プロローグ
各地方から天才や神童と言われていた者たちが集いしのぎを削る場所、それが奨励会。その中でも、特に勝ち星を挙げ優秀な成績を残すと上のクラスへ昇級することになる。そうして、プロ(四段)を目指していく。プロになるため俺は、奨励会最後の関門三段リーグを戦っている。そして、今日は三段リーグ最初の対局だった。
中盤まで互いに譲らず互角の形勢が保たれていた。終盤に入るとやがて形勢は大きく左右に揺れ動いていた。そして、最後に相手は致命傷を犯した。俺は、それを見逃さず大きく駒を持って振りかぶり思いっきり盤に叩きつけてとどめを刺した。 「パシンッ!」
強く盤上に叩きつけられた俺の駒が大きく鳴いた。
「参りました、、、」
相手は盤上に向かって頭をゆっくり下げた。
「ありがとうございました。」
そう言って俺は頭を下げ返した。
貴重な勝ち星を得、喜んでいるのもつかの間次の対局に向けて気合を入れ直した。
そうして、俺の人生をかけた負けられない戦いの幕が切って落とされた。
はずだったのだが、、、、、、、、
みなさまこんにちは。初めて小説を書いてみました。これからいろんな小説を書いていこうと思っています。応援よろしくお願いします。