誰でもできる窓口係に長く居座ることはないのだ。そうして窓口係には、仕事が出来ない人がつくことになる。結果、市民の怒りの声に繋がるわけだ。



ほかの理由では、窓口係が市民の対応に疲れ果てていることもあるだろう。なぜなら、窓口に来るのはどうしても変な人の方が多いからだ。


これは少し考えれば分かることで単純な手続き以外は、何かしらの問題がある人が役所に来るのだ。そして、物わかりのいい人達は用が終わったらもうこない。説明しても納得できなかったり、諦めない人が多く窓口に顔を出すことになる。


結果、窓口係は物わかりの悪い人たちに自分本位な主張を何回も聞くことになる。しかし、窓口係の人たちのは裁量権がないので、駄目なものは駄目としかならない。


正直、直接お偉いさんに話を通して欲しいところだ。(大概の条例には、「特別に首長が認める場合」という例外規定があるので、極論は首長がヤレといったらヤレるのだ。まぁまず適用されることはないが)


普通に暮らしていたら関わり合いを持たないような人達が問題を抱えて役所に来るのだから大変だ。



ちなみに、国家公務員の場合は、個人の案件に対応することなど皆無でありも経験がないため、雑だったり、冷たい対応になる。(そもそも所管が違ったりで、話を聞いてもらってもどうしようもないのだが。)


ということで、役所の窓口は人材の質が低いこと、権限がないこと、疲れ果てていることが大きな理由で対応が悪い。



さて、公務員全般だが、どうしてもハッキリしない物言いだったり、他部署へのたらい回しが多い。これは、公務員の言葉には責任が生じるからである。


そもそも公務員が作成した文書がすべて公文書として扱われる以上、発言も記録が残れば正式な証拠として扱われる。その人になんの権限がなくともである。


そのため、担当部署でないためお答え出来ません。やら、担当部署にお問い合わせください。といったことになる。



正直、現在のミスが許容されない組織構造と社会構造には疑問を覚える。税金の無駄遣いを防ぐために、税金を使って検査をする仕組みを作って、税金を使って検査に対応する書類を作る。とか頭がおかしくなる。


勿論、前例として悪意を持って無駄遣いをした奴や不正を働く奴がいるのが問題なのだけれど。




おしまい

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